気分転換の釣り


新しいシューズを試すため、気分転換のために釣りに行った。


 8月25日、いろいろ忙しくて追い詰められてしまったので、気分転換に釣りに行って
きた。場所はいつものホームリバー。関東地方は暑くなる天気予報だったが、現地は気温
20度で雨が降っているという状況。暑い場所から寒い場所へ移動して快適だった。  
 8時半に入口到着。珍しく車が一台しか停まっていない。雨が降る予報が幸いしたのか
余裕で身支度を調える。と、ここでカメラを忘れたことに気が付いてあわてた。カメラを
忘れたのは二度目だが、前回は山形でボウズを食らった。嫌な思い出がよみがえり、脳裏
に「もしかしたら…」という思いが浮かぶ。                    

いつものホームリバー。雨が降っていて涼しい。

 思いの外涼しく、雨が降っていたので合羽を着て歩き出す。林道を歩いていても道の両
側の草花や木の葉色に秋の風情を感じる。ススキがだいぶ穂を伸ばしてきている。   
 第一の橋から入渓する。水の量は平水出歩きやすい。新しいシューズが足に心地よい刺
激を与えてくれる。どんな石の上に立っても滑らず、新しいシューズの良さを実感する。
 雨が幸いしたのか、大きなヤマメが次々と毛鉤に反応してくれた。27センチを頭に、
25センチオーバーが5尾も出た。ツ抜けしたところで数えることを止めた。丸々したメ
スヤマメはすでに抱卵しているようだった。                    

雨が良かったのか、ヤマメが次々に出てくれた。


あっけなく釣れた27センチの大きなヤマメ。


このサイズは一年魚か、いっぱい釣れた。

 たくさんの魚を見た。多くは毛鉤を咥えに出てきて、そのままUターンして戻る魚だっ
たが、この川にはこれだけの魚がいるとわかっただけでも収穫だった。いっぱい釣ること
も出来たので、毛鉤に出てくれる姿を見るだけで充たされた気分になった。      
 ホームリバーとして何十年も通って来た川だ。今年は釣り雑誌に紹介されたと聞き、釣
れなくなるんじゃないかと心配したのだが、杞憂だったようだ。まだこれだけの魚がいる
し、全部釣りきられる訳じゃない。多少釣れなくなったってずっと通う気になった。こう
いう川があることが、本当にありがたい事だ。                   

雨と涼しさで川霧が立ちこめている。


ためらいなく毛鉤を咥えるヤマメ。一年でも珍しい日だった。

 川は秋の風情が濃くなっていた。ススキが穂を白く広げ、アキアカネが竿に止まる。ま
だ8月なのにもう秋だ。雨が止むとムッとした暑さが体を包む。それでも涼しい川にいる
ことが幸せだと感じる。気分転換の釣りだったが、天気が幸いしていい釣りが出来た。と
てもいい気分転換になった。                           

川の様子もそろそろシーズン終了を予感させるものだった。

 そうそう、カメラを忘れて思いついたのが携帯で写真を撮ること。写真を撮った事はな
かったのだが、操作案内を見ながら写真を撮ってみた。家に帰ってカミさんの携帯のマイ
クロカードにデータを移し、それをメールで自分のパソコンに送ってもらうというとてつ
もない手間をかけて見られるようになったのが今回掲載している写真。        
 自分の携帯がインターネットとつながっていないので仕方ないのだが、何とか再生でき
て良かった。いざという時にカメラが壊れても、この方法でリカバリーできる事がわかっ
たのは収穫だった。                               



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