ワールドカップがやって来る


待ちに待ったワールドカップの開幕を待つ心の準備を書いてあります。


2002年といえば、言わずと知れたワールドカップ。世紀の祭典が日本にやって
来ます。ワールドカップといえば、日本が初めて出場した4年前のフランス大会で
のことを想い出します。トゥールーズでのアルゼンチン戦は未曾有のチケット不足
でした。私もスタジアム前まで行って手に入る当てもないチケットを求めてフラフ
ラ歩き回っていました。結局チケットは手に入らず公園のオーロラビジョンで日本
の応援をした記憶が鮮やかによみがえります。                

ホテルからスタジアム周辺に至るまで、心憎いまでにサポーターを楽しませてくれ
る配慮がなされていて感激しました。我々の乗ったバスに手を振ってくれる沿道の
人々。日本の情報が載った新聞をわざわざ手配してくれたホテルの皆さん。トゥー
ルーズやナントのカフェで飲んでいると大勢の人々が口々に「ナカタ!ナカタ!」
と声をかけてくれる。本当に初出場国としては嬉しい歓迎でした。そのホスピタリ
ティはワールドカップという祭典を主催する国として実に素晴らしいものでした。

さて、日本ではどうでしょうか。                      

我々はユニフォームや国旗を見ただけでどの国か、その国にはどんな選手がいるの
かがすぐに分かるでしょうか。すれ違いざまにその国の主力選手を讃える言葉を贈
れるでしょうか。試合後のサポーター達と一緒にカメラに納まることや一緒に喜ぶ
ことが出来るでしょうか。ここでは経済効果などではない一人一人の国際交流が求
められているのです。サッカー(フットボール)という共通語で語り合うことが求
められているのです。                           

極東の島国に世界中から国の威信をかけて、勝利を信じてサポーターがやってきま
す。フーリガンなどでは決してありません。それぞれの国のサポーターなのです。
日本は素晴らしい国だったと思って帰国してほしいのです。怖がらずに声をかけて
やって下さい。選手の名前を叫んでやって下さい。満面の笑みが返ってくるはずで
す。ワールドカップに出場することは名誉なことなのです。その名誉に値する尊敬
の念を持って迎えて欲しいのです。                     

日本が勝つかどうかなどは小さい問題です。求められているのは日本人全体のホス
ピタリティなのです。                           

こちらに4年前のワールドカップ日本戦の観戦記があります。ぜひ見て下さい。 




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