置賜白川での釣り


野村さんと山形で釣り。二日目は置賜白川の支流へ。


 朝7時、宿を出発し、蔵王を下る。目的地は置賜白川なので、50キロくらいの移動にな
る。朝の高原は涼やかだったが下界に下りると暑い日射しが照りつけてくる。釣りには最悪
の天気になりそうだ。南陽市を抜けて道の駅で休憩し、朝飯を食べる。朝からヘビーかとは
思ったのだが、旨そうだったのでカツカレーを食べる。ゆで卵一つサービスに付いてきた。
 昼用に米沢牛の牛飯弁当を買う。800円也。昼が楽しみだ。            

道の駅で朝飯を食べる。朝からカツカレーでスタミナ補給。 目的の川で車を停め、身支度を調える。

 目的の川に到着した。着替えているとアブがしきりにたかってくる。何だかアブにまとわ
りつかれて嫌な感じがする。川は平水というより渇水という感じ。川に入ってすぐに魚の反
応があったので、やる気なったのだが、後が続かなかった。              
 蜘蛛の巣が張っているので先行者はいないはずなのだが、魚の気配がない。足元を走る魚
もいない。アブを追い払いながら二人で顔を見合わせる事が多くなる。交互に先行するのだ
が、何の反応もない時間が過ぎる。                         

釣り始めたが何か変だ。魚の気配がない。 まったく釣れない状態で時間ばかりが過ぎて行く。

 「おかしいなあ…」と野村さんが言い分けのようにつぶやく。「いないねえ…」と応える
。そんな時間が過ぎ、あっという間に昼の時間になってしまった。このままではボウズ確実
と焦ってきた時だった。久々の魚のアタックに竿をあおるとしっかりかかった。グングンと
引くイワナを手元に寄せたらなんとスレ。胸びれの根元に針が刺さってイワナが泳いでいる
。まあ、釣れたには違いないので野村さんに見せる。やっと出た一尾に希望が見えて来たの
か野村さんの顔も明るくなる。                           

やっとイワナが釣れた。しかし、なんとスレで釣れた。 まあいい型のイワナだった。


何とかボーズをまぬがれてホッとひと息ついた。 しかし、まだ野村さんに型が出ない。


橋の日蔭で昼にする。 道の駅で買ってきた米沢牛を使った牛飯弁当。旨そうだ。

 橋の日蔭で牛飯弁当を食べる。食べながらもアブの猛攻を受け、味もよくわからないほど
だった。今日のアブは強敵すぎる。野村さんはアブまみれになっている。        
 午後、しばらく野村さん先行で、上流を釣ったのだがアタリはない。そこで下流に行こう
と提案する。この川の下流で良い型を釣ったことがあるので、そこに行くことにした。  
 堰堤の上から入り、釣りを再開。ここでは何度かアタリがあった。最初の橋が見えてきた
時だった。野村さんが歓声を上げた。「釣ったぞ〜」駆け寄るといい型のヤマメが釣れてい
た。いやあ、良かった。これで二人ともボーズがまぬがれた。             

やっと野村さんが釣った。釣れたのはヤマメだった。 やれやれという感じでヤマメを持ち上げる野村さん。


この好天で気温が高いと来ればアブが出るのもしかたない。 橋から見下ろす川。いい川なんだけど……、魚の気配がない。

 橋上も釣ったのだが、アブの猛攻がひどくなり、「もうやめよう…」という野村さんの声
で、脱渓した。車に戻る野村さんの後ろ姿は無数のアブに攻められて、まるでゾンビのよう
だった。歩きながら手にアブがバシバシ当たるくらいだから、多分私も同じだったと思う。
 車に戻って、さてどうするかと考えたのだが、アブの後遺症からか野村さんはすっかり戦
意をなくしていた。着替えて下流へ走り、白川荘で休憩。               
 ソフトクリームを食べながら作戦会議。野村さんが地元の友人に連絡して川の情報を聞く
と。有力な情報があった。さっそく、その川を見に行く。奥の支流で、細い流れだがなんと
か釣りが出来そうな感じがする。納得して下山して、今度は宿探し。白川荘で紹介してもら
った「ガマの湯温泉」に向かう。                          

素泊まりで予約した「ガマの湯」。温泉はとても良かった。 食事は宿の食堂でビールを飲みながら食べた。

 ガマの湯温泉は飯豊町の住宅街にあった。チェックインして大きな温泉に体を休め、アブ
に刺された箇所をもみほぐす。夕食は館内の食堂でつまみを頼んで済ます。風呂上がりの生
ビールが最高に旨かった。素泊まり7000円也。                  



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