残留争い


何とか残留したのだが、相変わらず厳しい戦いだった。


サッカーの残留争いが熾烈です。我が浦和レッズは前節の勝ちで何とか残留を決め
ました。ファーストステージの小野伸二が残してくれた貯金がものを言う形になっ
たのだと感謝しています。一昨年J2降格に大泣きした経験を持つだけに、今現在
降格線上にあるチームのサポーターがどんな状態にあるか良く分かるので軽々しく
話題に出来ないでいます。                         

興行的には、多分優勝争いよりも残留争いの方が話題になっているように思います
し、日本人の悲劇好きという趣向にもマッチしてスポーツ史上久々のヒット企画に
なったような気がします。振り回されるサポーターにしてみれば残酷な話ですが、
J2からの昇格という華々しさも加えてこの時期の年中行事となりました。    

クラブ、選手、サポーター、それぞれに身の処し方というか、人生模様が透けて見
えるあたりが面白い現象になっているように思います。復活のドラマあり、転落の
ドラマあり、はたまた臥薪嘗胆、輪廻転生、禍福は糾える縄のごとし。サッカーは
は文化だ、とは誰かが言った言葉ですがまさにその通りだと思います。文化と自分
がどう対峙するのかという宿題もまた楽しいものです。            

毎年のように降格騒動に巻き込まれ、今年も前節まで胸がしめつけられるような勝
負を経験してきました。そんな刺激が当たり前のようだったチームを応援している
と、この時期に残留争いでもない消化試合のような試合をどういうメンタリティで
迎えたら良いのかとまどってしまいます。あと2試合を選手がどんなモチベーショ
ンを持って戦うかをじっくりと見てみたいものです。最後の2試合で来年の浦和レ
ッズが見えてくるような気がするからです。                 

でもほんと残留争いをしないで済んで良かった(ホッ)            




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