ファイナリスト


2002年11月浦和レッズはナビスコカップ決勝に進出した。


Jリーグナビスコカップ準決勝を恵比寿のサッカーバーで応援していました。試合
は3対2でレッズがガンバに勝ち、浦和レッズは初めて決勝進出を果たしました。
店が揺れるほどの応援をしていた大量のサポーターが三々五々駅に向かう流れの中
で、充実した余韻に包まれながら、私は決勝戦のチケットの事を考えていました。

何としてもチケットを確保して国立に行かなければ・・・・・         

決勝のチケット発売日は瀬音の森の行事と重なってしまったので、カミさんに頼ん
でチケットぴあに行ってもらいました。カミさんの話では、並ぶまでもなくあっと
いう間に完売してしまったそうで、悔しがること悔しがること。仕方ないので、あ
ちこちの友人に声をかけチケットの斡旋を依頼しました。ところが、まったくチケ
ットが手に入りません。ナビスコカップ決勝戦は本当にプラチナチケットと化して
しまいました。                              

いつも利用している銀座のチケットセンターにも入ってきません。こうなれば禁断
のヤフオクにでも手をだすしかないか・・・とYahooに登録をして、もろもろの煩
わしい手続きを経て、いざオークションに参加となったのですが、欲しいチケット
の終了時間は決まって夕方8時頃なのです。この時間は飲み会や接待が多く、自動
更新にして結果を家で見ると、なんと全てが負けて入札出来ませんでした。これは
大出血覚悟で本気でやるしかないか・・・と覚悟を決めたのですが、そんな時に朗
報が舞い込みました。                           

いつも見ている浦和レッズを応援する掲示板にチケットコーナーがあり、そこにな
んと「SS席2枚譲ります。」という書き込みがあったのです。さっそくメールを書
きました。でも、1日に2万人が見るというサイトなので何人のメールが届くか分
からない状態の中で、祈るような気持ちと半ばあきらめに似た気持ちが同居しての
メール送信でした。                            

神様はいるんですね。深夜に返信メールがありました。なんと私に譲ってくれると
いうのです。浦和レッズサポーターの絆の大きさを感じました。あれだけ手を尽く
して奔走したのがウソのようです。信じられないような出来事に興奮して寝付けま
せんでした。早朝、お礼のメールを書き、受け渡し方法などを連絡しあいました。
今日の夕方、渋谷でチケットを受け取ります。                

さあ、これで晴れて国立へ、ナビスコカップ決勝へ行くことが出来ます。ファイナ
リストとして胸を張って、レッズの勝利をサポート出来るのです。今年で引退がさ
さやかれている福田に何としても優勝を経験させてやりたい。この思いひとつで声
を枯らして応援するつもりです。                      




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