瀬音の森・秩父5


秋野菜の種まき



2003. 8. 23



やっと夏らしくなった暑い日、秋野菜の種を播いた。

先週の17日(日)と18日(月)に秩父の畑に行ったのですが、天気予報が見事
に外れ、雨になってしまいました。畑はどろんこ状態で何も出来ず農具の手入れや
資材の買い出しなどで時間をつぶしていました。錆びた鎌を研いだり、鉈を研いだ
りしていました。                             

今週はうって変わって真夏の晴天でした。本当に夏らしい暑さの中で秋野菜の種ま
きが順調に進みました。前回種まきしたラディッシュは順調に成長して本葉が2枚
出揃ってきました。本来なら間引かないといけないのですが、コオロギがたくさん
寒冷紗に群がっているので網を開ける勇気が出ません。リスクを侵すよりはこのま
ま大きく育ってもらおう・・と、間引かずにこのまま成長を見守ります。    

白菜は3種類、一般的な白菜「耐病もず」、若葉がオレンジ色の「オレンジクイン
」、細くタケノコ型に結球する「ちひり70日」の3種類を60センチの畝に千鳥
に点播きしました。芽が出たら即効網掛けをしなければなりません。隣の畑からコ
オロギが芽が出るのを今か今かと待っているようです。            

白菜は畝の中央を深く掘って元肥を入れなければなりません。暑い夏では、この穴
掘りが重労働なんです。鍬で土を掘ってかき出していると全身から汗が噴き出しま
す。日が高くなってからはとても出来ませんから、早朝に気合いを入れてやってし
まいました。白菜4畝、キャベツ1畝、オータムポエム1畝を午前中に作り終えま
した。出来上がった畝の上に株間の寸法を測りながら種を点播きします。一箇所に
5〜6粒の種を播いて、フルイで土をかけ、手のひらで押しておきます。その上か
らジョウロでたっぷり水をかけて終了です。                 

長い昼休みを取り、夕方の作業はまだ日差しが強い4時にスタートしました。午後
は大根の畝作りです。大根は元肥はいらないのですが、土が石混じりで悪いので、
高畝にするため、これまた大汗を流しての作業になりました。大根は3種類、冬に
強いと言われている「三浦大根」、普通よりも短めの青首大根の「緑輝(りょうき
)」、丸い大根「聖護院大根」の3種類の種を播きました。最後にニンジンとチン
ゲンサイの畝を並べて作り、1枚の寒冷紗で覆えるようにしました。      

8日に播き、17日に発芽したラディッシュ。 発芽したラディッシュに寒冷紗をかけました。


早朝、こんなコオロギが寒冷紗に群がっています。狙われてる(^^;) 白菜3種類の種を播きました。


畝の中央に元肥を入れる穴を掘ります。 元肥は堆肥、苦土石灰、化成肥料を均等に入れます。


大根の種を播いて水をかけ終わったところです。 ニンジンとチンゲンサイを並べて種まきしました。

畑の真ん中に小さな小梅の木が植えてあります。その小さな木が作る木陰に座り、
汗をぬぐいながらスポーツドリンクをぐびぐび飲んで休んでいると、涼しい風が通
り抜けていきます。一瞬、汗まみれの体が清涼感に包まれます。        

真夏の青空に真っ白な雲が浮かび、日差しはあくまで強いのに、なぜか爽快な気分
です。麦わら帽子を取って額の汗をぬぐい、作業の終わった畑を見渡している充実
感はいったい何に例えたら良いでしょう。ここは、念願の「自分の畑」です。