令和3年初釣り


筍とミズをお土産の初釣り。


 外出自粛が限界になってついに出かけてしまった。行先は那須の渓流。雨が降っている
のに出かけたのは訳がある。この時期の山には根曲竹が出るからだ。毎年この時期に出か
けて筍を採集し、旬の味を楽しんでいる。もちろん魚釣りが目的なので魚が釣れてくれれ
ば言うことはない。4時半に家を出て、雨の東北道をひた走り黒磯板室インターで降りる
と雨は上がっていた。コンビニで1500円の日釣り券と昼食用のおにぎりを買って川に
向かう。                                    

林道終点から橋を渡って歩き出す。水は少し少なめだ。 林道から見下ろす渓流。綺麗な流れが目を楽しませる。

 駐車場には車が一台だけ。すぐに身支度して歩き始める。雨は上がって青空が少し出て
来た。今日は午後3時から雨の予報になっているので3時までに戻るようにする。川の水
は少なめのようだ。林道を歩く足が軽い。久しぶりの渓流だし、やはり気持ちいい。  
 歩きながら今日は第三の橋から入ろうと決めた。一番奥のコースになる。ホームリバー
の全容を確認しておくことと、早い時間の釣りだから歩く距離が長くても大丈夫という読
みがある。後から釣り人が来るとしても先行される恐れがないという事も考えた。   

林道があまりに気持ちよく、上機嫌で自撮り。 晴れて暑くなって来た。上着を脱いで林道を歩く。


大きな堰堤。いつもはここで終わる場所。今日はその上に。 淵の中に魚が見える。しかし、ここでは釣れない。

 一時間歩いて第三の橋に到着。すぐに川に入るが、水が冷たいのにびっくりする。まる
で冬の水温だ。これで魚が釣れるのだろうか???                 
 五十メートルほど釣り上ったところで初めての岩魚が釣れた。これでボウズがなくなり
ホッとする。その後もポツポツ釣れて楽しかった。最後の堰堤手前で何気なく振り込んだ
毛鉤をピックアップしたら大きな岩魚が付いていてびっくりした。向こう合わせの釣りな
んて珍しい。これが今日一番の大きさだった。この時期でたくさんの魚が見られた事で、
今年もお世話になるホームリバーの健全さがわかったので安心した。         

今日初めての岩魚が釣れた。嬉しい。 こんな場所で出てくれた。これで安心だ。


魚が釣れたのでニッコリ自撮り。いいもんだ。 また岩魚が釣れた。


こんな場所で岩魚が釣れた。 綺麗なヤマメが釣れた。これは嬉しかった。


また岩魚が釣れた。 こんな場所で。


また岩魚が釣れた。 こんな場所で。


真っ黒い岩魚が釣れた。まだ魚が動いていないようだ。 淵には尺はあろうかという魚が何匹も泳いでいる。


堰堤の下でいい型の岩魚が釣れた。ここで上がる。 コゴミはすでに伸びてしまっていた。

 帰り道、林道脇でカモシカの骨が横たわっていた。雪崩で落ちて死んだのをテンか何か
が食べ尽くしたのだろう。頭と体は真っ白い骨になっているが、足にはまだ毛が残ってい
て無残な有様だった。自然界の掟とはいえ手を合わせて写真を撮った。        
 一の橋と二の橋の間にある竹やぶが筍を採る場所になる。早めに上がったので採集の時
間はたっぷりある。藪に突入するがあちこちに食い散らかした跡がある。猿が食べたのだ
ろう。猿と競争になるが少しだけ分けてもらう。なるべく太く短いものを選んで筍を採集
する。すぐにビニール袋いっぱいになる。二人分を採るだけなのですぐに終わった。  

カモシカの骨が横たわる。 今日の収穫物。大量の筍とミズ。

 林道を歩いて車に戻る。車の横で筍の皮をむく。皮をむくと量が4分の一くらいになる
のと家でゴミを出さないためだ。皮をむいているうちに小雨が降り出した。ちょうど3時
なので予報通りだ。着替えて車を走らせ山を降りると土砂降りの雨になった。運が良かっ
た。雨に濡れずに釣りも筍採りもできた。おまけにミズも一袋採集できた。      

 雨の東北道をひた走り、6時に家に到着。すぐに料理を始める。筍は硬い部分を切り離
し、柔らかい部分だけを残す。ここでまた量がだいぶ減る。緑色の綺麗なものを選んで刻
み油揚げを刻んだものと一緒に炊き込みご飯にする。ミズのおひたし、筍の味噌汁、筍と
さつま揚げの煮物を作ってお風呂に入る。風呂から出るとご飯が炊き上がって夕食になっ
た。ちょうど8時に夕食で、飲むビールの美味いこと。この一杯のために朝4時起きで山
を歩き回って来た。魚も釣れたし、筍は美味いし、もう言うことはない。       

ミズを茹でておひたしにした。 筍を刻み、油揚げを刻んで炊いた炊き込みご飯。美味い。


穂先を使った味噌汁。美味い。 さつま揚げと一緒に筍を煮た煮物。旨し。




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