瀬音の森日記 506




日立・山埼山林里山作り作業



2010. 2. 6/7


恒例になった日立の山埼山林里山作り作業が行われた。


2月6日(土)7日(日)の二日間、日立山埼山林での里山作り作業が行われた。朝9
時に日立北インターチェンジ近くの駐車場に集合した参加者は8名、冷たい風が吹く山
での作業に向かった。参加者は渡部さん、さっちゃん、野村さん、みきちゃん、山埼さ
ん、長南さん、JICKYさん、kurooの8名だった。                
          
作業は昨年やり残した藪払いを中心に細い木の除伐、間伐。ヒノキの枝打ち、竹切りな
どが主な作業だった。身支度をして作業場所に到着したころはまだ良い天気で日射しも
あったのだが、作業しているうちに風が強くなり、雪が降ってくるような天気になって
しまった。渡部さんと私のチェーンソーが主な道具で、まず先に藪を刈り払う。そして
みんなで枝処理をする、という形で作業を進めた。鬱蒼とした藪はみるみる明るくなっ
て見通しが良くなっていく。前に前にと作業を進め、どんどん明るい斜面が増えて行き
、寒くても汗をかきながらの作業になった。途中で長南さんが合流。なんと十王駅から
自転車で来たとのこと。まったく凄いことを簡単にやる人だ。           

10時半になったので休憩する。野村さんが「あずきペプシ」なる飲み物を自慢そうに
取り出す。みんな興味を持って回し飲みするが、何か微妙な味。相変わらず変なものを
探すのがうまい野村さんだ。いろいろ話ながら休んでいたら急に雪が激しくなってきた
。おまけに寒いのでたまらない。すぐに作業を再開する。動いていないと震えてしまう
寒さだ。「こんな天気になるなんて、分からないもんだねえ・・」口々につぶやく。 

長南さんが太い竹を伐っている。掛かり木になったのを木に登って倒している。JICKY
さんにチェーンソーを使ってもらい私は少し別の作業をする。鉈を使って枝払い。これ
も長くやっていると腕が棒のようになる。ひょろひょろに伸びた藪を刈り払い、枝を切
って地面に伏せ込む。小さく切れば切るほど早く腐敗して早く土に還る。人が入り込む
すき間さえない藪山を、まずは歩けるようにする作業だ。本来なら残すべき木をマーク
して、残しながらやるべきなのだろうが、まずは藪を切り開くことが目的なので、細い
木は全て刈り払う。人の手が入っていない藪山はまず一回きれいにしてから次の展開に
しないと何も出来ない。こうして午前中の作業は終了した。            

昼食はいつものように各自それぞれの食事になる。私はお湯を沸かしてカップラーメン
を食べる。相変わらず風が強く、雪が横殴りに降っている。置いてあるマフラーが白く
なるほど積もっている。まさか雪の中の作業になるとは思わなかった。何となく早めに
上がろうというような雰囲気になってきた。まあ、この寒さと天気では仕方ないか。 

午後は二時半に終わらせようと話して、午後の作業を開始する。午前中と同じ作業で、
みんな汗を流す。私は竹伐りをしようとしたが、なぜかチェーンソーのエンジンが掛か
らず大苦戦。分解するがなぜエンジンが掛からないか分からない。大汗をかいて手引き
で竹を切るが、さすがにこれは限界が早い。そうこうしているうちに時間となり、午後
の作業は終了した。寒いのでみんな早く上がって宿に向かう。           

今回も宿は港の民宿「魚一」さん。今回は特別にアンコウ鍋を予約した。宿泊費は会費
で払うが、飲み代とアンコウ鍋代は各自持ちで支払う。時間が早かったので夕食までの
時間、温泉に行く人、釣りに行く人、宿で風呂に入って飲む人に別れた。私は疲れてい
たので宿で休んでいた。ゆっくりお風呂に浸かり、長南さん、JICKYさんと3人でビー
ルを飲んでいた。                               

夕食はアンコウ鍋。アンキモを溶いた汁で具材を煮込む鍋で、入れた野菜が煮えれば食
べられる。これがじつに美味しかった。あっという間に食べ終え、残った汁で雑炊を作
る。アンコウ鍋の雑炊は最高の味で、さすがに地元の民宿だとみんな大満足。キンメの
お刺身も食べられたし、大満足の夕食だった。食事を終え、部屋に戻って飲み直し。テ
レビでサッカーの代表戦を見ながら、ワイワイ楽しい時間を過ごした。       

翌朝、食事をしてチェックアウト。9時半には作業場所に着き、昨日の続きの作業を開
始した。今日は朝から天気が良くて暖かい。午前中いっぱいの作業なので、みんな張り
切って動き回った。藪を払いながら頂上部を目指す。昨日動かなかったチェーンソーも
快調にエンジンが回り、次々に灌木を切り倒す。檜の斜面が明るく見通しの良い斜面に
変わっていった。山埼さんが感慨深そうに山を眺めている。昨年初めて来たときは、い
ったいどうやってこの山を手入れしようかと頭を抱えた。今、その場所はなだらかな起
伏がはっきり見える見通しの良い里山になってきた。               

これからここにどんな絵を描くかは山埼さん次第だ。我々はその為の基礎固めをしてい
る。里山での楽しみは無限に広がる。山菜、木の実、キノコ、タケノコ、野草、様々な
花、野鳥のさえずり・・・みんなが気軽に楽しめる場所になればいいなあと思う。  

午前中いっぱいで作業終了。集合写真を撮り、道具を片付けて車に運び解散となった。
参加された皆さん、お疲れさまでした。