陸前高田と中尊寺・毛越寺


陸前高田で知り合いと会い、翌日に中尊寺と毛越寺を参拝した。



 4月18日・19日と陸前高田から中尊寺へ行ってきた。東日本大震災の時に面影画と
いうボランティアをやって縁が出来、その後も何度も再訪して絆を深めてきた。久し振り
に会う人々はみな笑顔で会話は楽しかった。しかし、震災の後遺症は確実に残っていて、
歳を経るごとに徐々に大きくなっている。震災から七年、あっという間だったと言うが、
大きな人生の曲がり角を曲がっている途中のようだ。米崎町の千葉さんは昨年ご主人を亡
くした。ご主人の歌が吹き込まれたCDを毎日聞きながら生活している。       

陸前高田に新しく出来た商業施設「アバッセ高田」新しい顔。 アバッセには地元のスーパーマイヤが入っている。


アバッセ内の八木澤カフェでひと休み。 マイヤで買ったお土産。神田葡萄園のワインとサイダー。


久し振りに会ったミヤ子さん。相変わらず元気だった。 ご主人の歌に合わせて日本舞踊を踊って見せてくれた。

 それにしても大きく変わりつつあるのが陸前高田市の町並みだ。高台にアバッセという
複合商業施設が出来、大きな駐車場にたくさんの車が停まっている。防災センターや体育
館、病院が新しくなり、小学校や高校の建築が進んでいる。何より道路がどんどん新しく
なり、自分が今どこを走っているのかわからなくなるので困った。地元の人も道路がどう
なっているのかわからないと笑う。中心街が整備されたことでここに集積されるのか、そ
れとも分散したままになるのか。今後が注目される。                

 高寿園も氷上神社も懐かしかった。周辺の変わりようが激しいのでまるで別の場所を走
っているようだった。たどり着くまで何度も停まったり戻ったりした。        
 市内を走り回っていたら山道の交差点で目の前を鹿が走ったので急ブレーキ。見ると順
番待ちの鹿が三頭も並んで待っている。こんな近くで野生の鹿を見るのは初めてだったの
で写真を撮った。開発がどんどん進み、山も削られているので生態系も狂ってきたのかも
しれない。                                   

陸前高田のキャピタルホテル。今日の宿。 鶴亀鮨に行く。


お刺身は新鮮で旨い。 吉田さんが山で採って来てくれたタラの芽を天ぷらで。


友人の晃さん夫妻と楽しい時間を過ごした。 鶴亀鮨のお酒を飲む。


これが食べたかった。鶴亀鮨の握り。 マスターが歓迎のナイヤガラをやってくれた。

 夕方、竹駒町の鶴亀鮨に行き友人の佐々木夫妻と飲む。久し振りの再会で近況の報告と
鹿の話やご朱印帳の話で盛り上がった。美味しい鮨はいつものこと。面影画を描いた吉田
さんから差し入れてもらったタラの芽の天ぷらが旨かった。最後はマスター恒例の紙テー
プナイヤガラで記念写真。マスターも九月の移転に向けて頑張っている。美味しい料理と
酒を堪能し、ホテルに戻ったらもうグッタリ。そのまま爆睡してしまった。      

ボランティアの時に通っていた氷上神社に参拝する。 懐かしい手水舎。苔がきれいだ。


風格のある拝殿。あの時はお世話になりました。 境内の桜がきれいだった。


地震で傾いた狛犬はそのままだった。 帰り道、いきなり道路で鹿に遭遇。4頭もいた。

 19日、せっかくここまで来たのだからと中尊寺に立ち寄る。中尊寺は桜がちょうど満
開ですばらしい景色を満喫することができた。中尊寺は東北の天台宗大本山。慈覚大師の
開山で12世紀の初め奥州藤原氏初代清衡(きよひら)が前九年・後三年の合戦の死者を
平等に供養し仏国土(浄土)を建設するために大伽藍を造営したもの。14世紀に火災で
焼失したが金色堂始め3000余点国宝・重要文化財を伝える。「平泉ー仏国土(浄土)
を表す建築庭園及び考古学的遺跡群」としてユネスコの世界文化遺産に登録されている。

中尊寺入り口。ここから表参道の月見坂を登る。 弁慶堂を参拝。外国人が多くて驚いた。


たまに高台から外の景色が見える。桜がちらほら。 地蔵堂を参拝。ご朱印を頂きながらの参拝。

 駐車場から表参道の月見坂に入ると空気が変わる。暑い日だったが、参道は大きな杉の
木に覆われて涼しい。参道途中から八幡堂、弁慶堂、地蔵堂、薬師堂と参拝をする。参道
が平坦になったところに巨大な本堂が表れる。                   
 本堂は中尊寺の根本道場でご本尊は丈六の釈迦如来。巨大なお釈迦様の像を見上げてい
ると1200年受け継がれている法灯が今も灯されているという事実が素直に納得できる
のが不思議だ。信仰の力はすごい。                        

本堂の桜がきれいだった。 本堂に参拝する。外は暑い。


大きな仏様を見上げると荘厳な気持ちになる。 外の桜も暑そうだ。日蔭に人が集まる。

 薬師経堂、大日堂、阿弥陀堂と参拝し金色堂へと向かう。金色堂は天治元年(1124
年)の建立で現存する唯一の創建遺構だ。堂全体を金箔で覆い、極楽浄土を現世に表して
いる。今はコンクリートの大きな建物にすっぽりと納められている。もちろん撮影は禁止
だ。内陣の蒔絵や螺鈿細工の美しさはもちろん仏像の荘厳さは息を飲む。平安仏教美術の
最高峰と言われるのがよくわかる。足を止めてじっくりと見させてもらった。     

参道両側の土手にはカタクリヤショウジョウバカマの花が咲いていた。 金色堂は静かに森の中。千年の眠り。

 金色堂を出て余韻に浸りながら簡素な参道をゆっくり味わいながら歩く。参道に木の根
が張り出したところなど時代を感じさせる風情が濃い。ゆっくり歩いて向かったのは能舞
台。この能舞台の外観が素晴らしい。屋根の形がなんとも優雅で美しい。簡素な客席に腰
をおろして能舞台を眺めていると実際に能を演じている風景が見えるようだった。   
 横にある白山神社に参拝する。なぜか中尊寺の中にある神社で、これも不思議な佇まい
だった。ご朱印を頂き、ゆっくりと歩いて出口へと向かう。             

能舞台へ向かう途中にあった門が良かった。 能舞台の美しい屋根。茅葺きも新しい。


なぜかお寺の中にある白山神社。参拝してご朱印をいただく。 ヒノキの根が参道を覆う。この風情がいい。


本堂の門前で一礼。 ここにはベンチがあって桜をゆっくり眺めることができた。

 車で近くの毛越寺(もうつうじ)に立ち寄った。ここでは平安時代の幽玄の池を鑑賞し
た。広大な境内にはかつて大伽藍が威容を誇っていたが、今は焼失し礎石だけが残ってい
る、前庭と大泉による浄土庭園は中尊寺と合わせて世界文化遺産に登録された。素晴らし
い景色を前にして蕎麦を食べる。この環境で食べる蕎麦というのも良い物だが、蕎麦の味
は普通だったがうどんは旨かった。                        

毛越寺に参拝。立派な門をくぐる。 本堂前の白砂がまぶしくて目に痛い。


日蔭の並木道を歩く。 毛越寺の見どころは庭園と雄大な池。


うどんと蕎麦の二色盛りを頼んだ。 カミさんはざる蕎麦。

 昼過ぎに平泉を出発し、東北道をゆっくり南下、自宅に着いたのは7時半だった。走行
距離1200キロのロングドライブ終了。お疲れさまでした。            


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