Jリーグ2年ぶりの最下位(泣)


4月9日(土)、レッズ対ガンバ大阪の試合を
サイスタで観戦した。


05年Jリーグ:ガンバ大阪戦:サイタマスタジアム2002

関東地方は桜が満開になっていた。出かける前に近所のお寺と団地で満開の桜を堪能し
た。桜吹雪の下で缶ビールを飲み、若狭の焼き鯖寿司をつまみに花見を楽しんだ。風が
吹くたびに花びらがハラハラと流れ、なかなか風情のある花見だった。試合前の一時を
こんな過ごし方をするのは初めてだったが、なかなかいいもんだと思った。この満開の
桜のように、レッズも満開となって欲しいものだ。                

今日は桜が満開なので、観戦前に花見としゃれ込んだ。 カミさんも桜の下で缶ビールを飲んで・・・


こんな格好で花見をするのは無粋の極みなのだが仕方ない。 それにしても綺麗な桜だ。今日はレッズも桜にあやかって欲しい。

サイスタ前の広場も大勢の人でごった返していた。場内からはアナウンスや歓声が聞こ
え気が急く。荷物チェックを済ませて急いで入場し、マッチデープログラムを購入し、
いつもの席に着く。対面のバックスタンドが夕日を浴びて真っ赤に輝いてまぶしいよう
だ。ガンバサポーターはずいぶん少ない印象だ。さすがに大阪から駆けつける強者は少
ないようだ。                                 

浦和美園駅からサイスタに続く歩き慣れた道。春霞のスタジアム。 スタジアム広場に設置されるアフターバーの看板。

前節、レッズは主審の不可解なジャッジで苦しめられ、最後失点して負けた。不可解な
ジャッジについては何も言いたくない。問題は不利な態勢に耐えきれず失点してしまっ
たこと。耐えるべき時には耐えなければならないのに、こらえきれなかったことだ。強
いチームというのは不利な態勢でも勝ち点1をもぎ取る事が出来る。今のレッズはそれ
が出来ていない。まだ本当に強いチームにはなっていないという事なのだろう。   

スタジアムは満員。天気も良く観戦には絶好の日和だ。 ガンバサポーターは何だか少ない。

ガンバは大黒が絶好調で要注意だ。日本代表の遠藤も怖い存在だ。新しく加わったアラ
ウージョに子供が生まれたということで、こちらも気合いが入っているようで要注意だ
。子供といえば、我がエメルソンにも昨日、身長50センチ、体重4000g以上の超
ビッグベビーが誕生したばかりだ。息子誕生に燃えるエメルソンが爆発してくれるので
はないかと期待に胸がふくらむ。アラウージョとどちらがゴールして「ゆりかごダンス
」を見せるのかも注目されるところだ。満開の桜にあやかってエメにはハットトリック
でも決めてもらいたいところだ。                        

スタメン発表。DF崩壊のレッズは内舘、坪井、堀之内のスリーバック。故障から戻っ
てきた啓太がその前のスペースを消す。今日は啓太の動き次第で良くも悪くもなりそう
だ。啓太には頑張ってもらいたい。ガンバは日本代表の宮本がベンチスタートとなって
いた。DF崩壊のレッズにとっては何とも羨ましい限りだ。戦術が合わないのか、監督
との相性が悪いのか、宮本の心境はいかに・・・。今日の主審は片山さん。特にこれと
いった悪い記憶が無いので良い人なのだと思う。スムーズな試合運びに期待したい。 

4時3分キックオフ。どちらも慎重な立ち上がりだ。特にレッズは後方でボールを回す
ときも何かを確認するかのように慎重にボールを扱っていた。あまり見慣れていないデ
ィフェンスラインに、こちらもドキドキするような気持ちだった。そのうちボールが激
しく動くようになり、レッズの攻撃時間が多くなってきた。達也が鋭い動きでゴールへ
の期待が膨らむ。そして前半32分、待望のゴールが生まれた。右からコーナーキック
のこぼれ玉をサントスがセンターリングした。それを詰めていた堀之内が右足一閃、ボ
ールはゴール右隅に吸い込まれた。堀之内はJリーグ初ゴールとなる素晴らしい得点だ
った。その後、エメのゴールがオフサイドで取り消され、ダイビングヘッドはサイドネ
ットだった。前半押せ押せだっただけに、もう1点欲しかったところだが、残念ながら
前半は1点だけで終わり、ハーフタイムに入った。今日のサイスタは5万人を超える大
入りだ。この前半の流れを見ていれば誰一人としてレッズの勝利を疑う人はいなかった
と思う。                                   

ところが、後半が始まって4分、我々の思いは簡単に破れてしまった。簡単にパスをつ
ないでレッズゴールに迫ったアラウージョが個人技で鮮やかなシュートを決めてしまっ
たのだ。クリアなのか繋ぐのか、DFの一瞬のためらいを突かれた鮮やかなシュートで
、これはアラウージョを褒めるしかない。しかし、あろうことか目の前で「ゆりかごダ
ンス」をやられてしまった。悔しい。                      

応援のコールに合わせて手拍子をする。戦況は一進一退。 応援をするサポーター。果たして声は選手に届いているのか。

このところレッズは後半に息切れする機会が続いている。前半で試合を決めないと苦し
い展開になってしまう。そこを決めきれない試合が4試合続いている訳だ。前線のプレ
スが無くなり、中盤の運動量が減って、前線とDFの間が間延びしてスペースを使われ
る。前半と後半はまったく別のチームになってしまうのだ。お陰で、目の前のゴールで
全ての攻防が展開されることになり、前半はワクワク、後半はヒヤヒヤと試合の醍醐味
を十二分に堪能することができた。                       

こぼれ玉をことごとくガンバに拾われ、苦しい展開が続く。後半のガンバはパスがつな
がり、あっという間にレッズのゴール前に攻め込んでくる。ここでもアラウージョの動
きが危険な匂いを放っている。後半グダグダのレッズは重症だ。後半に限って相手が良
くなる訳ではなく、レッズが自分で自分の戦いが出来なくなってしまうのだ。今日はポ
ストに1度、クロスバーに1度助けられた。後半の戦い方を見る限りは勝てなかったと
いうよりも、負けなくて良かったという試合だった。結局1−1の引き分けで終了。他
会場の結果を見て愕然とした。何と最下位になってしまったのだ。         

選手達は良くやっていると思う。なのに、この結果とは・・・。運が悪いというか、巡
り合わせが悪いというか・・・。まあ、これ以上下は無い訳だから、あとは上がるだけ
だ。今が一番悪いと思いたい。順位は果たしてどこまで上がっていけるやら。    

試合後のアフターバーにて、ごったがえす人々。 レッズについて熱く語る青年。こんな出会いが嬉しい。

試合後、今シーズンからサイスタの広場に設けられた「アフターバー」に行った。この
場所は試合後の駅の混乱を緩和するために設けられた休憩所だ。ビールも飲めるし、つ
まみも揃っている。まあ、臨時売店の手際の悪さはまだ慣れていないから仕方ないこと
だ。ここで、一人の若者と隣り合わせになり、初対面ながら熱く語り合ってしまった。
今年の状況や戦術について、はてはサポートについてなどなど、熱の入った会話であっ
という間に1時間が過ぎてしまった。試合の後にこうしてレッズについて語り合える場
所が出来たのは素晴らしいことだと思う。再会を約束して握手をして若者と別れた。こ
うした出会いは今までになかったことで、今後もこんな出会いが出来るとしたら、この
企画は大成功なのではないだろうか。                      



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