やり残した広島戦


関東梅雨明けの日、サイスタでも爽やかにレッズが梅雨明け宣言!


8月1日(水)サイスタ:07 J1リーグ戦 第14節:サンフレッチェ広島


レッズがA3カップ出場の為に順延になっていたJリーグ第14節の広島戦が8月1日に
行われた。平日の水曜日ということもあり、サポーターの出足はあまり良くなかった。
この日、関東地方は梅雨明け宣言が出された。台風の影響で南風が強く、気温も高い夕
方だった。スタジアムへの途中で焼きそばと缶ビールを買い、ビールを飲みながらスタ
ジアムに向かう。上空は真っ赤な夕焼けに染まっていた。まるでサイスタが燃え上がっ
ているようだった。サイスタ炎上!今日の試合の何かを暗示しているかのようだった。

梅雨明け宣言が出されたこの日、サイスタ上空は夕焼け雲が。 近ずくにつれ夕焼けが鮮やかになってくる。


サイスタから見る西の空はまるで炎上しているかのよう。 広島のサポーターは少なかった。

席にはすでにJICKYさんが来ていて、笑顔で迎えてくれた。さっそくフラッグを取り出
して振る。強風が巻いているので旗が振りにくい。広島のサポーターは平日の夜という
こともあり、とても少ない。下位に沈んでいるチームだが、佐藤寿人や駒野という逸材
がいるし、気は抜けない。今日は最初から集中して闘って欲しいものだ。スタメン発表
を聞くと、達也といワシントンのツートップのようだ。闘莉王も出てきた。これで勝た
なければいつ勝つんだという布陣だ。大きな声で選手の名前を呼び、旗を振る。   

スタメン発表に沸くゴール裏。 両チームの選手が入場して挨拶をする。

試合開始前にサポーター席が沸いた。角田さんがどうやら今日から復帰したらしい。こ
れは応援にも力が入る。負けるわけにはいかない闘いのキックオフの笛が鳴った。序盤
から広島が攻勢をかけ、レッズがそれを受け止めるという展開になる。何だか後手後手
の展開が続き、応援も沈滞してくる。前に出る圧力は広島の方が強く、セカンドボール
も広島に拾われる展開が続く。何度か寿人やウェズレイが抜け出すシーンもあって肝を
冷やした。それでも終了間際に逆襲し、達也の折り返しをワシントンが押し込んで先制
し、スタンドが総立ちになったのだが・・・何かファールがあったらしくノーゴール。
さらには、抗議している間にそのボールをウェズレイに展開されキーパーと1対1の状
況を作られてしまう。からくも坪井のクリアで得点されなかったが、危なかった。  

ハーフタイムは生ビールで気分転換を計る。JICKYさんと「何だか日本代表の試合を見
ているようだね」などと話していた。横パスばかりで誰もリスクを冒そうとしない。イ
ライラするばっかりの前半だった。公判前に勢揃いしたのは広島が速かった。前半の闘
いがほぼ意図通りだったから後半もそのままの勢いで闘おうということなのだろう。 

後半開始。まだレッズの動きが悪い。そして9分のことだった。レッズディフェンスの
足が揃って一瞬止まったところにスルーパスを通され、佐藤寿人に決められてしまった
。嫌〜〜〜な失点。勝てないサイスタを象徴するような失点だった。このまま守られて
終了間際に1点返して、またドローにでもなってしまうのかなぁ・・・などという考え
が頭に浮かんでしまった。                           

闘莉王のヘッドが炸裂!同点弾。 PKを蹴ろうとするポンテ。

しかし、今日のレッズは違っていた。1点取られてやっと目が覚めたようで、サイドの
相馬と山田がガンガン勝負してクロスを上げるようになって前線が活性化してきた。ポ
ンテの動きが良くなり、みんながシュートを打ち始めた。長谷部、達也、闘莉王などが
次々にゴールを狙う。微妙に外れるのが更に嫌な予感を感じさせたが、今日はこのシュ
ート攻勢が終わらなかった。そして、やっと、後半19分に待望の同点弾が闘莉王のヘ
ッドで生まれた。こぼれ玉を折り返したポンテのクロスに正面からゴールに一直線に突
き刺さる見事な闘莉王のヘッドだった。キーパー正面だったが反応できない強烈ヘッド
だった。                                   

達也の3点目が決まってお祭り騒ぎ。 最後はワシントン執念の4点目。

その後も攻める力は衰えなかった。後半30分にはワシントンが倒されてPK。これをポ
ンテが冷静に決め逆転。そして達也のキープからポンテに渡り、ヒールパスを達也が受
けて左足を振り抜き3点目。スタジアムは熱狂の渦になった。さらに攻め続けるレッズ
。疲れてきたワシントンに交代するために永井が待つ。そのワシントンが交代前の意地
とでもいうような粘りに粘った4点目。サイスタはもうお祭り状態。代わった永井もバ
ーを叩くロングシュートを見せ、山田に代わった岡野も長いスルーパスをシュートに結
びつけた。攻撃陣がこれほど輝いた試合は久しぶりだ。お祭り状態の中で終了のホイッ
スルが鳴った。後半だけでシュート23本。いやあ、面白かった。         

試合終了。4点も取ったのはいつ以来だろうか。 勝利の歌をサイスタで歌うのも本当に久しぶりだ。


8月1日(水) 2007 J1リーグ戦 第14節                     
浦和 4 - 1 広島 (19:32/埼玉/38,682人)                  
得点者:'54 佐藤寿人(広島)、'64 田中マルクス闘莉王(浦和)、'75 ポンテ(浦和)
、'78 田中達也(浦和)、'83 ワシントン(浦和)                 


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