山形置賜の釣り2


上杉鷹山の里で釣りをした。その二日目。


 19日は旅館の横を流れる川音で目が覚めた。朝風呂に行き、散歩して朝食を食べる。
お昼用にお握りセットを作ってもらった。                     

食事処でゆっくり朝食。 おかわり二杯。

 今日は、まず白布温泉下の渓流を釣ることに決めていた。川に入れる場所には立て札が
あるのでわかりやすい。宿から一番近い立て札の場所に車を停めて着替える。河原まで歩
きやすい道がついていて、入るのは楽だった。遡行し始めてすぐに加藤さんがイワナを釣
った。良い型のイワナだった。しばらく遡行して今度は私がイワナを釣った。     

宿の下を流れている川はこんな感じだった。 また入ってすぐに加藤さんがイワナを釣った。


すぐに私にもイワナが来た。 またイワナが釣れた。


この時点では気分良くVサインなどしてみた。 加藤さんが釣っている。

 平瀬だった川は徐々に高度を増し、落ち込みが連続する激流になってきた。     
 水量が多く、遡行に難儀する。岩魚はここでは渋かった。加藤さんは慣れないテンカラ
でつき合ってくれて大変そうだ。徐々に川を渡るのも大変になってきた。それでも釣れれ
ば何とか楽しいのだが、まったく魚の気配がない。これにはまいった。        
 結局温泉に至る前で脱渓。細い沢沿いに笹を頼りに30メートルよじ登るというハード
な脱渓だったが、無事で良かった。                        

 午後は山を越えて隣の川へ。くねくねした細い峠を越えたところでいきなり「全面通行
止め」の看板。「何じゃこりゃ! 」峠の入り口にそんな表示はなかった。元に戻って大
回りして川に向かう。峠の下に表示して欲しかった。かなりの時間をロスしてしまった。
 目的の川にやっとのことで入渓。川は平水で先行者なし。蜘蛛の巣がいたるところに張
り巡らされ、これに難儀する。                          

イワナが釣れた。 こんなポイントで。


イワナが釣れた。 加藤さんの釣り姿。


イワナが釣れた。 この時点ではここでもVサインなどしているが…

 岩魚はここでも渋かった。私が三つ、加藤さんがラストのイワナを釣ったところで脱渓
した。まあ、連休だしこんなものだろう。夕方には二人とも「腰が痛いねぇ…」「ヒザが
痛いねぇ…」などと足腰に弱音が出る。夕陽を浴びながら車に戻る足取りが重い。   
「何だろうねえ、入ってすぐに釣れるけど、後が釣れなくなるのは……」とにかく疲れて
腰が痛いので、宿に向かうことにした。                      

加藤さんの釣り姿。 最後に粘ってイワナを釣った加藤さん。

 二日目の宿は小野川温泉のやな川屋旅館。釣り旅では豪華な温泉宿連泊の旅。たまには
こんな旅もいい。ここは屋上に露天風呂があるという。露天風呂は朝に回して内湯に入っ
た。サラリとしたお湯は肌に良さそうだった。腰を伸ばしてストレッチする。     
 夕飯は別の空いている部屋で食べた。生ビールの旨かったこと。料理も良かった。  

宿の夕飯。 肉はすき焼きで。


宿の屋上にある露天風呂。 露天風呂からの景色。


宿の朝飯。お代わり二杯。 宿の横の大樽川は昨夜の雨で濁流になっていた。

 今朝は土砂降りの雨の音で目が覚めた。宿横の大樽川は茶色の激流になっていた。三日
目の釣りはあきらめて、上杉神社に参拝する。時間が早くて宝物殿を見られなかったのが
残念だった。                                  
 置賜の渓流は初めてだった。上杉鷹山の里がどんなところなのか、この目でしっかり見
ることができて良かった。小野川温泉では鷹山の塩田跡という看板を見た。本当にすごい
人だった。山奥では、茅葺きの曲がり屋に洗濯物が干してあったのを見て感動した。  
 釣りはそこそこだったけれど、温泉は良かった。テンカラで二日間つき合ってくれた加
藤さん、ありがとうございました。                        



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