※※ 森林インストラクターへの道 ※※ 46


所沢下富コナラ林再生ボランティア



2003. 2. 2


久しぶりに所沢下富のコナラ林再生ボランティアに参加した。瀬音の森関連の活動が多
くなり、なかなか参加出来なかったのだが、北海道の北村さんから鹿肉が送られてきた
という話もあり、食べ物に釣られた訳ではないが・・久しぶりの参加となった。朝から
寒い日だったが集合時間には22名もの参加者が集まった。そのうち森林インストラク
ターが8名という中身の濃いメンバーだ。                    

三々五々集まってくる参加者と挨拶を交わし、焚き火を熾し、作業の準備をする。大森
先生の話を聞いて準備体操をはじめる。今日のように寒い日は特に準備体操が重要だと
思う。1日の体調を測るのもこの時だ。体操中に遙か上空でオオタカとカラスが追いか
けっこをしているのが見えた。悠然と舞うオオタカの周りをカラスがヒラヒラと追いか
けている。そういえばこの森にはオオタカが棲んでいるという看板を見たことがある。
体操を終えてチェーンソーを肩に作業地再奥のアカマツを目指す。電線に倒れそうな枯
れたアカマツを倒すのが今日最初の仕事になる。                 

朝の集合時間は人と車があわただしく行き交う。準備も忙しい。 電線に倒れかかりそうな枯れたアカマツ。これを反対側に倒す。


2週間前に焚き火をして土をかけて消火したはずの場所から煙がでている現場を見た。
この周辺は深い褐色森林土で土壌中に炭素が多く含まれており、土をかけて消したはず
の火が土壌炭素に燃えついて消えなかったものだ。空気に触れればすぐに燃えだす。こ
れが山火事の原因となる現象だ。山仕事中の焚き火には充分注意しなければならないと
言われているし、気をつけてもいるのだが、本当に危険と隣り合わせなんだと思う。焚
き火は決められた場所で行い、大量の水をかけて消火しなければならないと感じた。

午後も枯れたアカマツの伐採と周辺のリョウブやエゴノキの伐採をした。枯れたアカマ
ツが非常に多く、早急に処理をしなければならないのだが、とにかく太い木ばかりなの
で周辺を整理してからでなければ切れない。掛かり木になったりすると手に負えなくな
ってしまうのだ。そんな訳でアカマツが倒れる場所を予測して、その周辺の雑木を切り
倒して整理する事が重要な仕事になる。                     


作業終了。後かたづけをして道具を持ち、三々五々集合場所を目指す。 最後の整理体操。カメラがぶれてピンボケになってしまいました。

この所沢下富での活動は私の森林インストラクターとしての原点でもあり、こうして気
持ちよい仲間達と気持ちよい空間で楽しい時間を過ごせることを大事にしたい。コナラ
林が再生するまであと何年かかるだろう、5年か、10年か。大きく成長した若いコナ
ラ林を歩き回る事を夢見て通い続けたい。