瀬音の森・秩父21


天地返しと防寒対策



2004. 1. 15



凍った畑を耕し、天地返しをした。さまざまな防寒対策もした。

1月15日(木)休みを取って秩父の畑にいった。今日は懸案だった天地返しをするつ
もりだった。とにかく風が強く寒い日だったが「体を動かせば寒くない!」とばかりに
風の中に飛び出していった。マンノウ(2本刃のクワ)を使って空いた畝を掘り出す。
ところが、何とも堅い。衝撃が手にくる堅さは半端じゃない。表面が凍っていることも
あるし、何十日も雨が降っていないこともあるだろう。しかし、天地返しはこの時期に
やるのが最も良いと言われている。                       

天地返しとは畑をなるべく深く掘り、下の土が上になるように切り返すこと。こうする
ことで土壌が均一になるし、土中深く潜行している害虫の卵などを寒ざらしにするなど
言ってみれば土壌の消毒を兼ねている。一ヶ月ほど寒ざらしした後、堆肥や苦土石灰を
散布して耕耘するとフカフカの土になるという寸法だ。堅い土を掘っていると寒風の中
とはいえ、汗ばんでくる。結構な重労働で腰に負担がくる。時折、腰を伸ばして回りを
見渡して休む。こんな光景を昔はあちこちで見たものだった。今、その光景の意味が分
かる。あのころは何も知らなかった。                      

凍った畑を掘って土を切り返す。手が痛くなるほど堅い。 乾いた畑でペチャンコに広がっているタアサイ。


一向に伸びようとしない水菜。 枝から出てきたたくさんのブロッコリー。

一畝終わる毎に別の作業を挟む。そうしないと体が続かない。ピッコロ人参の収穫、白
菜の収穫、ブロッコリーの収穫などをしながら畑を耕す。あっという間に昼になってし
まった。昼食はいつもの「割烹・たじま」親子丼とうどんのセットを食べる。ここの親
子丼は鶏肉が柔らかくて美味しい。カウンターで板さんや常連の客と四方山話に花が咲
く。すっかり常連に仲間入りしてしまった。                   

午後は近くのホームセンターでビニールトンネル資材を買った。すっかり成長が止まっ
てしまったほうれん草と水菜にビニールトンネルをかけてみようと思ったのだ。初冬に
種を播いた水菜、タアサイ、ほうれん草は育ってはいるものの、未だ収穫にはほど遠い
状態で、このままでは収穫できずに春になってしまうのでは・・という感じなので、ビ
ニールトンネルで暖かくしてやれば何とかなるかと思ったのだ。考えていた以上にこの
畑の冷え込みはきついようだ。                         

このマンノウで堅い畑を掘り起こす。 葉先が黄色くなったニンニク。ここは風をもろに受ける。


ワケギもすっかり霜げてしまった。球根は生きていると信じたい。 水菜とほうれん草にビニールトンネルをかけた。

キヌサヤを植えてある場所も日当たりが悪く、苗が霜げてしまった。防寒対策として寒
冷紗を2重にしてトンネルにした。これで少しは暖かいかな。ニンニクやラッキョウ、
ビーツ、ワケギなど冬越しの野菜達も葉が霜げてきていたので、寒冷紗をベタがけにし
た。せめ風だけでも和らげてくれればと思う。一応防寒対策をしたのだが、これから雪
が降ったらどうなるか・・・こればかりは降ってみないと分からない。日陰で溶けない
雪に覆われたら野菜達はどうなってしまうのだろうか。              

キヌサヤにも寒冷紗で防寒対策をした。 こんなにたくさん採れた。二次収穫のブロッコリー。