※※ 森林インストラクターへの道 ※※ 52


里美林業スクールに参加した



2004. 5. 1.2.3


5月の連休に恒例となっている「里美林業スクール」に参加した。今回は20人近くの
参加者があり、新しく里川に出来た拠点の整備を中心に作業が行われた。初日は大中(
おおなか)の拠点に集合し、そこから里川の新しい拠点に移動した。里川の新しい拠点
は廃校になった小学校で、ここに、宿泊できる施設を作ろうというものだった。   

まず驚いたのは、いきなりお風呂場を作ると言われたこと。水回りを素人が作るのはち
ょっと問題が多いのでは・・と反対したのだが、コンクリートミキサー車を手配してあ
り、今日中にコンクリート打ちを終わらせなければならないという事実に、否応なしに
作業が開始された。まずは床板をはがし、根太を切って床を踏み固め、コンクリートを
流し込む為の型枠を作る。鉄筋代わりに机のパイプを切って床に打ち込み、針金で固定
する。                                    

昼食後もその作業を続け、3時ころにやっと完成した。4時にはコンクリートミキサー
車が来た。玄関から教室までコンパネで養生したルートを一輪車4台で10往復くらい
してやっと型枠が予定の高さまでコンクリートで埋まった。ひとまずはこれで作業終了
。この後はコンクリートが固まるのを待って進めれば良い。素人だけで急ごしらえだが
何とかなるものだ・・・と感心した。同時に屋根の修理や洗面所の設置などが行われ、
拠点として使える目処が立ってきた。                      

夕方になってお風呂に向かい、食事と入浴を済ませ、拠点に戻ったのは9時過ぎだった
。夜学に荷見さんの講話があり、11時には講堂に思い思いに敷かれた寝袋での就寝と
なった。頭の中は、お風呂場をどう作り上げるかで一杯だったが、心地よい疲れとお酒
の酔いであっという間に寝てしまった。                     

大中(おおなか)の拠点で参加者が集合し、朝礼を行った。 里川の拠点は廃校になった小学校。風呂を作る為に床板をはがす。


この風呂桶を設置するための基礎を作るのだ。 3人がかりで床板をはがし、根太を取り除いた。


お昼は大量の焼きそばを女性参加者が作ってくれた。 午後3時、コンクリートを流し込む型枠が完成した。


ミキサー車運ばれたコンクリートを一輪車で型枠に流し込んだ。 これが拠点となる建物。一部の施設が完成すれば誰でも使える。


屋根に登り、痛んだ箇所を修理する。入り口には看板もかかった。 夕方の荷見(はすみ)さんの講話。


きれいに清掃された講堂にめいめいの寝袋を敷く。 荷見(はすみ)さんの夜学。感銘を受けた本を紹介してくれた。


二日目の朝食。天気が良いので外で食べる。 荷見さんの山で、植林した場所を見て感心している吉田さん。


自分が植えたスギ、ヒノキが全部活着して大喜びの塚本さん。 植林の方法を丁寧に荷見さんが解説してくれた。


山仕事の準備。各自手際よく自分の道具を持ち運ぶ。 復層林の下に位置する杉林の枝打ちをする岸良さん。


梯子の手入れをする吉田さん。 曲がった木や二股のスギを間伐をする山田さん。


枝打ちされてすっかり明るくなったスギ林を上から見る。 昼食は拠点に戻ってうどんを食べた。


天気が良いので冷たいうどんが美味しい。 午後は前全国森林インストラクター協会会長の堀内先生の講話。


特別講師、弓野さんの鋸目立て教室。驚異の職人技にびっくり。 チェーンソーの目立て。


こちらは切れなくなった草刈り機の刃の再生。素晴らしい! 夕方、岡目湿原に移動して堀内先生の観察会が始まった。


湿原に生息する芽が出たばかりの草花を丁寧に観察する。 日が延びたおかげで長い時間の観察が出来た。


三日目の朝は私が食事当番。山菜を使ったチャーハンを作った。 こちらはコシアブラ、ウコギ、タラノメを使った混ぜご飯。


20人分の朝食を作り終えてニッコリの私。 霧雨の中、山仕事に出かける参加者。大森先生の朝礼。


「森の寺子屋」看板の文字は荷見さんの書。 私は吉田さんと居残って荷見ご夫婦結婚記念日のプレゼントを作っていた。


ハート形のリースと感謝状。全て周辺にあった材料で間に合わせた。 作業終了後の林業スクール反省会。


荷見ご夫妻に贈られた記念品。感謝状とリース。 全員で集合写真を撮りました。皆さん、お疲れさまでした。