瀬音の森日記 484




2月の間伐教室



2009. 2. 14.15


日立の山崎山林にて2月の間伐教室が開催された。


2月14日(土)15日(日)の二日間、日立の山崎山林にて2月の間伐教室を開催した
。参加者は渡部さん、さっちゃん、NAKANOさん、野村さん、加藤さん、JICKYさん、山
崎さん、kurooの8名だった。朝9時に現地に到着。渡部さんから集合場所の確認電話が
入る。加藤さんからは水を汲んでいて少し遅れるとの電話が入る。それでも10分後には
参加者が全員揃い、身支度をして山に入ることが出来た。              

今回の作業も前回同様の藪払いから始まった。下から進む人とは別に私は上からチェーン
ソーを使って藪払いを始めた。鬱蒼とした藪が見る見る開かれて行き、きれいな里山にな
っていく。やはり機械を使うと作業が速い。渡部さんもチェーンソーで藪払いをしている
。腰が痛くなってきたので10時の休憩。声をかけて休むがさっちゃんは気づかず作業を
続けている。熱心な人だ。休憩時間に竹を割って、裂いたフジツルで縛って止め、寝転が
れる竹ベッドを作った。竹の利用法を考えていて思いついたもので、これが何個かあれば
休憩時に横になれる。                              

休憩後の作業も藪払い。暑いくらいの天気で、シャツ一枚で作業していた。大汗を流して
の作業になり、何だか2月とは思えないような暑さだった。加藤さんと野村さんの汗の量
がすごい。ずっとチェーンソーを振り回していたので、腰が痛くなってきた。12時にな
ったので作業を止めて、お昼休みにする。全員がテン場に戻る。それにしても暑い。  

昼は各自思い思いの昼食となる。私はその時間にも動き回って竹を割り、もう一つの竹ベ
ッドを作った。フジツルさえ上手く裂ければ、簡単に出来るのが嬉しい。竹割り用の両刃
のナタが大活躍だった。さっちゃんから赤飯の差し入れがあった。胡麻が効いていて美味
しかった。JICKYさんにお湯を沸かしてもらってカップラーメンを食べた。食後、さっそ
く竹ベッドで横になって腰を伸ばす。山で横になれるのはとてもいい。竹のしなりと弾力
が腰にフィットしてとても気持ちいい。交代で横になって腰を伸ばした。       

午後の作業は私と山崎さん、NAKANOさんで道作りをした。あるかないかの山道をハッ
キリ道として作り直すもので、ジョレンで腐葉土をかき払い、ならして道を作る。これも
腰に負担の掛かる大仕事で、休みながら少しずつ作業を進めていった。こうして道を付け
る事によって山を自由に歩けるようになり、管理することも楽になる。大汗を流している
うちに2時の休憩。山崎さんも野村さんも竹ベッドで腰を伸ばして休む。きちんと休まな
いと体が続かない。ひと休みして作業再開。最後の時間に事故が集中することを話して、
各自の持ち場に向かう。疲れてくると判断力、集中力が衰える。この時、枝払いをしてい
たナタが弾かれて流れ、右の膝に当たった。「切った!」と思ったのだが、角度が良かっ
たようで打撲だけで済んだ。たまたま怪我には至らなかったが、一つ間違えば膝を割って
いたところだ。注意していたつもりだが、こういう事が起きる。           

3時半で本日の作業は終了。もう体はくたくた。片付けて車に戻り、道具を積み込んで本
日の宿泊場所に向かう。今回も港近くの民宿「魚一」さんにお世話になる。宿に着くとな
ぜか復活する釣り人。私と山崎さんを残して全員が港へ釣りに飛び出して行った。残った
二人は腰のストレッチをしてから風呂に入り、ビールを飲んでまったりしていた。暗くな
るころ釣り組が帰って来たが、今回も釣果はなかったようだ。JICKYさんの悔しがりよう
がすごかった。明日の朝早くにリベンジだとつぶやいていた。            
6時半に夕食。今回もお刺身つきの豪華な夕食。ビールを飲んで、たらふく食べて、部屋
に戻って更に飲む。私は例のごとく、いつの間にか寝てしまった。          

翌日も9時から藪払い。今回はテン場の周辺の藪を払った。私は山崎さんのチェーンソー
特訓をした。太いヤマザクラの玉切りから始まり、コナラの伐倒、ホダ木の玉切りなどを
行った。初めてのチェーンソーはだいぶ緊張したようだったが、きちんと使いこなしてい
たので良かった。こういう機械は少しずつ慣れるしかないので、次回もやりたいと思う。
テン場の周辺は見る見るきれいになって行った。こうなるとヒノキの枝がうるさくなって
きたので、休憩を挟んでヒノキの枝打ちをした。長柄ノコギリで太いヒノキの枝を落とし
ていたら、JICKYさんがヒノキに登って上から枝を打ち始めた。私もその気になり、隣の
ヒノキに登って、上から枝を落とした。ヒノキの枝がなくなると、すっかり見通しが良く
なり明るくなった。枝打ちの効用はじつに大きい。                 

渡部さんが太い栗の木を倒した。ちょうどテン場に倒したので、そのまま枝を落として処
理し、太い幹を長く玉切りし、ベンチに加工した。これで、何人来ても座るところには困
らないようになった。傍らには竹の枝を少し残して立てた荷物掛けが出来ていた。みんな
遊び心があるので、山仕事をやっていても作業が楽しくなる工夫を色々している。きれい
になった山を眺めている山崎さんの姿が印象的だった。いよいよ次回は椎茸のホダ木作り
が出来る。楽しみな3月の間伐教室になってきた。