ゼロックススーパーカップ


天皇杯勝者の浦和レッズとリーグ覇者ガンバ大阪がプライドをかけて激突!


2006 ゼロックススーパーカップ :ガンバ大阪:国立競技場

2月25日。やっとこの日がやってきた。待ちに待ったゼロックススーパーカップの日
だ。元日の天皇杯優勝から首を長くして待っていた開幕の足音。実際の開幕は3月4日
だが、他チームよりも一足早く公式戦がスタートした。天皇杯勝者の浦和レッズと昨年
のリーグ覇者ガンバ大阪が対戦する、賞金総額5000万円のカップ戦。この戦いの場
に出られることが栄誉だと思うのだが、こういう試合に勝ってこそレッズの成長の証と
なる。奇しくも開幕戦もガンバ大阪との戦いになっており、今日勝つことで開幕戦を有
利にすることが出来るはずだ。とにかく、どんな形でもいいから勝っておきたい。  

ガンバ大阪側のスタンドが改修工事のため使えない国立競技場。 レッズ側は問題なく満員状態。

国立競技場はホーム側1万5千席ほどが改修工事のため立入禁止になっていた。ガンバ
大阪のサポーターは窮屈そうな狭い場所に押し込められていて、少し可愛そうだった。
試合開始直前にスタジアム入りしたので、練習の様子や選手紹介の様子は分からない。
席は前段で見やすい席だった。周辺は赤い人が多かったが、青い人もちらほらと見え隠
れしている。お弁当を買う時間もなかったのでアメを舐めながら試合開始を待った。 

約3ヶ月ぶりに聞くキックオフの笛。体が熱くなるのが分かる。そして、目の前を走っ
ていく赤いユニフォームのワシントンを見て、新しいシーズンに入った事を実感した。
しかし、開始早々の2分にあろうことか坪井のオウンゴールで失点してしまった。コー
ナーキックのクリアーをミスキックしてしまったのだ。場内はすぐに大きな「ウラワレ
ッズ」コールが湧き上がった。今日はこんなところで気落ちする訳にはいかないのだ。

ガンバ大阪のサポーターは隅に押し込められているようだった。 ワシントンのゴールに湧くスタンド。

ポンテの動きがいい。テンポ良い小野とのパス交換ですぐに自分たちのリズムに戻し、
攻め続ける。そしてあっという間の前半6分だった。レッズのコーナーキック。堀之内
コールに乗せられたのか、堀之内が倒れ込みながらのヘッドで同点とした。これだけの
攻撃陣を持っていながら初得点が堀之内というのが面白い。相変わらず得点感覚が鋭い
のが頼りになる。その後もレッズが攻め続ける。ガンバはマグノアウベスが消えている
時間が多く、まだ連携が取れていないようなので助かっている。          

中盤を激しく動き回っている小野が目立つ。ポンテといい、長谷部といい、ボールの収
まりが良く、奪われることが無いので安心して見ていられる。この中盤の豪華さはどう
だ。見ているだけでワクワクしてくる。何度もダイレクトパスを交換しながら相手陣内
深くまで攻め上がるのを見ていると、今シーズンのレッズの試合で展開されるスペクタ
クルに圧倒されそうな予感すらしてくる。とにかく見ていて楽しい。        

その小野から出たスルーパス。シジクレイの足に当たってボールはワシントンの前に転
がった。ワシントンはGKとの1対1を落ち着いてゴール右隅に決めた。逆転のゴール
にスタンドは総立ち。ワシントンが両手を高々と挙げてこっちに走ってくる。旗が振ら
れワシントンコールがスタジアムに響き渡る。今年は何度もこの光景が見られるのだろ
う。ワシントンも嬉しそうだ。応援の声が更に高くなる。今日は見ていて楽しい。  
そのまま2対1でハーフタイムとなった。後半開始からもレッズは攻め続け、ガンバの
攻撃は単発だった。後半6分、高い位置でのプレスから相手ペナルティエリア内でワシ
ントンがシジクレイ、明神とルーズボールを競り合い、こぼれ球を三都主がパスを出し
、ポンテが右足でゴール左スミに強烈なシュートを決めた。素晴らしいファインゴール
だった。これで3点目、試合は決まったかに思えたのだが、ガンバが思わぬ巻き返しを
見せてきた。                                 

ポンテのゴールで勝利を確信した。 試合終了のホイッスルが鳴り、レッズが勝った。

後半20分くらいに加地と播戸を投入したガンバが勢いを盛り返し、レッズのゴールに
何度となく迫ってきた。かろうじて失点は無かったが、それは相手のミスによるもの。
決定的な場面を決められていたら、試合はどうなったか分からない。点差ほど力の差は
無いということなのだろう。結局ディフェンス陣の頑張りで得点されることは無かった
が、3月4日の開幕戦に向けて不安材料が出たことは間違いない。当日までに是非修正
してほしいものだ。ともあれ、今シーズン最初の試合で快勝出来たのは嬉しい。2006
年の素晴らしいスタートダッシュに期待したい。                 

選手の挨拶を邪魔する報道陣にゴール裏から大ブーイングが。 バックスタンドにも挨拶に来てくれた選手達。

2月25日(土) 2006 ゼロックススーパーカップ                 
G大阪 1 - 3 浦和 (13:37/国立/35,674人)                
得点者:'2 オウンゴ−ル(G大阪)、'9 堀之内聖(浦和)、'17 ワシントン(浦和)、
    '51 ポンテ(浦和)                          


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