※※ 森林インストラクターへの道 ※※ 8


養成講習 森林コース2日目



2000. 5. 21


5月21日(日)                             
2日目も早く会場に行ったのだが、昨日よりも大勢の人に先を超された。スライド
を見る事が多いので、すでに席が見やすい場所から埋っている。この会場では飲み
物しか買えないので、早く来た人の中には会場に来てから持参した朝食を食べてい
る人も多い。                               

●9:00〜11:00 きのこ 林先生                  

スライドを中心にした講義だったが、スライドが暗くとても見にくかった。ピント
調節が狂っていたようでぼやけていたせいかも知れない。おそらく中央より後方に
いた人は理解出来なかったのではないかと思う。細かい描写が多い菌類の図解なの
で近くで見ないと分からない図が多い。内容が菌類の話しだけに特に難しかったよ
うな気がする。ただ、明確に「ここは覚えておくように・・・」という指示を出し
てくれるので後々の勉強(テストの為の勉強)はやりやすいように思った。先生の
指示してくれた部分は以下の通り。                     

・一菌糸型・二菌糸型・三菌糸型の違いとその内容              
・木材腐朽菌の種類                            
・菌根菌の働き                              
その他いろいろ。                             
きのこの講義で印象深かったのは、まだまだきのこは未知の世界が多い分野だとい
うこと。先生自身「まだ、確定していないので・・・」「・・・だと思います」の
ように断定を避ける言い方をしていた事が印象的だった。まだまだ奥の深い世界な
のだと感じた。                              
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●11:00〜12:00 森林の動物 北原先生              

北原先生の講義はテキストとまったく違う内容で面喰らってしまった。ご自身のフ
ィールドである関西の動物について、主にスライドを駆使してテンポ良く講義を進
めて行く。まずは野ネズミについての現状と個別種の説明。グラフや図表が多く、
これも会場の前の方の人でないと分からないくらい細かいものだった。動物の講義
で覚えたのは歯式→歯の配列表示→これは動物によって決まっている歯の配列を示
す書き方で、動物の識別に役立つ。                     

スライドを使った動物の話は、ネズミからノウサギ、シカ、イノシシの話を多岐に
渡って展開された。シカの食べあとの説明やウサギの食べあとの説明は前述の歯式
の説明で良く分かった。次にそれぞれの動物のフィールドサインの話が出てきた。
本を読むのと違って、スライドで写真を見せてくれるのが本当に分かりやすい。見
分け方やフィールドサインから何を読み取るかなど興味深い講義が続くが、テキス
トをまったく使わないのでとても困る。                   

テキストは西口先生のテキストなのだが、これではテキストをどう使うのか見当つ
かない。カモシカの話、クマの話・・と最後は大型の野性動物の話で終ったのだが
テキストは残り20分でサラッと修正部分を告知するだけに止まった。     

さあ、テストはどうなる・・・???                    
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●16:00〜18:10 森林の地質と土壌と水 加藤先生         

土壌に興味があったのでどんな講義になるのか楽しみだったが、やはりスライドを
使った講義になった。印象深かったのは今まで本の言葉でしか知らなかった「ポド
ソル」や「グライ」とか「褐色森林土」だとかの実物の写真が見られた事だった。
言葉でいくら記憶するよりも現物を見た方が良く分かる。百聞は一見にしかずとい
うことだ。現場で実物を見ることが出来ればそれが本当に勉強になるという事が分
かる。本の知識をいくら積み重ねても現場を知らなければ、ごくごく浅い知識に過
ぎない。                                 

講義を受けていて感じたポイントは以下の通り。               
・森林土壌の生成 f(pm.c.b.t)dt                      
・褐色森林土は重要                            
・土壌の物理的特性→孔隙の組成と量とバランス               
・森林の物質循環                             
・森林土壌の保水機能→水量平準化の働き                  
・森林の渓流水質は森林生態系内外の環境の総括的指標となる         
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