名古屋の守り崩せず、スコアレスドロー


楽勝かと思われた試合は終わって見れば「負けなくて良かった・・」


2006 J1リーグ戦 第6節:名古屋グランパスエイト:サイタマスタジアム2002


どんよりとした空の下、満開の桜の向こうに見えるサイスタ。 サイスタの入り口。ここで姉と待ち合わせた。


サイスタの南広場で開催されているハートフルコンサート。 サイスタ内のコンコース。寒いときはここに人が集まる。

予報は午後から雨となっていた。どんよりとした空の下、サイスタの入り口で姉と待ち
合わせていた。カミさんが行けなくなったため、レッズサポ(ファン?)の姉を誘って
の観戦だった。ハートフルコンサートを楽しんでスタジアムに入り、いつもの席に着く
。今日の相手は名古屋。レッズの苦手チームの一つだが、今年の成績から言えば、問題
なく勝てる相手だ。何となくリラックスした空気が漂っている気がした。こういう時は
得てしてグダグダな試合になるのだが、この時はそんなことは考えていなかった。  

選手のアップが始まり、スタンドは大歓声に包まれる。 成績の振るわない名古屋はサポーターも少ない。

前半は素晴らしい展開だった。ポンテとアレックスが交互にチャンスメイクしてワシン
トンがゴールを狙う。結果が欲しい小野もゴールを貪欲に狙う。何度も何度も名古屋ゴ
ール前で攻め立てたが、ゴールネットを揺らすことは出来なかった。名古屋の粘り強い
ディフェンスの前に沈黙してしまった。4度か5度得点のチャンスがあったように思う
し、何度も椅子から腰が浮きかけた。その都度「何だよ、オフサイドかよ・・」「何だ
よ、ファールの笛かよ・・」と腰を下ろしたものだった。このままいけば点が入るのは
時間の問題だと思っていた。5mの至近距離から小野がシュートをふかしたのには、さ
すがに頭を抱えた。「お〜〜のぉ〜〜」                     

選手の入場。 前半は攻めに攻めた。コーナーを蹴るのはポンテ。

名古屋では動かない玉田は存在すら分からなかったのだが、一人半袖で頑張っている本
田がイヤらしい動きをしていた。この本田の動きがやけに目に付いた。対面の山田も何
だかやりにくそうだった。ハーフタイムにギドはどんな作戦を選手に与えるのか。この
ままズルズルと名古屋の術中にはまるのだけは避けたいところだ。         

後半開始直前の写真。この後グダグダの展開に・・・

後半になると何だかレッズの選手の動きがおかしくなった。「攻め疲れか??」ズルズ
ルとラインが下がり、何だか押し込まれている時間が長くなってきた。選手の足が止ま
るようになり、足元へのパスばかりになる。当然そうなるとパスも読まれるし、カット
されることも増えてくる。イヤな展開だ。選手交代もした。エスクデロが入り、相馬が
入り、さらには黒部まで入った。攻撃陣は勢揃いして、闘莉王まで上がって攻め立てた
のだが、何だか点が入る感じはしなかった。何かがズレていた。          

名古屋は藤田が交代で入ってから落ち着いてボール回しが出来るようになった。藤田を
経由して名古屋のカウンターが効果的に繰り出されるようになってきた。何度か「ヤバ
イ!!」という場面があり、坪井や闘莉王が体を張って守る場面が出てきた。玉田と本
田がそれぞれ一度づつ決定的な場面を作ったが、シュートが外れてくれたので助かった
。あれが決まっていたら悔やみきれない失点になったところだった。結局、楽勝かと思
われた試合は「負けなくて良かった・・・」という冷や汗ものの試合になっていた。 

これが相性というものなのだろう。名古屋相手に快勝した記憶は達也がハットトリック
したナビスコカップの準々決勝くらいしか思い出せない。何だかいつもギリギリの勝負
に持ち込まれて、最後に煮え湯を飲まされているような記憶が多い。今日の試合なども
、何でこんな展開になってしまうのか・・・考えてもまったく分からない。選手も監督
もおそらく同じだろう。まあ、こんな日もある。それでもまだ無敗は続いていると考え
れば良いのかもしれない。相手に研究されてきたというよりも、レッズの攻めが硬直化
してきたような気がするのが気がかりだ。特にポンテがワシントンしか見ていないのが
気に掛かる。                                 


4月2日(日) 2006 J1リーグ戦 第6節                     
浦和 0 - 0 名古屋 (16:04/埼玉/44,625人)                


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