サイスタ騒動の顛末


ガンバとの対決は2対3で負け、ピッチ外では大騒動が起きてしまった。


5月17日(土):サイスタ: ガンバ大阪:08 J1リーグ戦 第13節


中断前の大事な試合、相手はガンバ大阪。相手にとって不足はないし、ここで勝てば余裕
でリーグ戦を戦えるようになる。JICKYさんと東川口の駅で待ち合わせて、サイスタへと
向かう。今日は天気も良いせいか、2時間前だというのに赤い人が大勢歩いていた。みん
な出足が早い。サイスタへ行く途中で腹ごしらえ。肉味噌チャーハンを食べながら缶ビー
ルを飲む。暑い日射しの下で飲むビールの旨いこと。胃にしみ込んでいくのが分かる。 

いつものサイスタへの道を歩く。天気が良くて気持ちいい。 ハートフルコンサートをのぞき見。


今日も赤サポがいっぱい。 ガンバサポも旗を振っている。

サイスタはすでに赤い人の群れに囲まれていた。チケットが完売しているだけあってサポ
の数も多い。ハートフルコンサートを横目に入場する。席に着くと、ボーイズマッチは終
わっていて静かだった。すぐに旗を取り出して振り始める。ガンバサポも大勢詰めかけて
いるようだ。そして試合開始の45分前、都築が出てきてゴール裏がにぎやかになった。
いつものように試合前のウオーミングアップが始まった。選手も出てきていつものように
アップが始まった。スタメンの発表はガンバから、遠藤と安田がサブになっている。レッ
ズは梅崎がトップ下に入るようだ。今日は高原に爆発してもらいたい。        

ゴール裏はすでに真っ赤に染まっている。 ガンバサポも大勢詰めかけているようだ。


スタメン発表に湧くゴール裏。 ピッチでは選手のアップが続いている。

試合前の選手入場時に噂になっていた巨大デカ旗がオーロラビジョン下から広げられると
スタジアム全体から完成と拍手が湧き上がった。ガンバのゴール裏も青、白、黒のチーム
カラーの旗を振って対抗している。始まりは素晴らしい演出でワクワクするような始まり
だったのだが、今日の主審は岡田さん。「どうか良い岡田さんであってくれ!」という願
いもむなしく、不安定なジャッジに大荒れの試合になってしまった。         

ガンバも旗が出た。 選手入場時はデカ旗とガンバの旗のコレオ。

レッズは良い流れだったのだが、コーナーから失点してしまった。それは仕方ない。ただ
2点目はありえない。相手のペナルティエリアで高原が倒された。これはPKだ!と思っ
たのだが、岡田さんは無視。そのカウンターでバレーと阿部が目の前で競り合った。バレ
ーに当たって出たボールをバレーが投げようとするので、岡田さんを見たら、何とそのま
ま投げ入れさせてしまった。あり得ない。あんな簡単なジャッジが逆になるなんて。DF
の選手も当然マイボールだと思っていたから、一瞬動きが止まった。そこを山崎に決めら
れてしまった。いくらなんでもそれはないだろう。思いっきりのブーイングがサイスタを
覆ったが、判定が覆るはずもなく、おまけに抗議した山田にイエローが出てしまった。前
半ロスタイムの出来事だった。                          

ハーフタイムにJICKYさんと「岡田さんとけんかしちゃ勝てないよね・・」と半ば諦めた
口調でうなずき合った。こういう流れになった時の岡田さんはムキになるから、後半は退
場者が出ないかを心配することになりそうだ。後半開始を待つ選手達、ガンバの選手はじ
らすかのように出てこない。審判もイライラしているのが分かるが、出てこない。これは
ガンバの作戦なのだろう。またしてもブーイングに包まれるサイスタ。試合開始の笛が鳴
った時にはガンバの選手は全部揃っていなかった。明神が後から出てきて第4審に中に入
れてくれるよう頼んでいたのも珍しい光景だった。                 

後半開始前、ガンバの選手が出てこない。 梅崎の素晴らしいゴールに飛び上がる。


喜ぶメインスタンドのサポーター。 エジミウソンのゴールにまた飛び上がる。

梅崎の素晴らしいフリーキックで1点を返したレッズ。後半も押しまくっていた。この分
なら同点になるのも時間の問題だと思っていた矢先、西野監督は温存していた遠藤と安田
を投入。これで流れが変わってしまった。やはり遠藤はイヤらしい。レッズが追いつこう
としていた時間帯だったのだが、あざ笑うかのようなミドルで3点目を決められてしまっ
た。猛反撃をしたレッズだったが、エジミウソンのゴールで2点目を取るのがやっとだっ
た。結局2対3で負けた。試合の様子をかいつまんで書いたが、本当に書きたいことは試
合以外にある。この日サイスタでは騒動が起きたことになっている。その顛末とこの目で
見たことを、以下書いてみたい。                         

この日のガンバサポーターの配置は何か変だった。いつも試合前に相手サポを双眼鏡で確
認するのだが、この日はいつも最前列で旗を振ったり煽ったりする派手なメンバー達がな
ぜか中段の緩衝帯付近に集まっていた。試合前のスタメン発表が終わったころから何やら
叫び挑発するような動きが見えた。そして何かをレッズサポのいる場所に投げ込んできた
。このエリアのレッズサポは家族連れが多く、子供も多い場所なので、ガンバサポの「投
げ込み」はあり得ない場所だ。いやな感じだなあと思いつつ、これ以上騒ぎが広がらなけ
ればいいなあと思っていた。レッズの方からは何も投げてはいなかった。       

試合が始まってからはスタンドの事は見ていなかった。ハーフタイムに気になって双眼鏡
で見ていたら、また何かを投げている。形からするとペットボトルだ。これは危険だ。中
身の入ったペットボトルやビール瓶はインドネシアや韓国で投げつけられた事があるので
よく分かる。それにしても奴らは何しに来ているんだろう。試合そっちのけで相手サポー
ターを挑発して、何をやりたいのか分からないがいい迷惑だ。この時点では騒動が拡大し
ないことを願うばかりだった。スキンヘッドの男が何か叫びながら緩衝帯のサクを揺すっ
て威嚇しているようだ。あんなのに関わったら大変なことになりそうだ。       

そして試合終了。ピッチの中央にいきなりガンバの関係者が飛び込んでくる。何をするか
と思えばみんなで手を取り合ってバンザイしている。おいおい、優勝した訳でもないのに
何やってんだよ。さすがにちょっとむかついた。選手も同じように思ったのだろう。都築
と闘莉王が挨拶に向かっていたのを引き返して来てやめるように指示をする。メインでは
引き上げてくる審判団に大ブーイング。ピッチ上では両軍の選手が小競り合い。それに向
かってガンバのゴール裏からペットボトルが投げ込まれる。それに対してスタンド全体か
ら再度大ブーイング。ピッチの選手は別れて挨拶に向かうが、緩衝帯付近ではペットボト
ルが乱れ飛ぶ有り様。                              

試合終了。この後にガンバの勝利のダンス。 選手が挨拶に。この時緩衝帯で騒動が起きた。

双眼鏡で見ていたら、ガンバサポ最前列の若い男が手すりの上に立って興奮して足を滑ら
せた。「あっ、落ちた・・・」思わず声が出た。あそこに落ちて大丈夫なんだろうか・・
心配になったが、周りのガンバサポが心配している風もないので、まあ無事だったんだろ
う。それから先は新聞やテレビで報道されているようなことが起きてしまった。我慢でき
なくなったレッズサポが柵を破って突入しようとしているのを警備員が必死で止めていた
。挑発して物を投げ込んでいたガンバサポは遠巻きにしていた一般サポに紛れ込んで分か
らなくなっていた。騒動を起こすために来てたとしか思えない奴らだ。        

アウェーの出口周辺に見守るサポーター。 しばらく見ていたが何も起きなかったので帰った。

選手の挨拶を見届け、外に出るとアウェー出口がレッズサポで埋まっていた。みんな先ほ
どからの騒動を気にして見守っている。簡単に言えば野次馬だ。時々中から物音が聞こえ
るが、表からは何も分からない。JICKYさんが「帰りましょう」と言うので、その場を後
にした。冷静な友人が一緒だったのでバカな事をしないで済んだが、一人だったらその場
に残ったと思う。本当に何しに来たのか分からないガンバサポに、何かひとこと言ってや
りたかったのが本音だ。勝ったんだからさっさと帰ればいいのに、わざわざ騒動を大きく
して、自分たちは安全地帯に逃げ込んで。まったく卑怯者め。5万人が見てたんだぞ。 

最後に、岡田さん、そろそろ後進に道を譲ったほうがいいと思います。        

5月17日(土) 2008 J1リーグ戦 第13節                     
浦和 2 - 3 G大阪 (14:04/埼玉/57,050人)                 
得点者:17' 中澤聡太(G大阪)、44' 山崎雅人(G大阪)、53' 梅崎司(浦和)、68'
遠藤保仁(G大阪)、79' エジミウソン(浦和)                  


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