天皇杯準々決勝


元旦への一歩を登るために
12月19日、サイスタでの天皇杯準々決勝、FC東京戦を観戦。


1219天皇杯準々決勝:FC東京戦:サイスタ

最初は行くつもりは無かったのだが、時間が取れることが分かり、相手がFC東京とい
うこともあり、天皇杯準々決勝を見にサイスタに行くことにした。チケットは無い。当
日売りがあるとの事なので、それにかけることにした。ナビスコカップのリベンジだと
レッズの各サイトは大いに盛り上がっていたが、私はむしろチャンピオンシップの負け
を引きずっていないかと心配だった。腰痛でドクターストップがかかっている永井、肋
骨にヒビが入っているアルパイ・・・ほかの選手もボロボロのはずだ。       

通い慣れたサイスタ。今日は寒い。 ゴール裏もまだ空席がある。天皇杯はいつもより観客が少ない。

サイスタで購入した当日券は幸いレッズの自由席のすぐ隣で、思いっきり声を出せる席
だった。天皇杯は日本サッカー協会の主催なので、いつもとスタジアムの雰囲気が違っ
ていた。いつもならオーロラビジョンで選手の言葉を紹介したり、サポーターの映像が
映ったりとにぎやかなのだが、今日は何だか静かで変な感じがする。場内アナウンスも
聞いたことのない人の声なので、何だかサイスタじゃないみたいだ。それでも、選手が
出てきてアップする時間になったら、いつものテーマソングが流れてきて、やっとサイ
スタらしくなってきた。FC東京サイドはすでに戦闘モードで大音量の歌声が耳に痛い
ようだ。この一戦にかける思いが伝わってくる。レッズも負けてはいられない。   

全体的に観客が少ない。今日はアッパーの解放は無いようだ。


選手入場。歓声が最高潮になる。

選手がピッチに散って、因縁の対決がキックオフ。レッズは何と平川、ネネ、堀之内、
アルパイの4バック。中盤はダイヤモンド型という、今までにやったこともないシステ
ムにしてきた。ギドの頭の柔らかさには驚かされる。エメがチャンピオンシップ退場の
ため、この試合は出られない。腰痛の永井と達也にかけるしかないレッズだったが、そ
の永井が素晴らしかった。腰痛だなんてまったく感じさせないその頑張りに胸が痛くな
るようだった。こんなに頑張っている永井は初めて見たような気がする。平川の左サイ
ドバックもなかなか良かった。                         

明らかにレッズの選手の方がモチベーションが高い。チャンピオンシップの激闘からま
だ一週間しかたっておらず疲れているはずのレッズの選手の方が足が動いている。FC
東京では石川の動きがいい。縦に突破する動きは独特のリズムがあって、マッチアップ
した平川もやりにくそうだ。前半は惜しい場面も多かったが得点には至らなかった。 

FC東京の応援が強烈だった。レッズも負けてはいられない。

後半もレッズが押し込んでいたのだが、16分石川がヒョイヒョイという感じのドリブ
ルで上がり、平川を交わしてクロスを上げると見せかけて意表を突くミドルを打った。
これが山岸の逆モーションを誘って先制を許してしまった。何てこった・・・ガスサポ
がうるさい。しかし、その3分後、腰痛の永井が相手陣内深く入り込んで上げたクロス
を達也が鮮やかに右足で合わせて押し込んだ。すばらしい永井&達也の鮮やかすぎる同
点弾にスタジアムが爆発した。よっしゃあ!やったぞ!もう1点だぁ!       

FC東京は今期限りで退団するケリーが入ってきた。またこのケリーの動きがいいんだ
。もう辞めるんだから、そんなに頑張らなくていいのに・・・。そのケリーシュートが
クロスバーを直撃したときは本当に心臓が止まるかと思った。こんなにいい選手なのに
何でクビにしちゃうんだろうか?個人的にはルーカスよりもケリーの方が嫌だ。   

後半も残り少なくなり、同点のまま延長突入かと思った40分過ぎだった。またもや永
井の右からのクロスが上がり、ゴール前にいたサントスが冷静に右足ボレーシュート。
サントス会心の一撃がゴールに突き刺さり、真っ赤なスタジアムが爆発した。やったぁ
勝ち越しだ!逆転だあ!スタジアムは騒然となっている。チャンピオンシップといい、
今日といい、サントスがいい働きをしている。この1点で勝ちを確信した。今のFC東
京にはこの1点を返す力はなく、そのままタイムアップとなった。ナビスコカップの借
りを返したことにはならないが、少しスッキリした。               

FC東京に勝つのは気分がいい・・・ふふ。                   



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