苦手名古屋に逆転勝利!


先制されるも若手のゴールで逆転に、最高!


5月5日(水):サイスタ:名古屋グランパス:Jリーグ10節


今日はこどもの日、ゴールデンウイーク最終日でもある。夏を思わせるような暑い日射し
の中をカミさんとサイスタへ向かって歩く。帽子がなかったら熱中症にかかるような暑さ
で、途中の屋台村に並んでいるサポも暑そうだ。浦和美園駅からサイスタまで、今日は本
当に多くのサポで埋まっていた。今日の相手は相性の悪い名古屋だが、サポにはそんな事
は関係なく、ひたすらチームを応援するのみだ。カミさんとサイスタに来るのは久しぶり
なので、何とか勝って欲しいものだ。ただ、どうも名古屋戦というと良い記憶がなく、負
けた事ばかりが思い出され、正直なところ「これで負けるときついなあ・・」と思いなが
らの参戦だった。                                

入場してすぐにコンコースに入る。日影を歩かないと暑い。こんな日に選手は90分間走
り続けなければならない訳で、すごい事だなあと思う。席に着くとピッチではすでに選手
のアップが始まっていた。名古屋サポもたくさん入っているが、今日のサイスタはほとん
ど赤で埋まっている。久しぶりに5万人以上のサポーターが入っているようだ。2時の試
合開始が待ち遠しい。いつもは空いている前の3席に珍しく人が座っている。それだけ大
勢の人が来ているということだ。                         

二時4分キックオフ。手を叩き声を上げて選手の後押しをするのだが、何だか選手の動き
が悪い。CKの連続でヒヤリとする場面が続く。だんだん声も出なくなり、両手を握りしめ
る時間が続く。案の定、一番注意していた、ケネディに簡単に合わされて失点してしまっ
た。サイスタがため息に覆われる。その後もあたふたした守備陣のミスが続き、名古屋の
シュートミスに助けられた場面が三度ほどあった。この時点で負けを覚悟した。正直なと
ころ失点は時間の問題だったし、改善する兆しもなかった。これで、守られてカウンター
でやられるんだよな・・・なんて思っていた。何とか前半のうちに良い兆候は出てきたの
が柏木だった。二度惜しい場面があり、エジのシュートが楢崎に止められたりした。この
時も「ああ、名古屋には楢崎がいるんだよなあ・・・」とため息が出た。       

前半をイチゼロで終えることが出来たのは何よりだったが、レッズが得点するには遠く険
しい道のりが待っていそうだった。ハーフタイムは身じろぎもしないでピッチをにらんで
過ごし、出てきた選手を思いっきりの拍手で迎える。戦うのは選手だ。        

後半開始から魔法が解けたかのようにレッズの選手が躍動する。反対に名古屋の選手はみ
な手かせ足かせが着いたかのように動きが悪い。「なんで?・・・」フィンケの魔法か?
宇賀神→はじめ→元気→とぎりぎりのボールがつながり、最後は目の覚めるような柏木の
シュートが炸裂。ボールは楢崎の手を物ともせずゴールネットに突き刺さった。目の前で
展開されたスペクタクル。カミさんと飛び上がって叫ぶ「カシワギィーーー」目の前で柏
木がみんなに祝福されている。柏木の移籍初ゴールの瞬間だ。スタジアムは爆発し、一気
に温度が上がったような感じになった。鳥肌が立った。               

その7分後、今度は原口が見せた。相手DFのクリアミスをポンテがかっさらい、一気にゴ
ールラインに迫る。そこから無理な体勢で矢のようなクロスを送ると、そこに原口が飛び
込んだ。黄色いスパイクで合わせられたボールは、またもや楢崎の手をすり抜けてネット
に突き刺さった。待ちに待った原口のゴールだ! またもや総立ちのスタジアム。両手を
突き上げて叫ぶ「ハラグチィイ、よくやったぁ!!」隣のカミさんとハイタッチ。みんな
飛び跳ねている。「逆転だ!」「よおし、もう一点だ!」一気にヒートアップするスタジ
アム。こうなるとレッズのホーム、サイスタは最高だ。               

逆転された名古屋は巻を入れてゴール前にハイボールを供給し、高さ勝負に来た。前半ミ
スの目立った暢久だったが、後半には安定していた。坪井とともにハイボールをことごと
く跳ね返す。何度かヒヤリとする場面はあったが、そのまま試合終了まできた。ロスタイ
ムが4分もあり、とても長く感じたが無事にそのまま終わることが出来た。清水戦の反省
はきちんと生かされていた。2対1の逆転勝ち。サイスタでは久しく勝っていなかった名
古屋に完勝だ。最高の気分だ。バックスタンドから始まった浦和レッズコールがスタジア
ム全体に広がり、大合唱になっていった。こういう事も珍しいが、気分は最高だ。   

今日のヒーローは何と言っても柏木だろう。途中出場で1得点1アシストの元気も良かっ
たが、柏木の得点が本当に嬉しかったので柏木にMOMを贈りたい。選手を万雷の拍手で
送り、ヒーローの二人を讃え、勝利の歌を大合唱し、5万人のサポーターは幸せな気分に
酔いしれた。我々もアフターバーに足を運び、焼き鳥をつまみにお酒を飲んで、勝利の余
韻に浸った。すぐに帰りたくないような気分がスタジアム周辺に漂っている。こんな気分
になるのは今まであまり無いことだった。今年のレッズは正しい方向に進んでいる。また
スタジアムに足を運びたくなる、そんな雰囲気の一日だった。ああ、しあわせだ・・・ 


5月5日(水) 2010 J1リーグ戦 第10節                     
浦和 2 - 1 名古屋 (14:04/埼玉/55,410人)                 
得点者:13' ケネディ(名古屋)、48' 柏木陽介(浦和)、55' 原口元気(浦和)   


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