瀬音の森日記 480




1月の間伐教室



2009. 1. 17.18


日立山崎山林での間伐教室を開催した。参加者は6名だった。


1月17日(土)18日(日)の二日間、日立山崎山林での間伐教室を開催した。参加者
はNAKANOさん、加藤さん、長南さん、JICKYさん、山崎さん、kurooの6人だった。 
朝9時に高速道路下の駐車場で待ち合わせ、身支度をしてすぐに山に入った。作業場所は
集合場所から歩いて3分という近さで、荷物や道具を運ぶにも楽な距離だった。作業は間
伐というより藪払い、除伐作業がメインで、腕と腰に負担のかかる作業となった。鬱蒼と
した常緑広葉樹の藪はヒサカキやヤブツバキ、カシ、アオキなどが混生している。これを
端から切り倒し、枝を落として重ねていく。                    

長南さんは道沿いを進み、どんどん切り倒す。JICKYさんは藪の濃いところに突入してい
る。加藤さんは下から攻めてくる。NAKANOさんはフジツルに苦戦している。この藪は
ほぼフジツルに覆われていて、上の方のツルを切らないと元を切っても木が倒れてくれな
いので、余計な力を使う。山崎さんは自分の山なので張り切り方が違う。余りにも頑張っ
ているので、ちょっと心配になる。最初は寒かったのだが、すぐに額から汗が流れるよう
になった。目の前の木を切るだけなのだが、夢中になって動き回り、気が付いたらヘトヘ
トになっていた。咽もカラカラになっていたので、しばし休憩する。全員に声をかけ、焚
き火場で休憩。山崎さんの実家から差し入れが届いたので、休みながら少し食べる。  

休憩後も同じ作業を続ける。近接作業を避けているので、何となく自分の持ち場が出来て
いて、各自スムーズに作業を進める。本当は枝を切り落として重ねた方が景観的には良い
のだが、まあ仕方がない。各自のやり方に任せる。そして12時まで全員がまた集中して
作業した。昼休みはまた焚き火場で、各自思い思いの食事をとる。私はコンロでお湯を沸
かしてカップラーメンを食べる。寒い季節はこれが一番だ。本当は焚き火が出来ればいい
のだが、周囲に可燃物がありすぎて、とても焚き火が出来る状況ではない。もう少し周辺
を片づけないと焚き火は出来ない。                        

午後の作業開始。3月の間伐時に椎茸の植菌をしたいので、何本かコナラを伐ってホダ木
を作る。JICKYさんから栗の木でも大丈夫なんじゃないかという話があったが、取りあえ
ずコナラだけにした。午後は疲労が激しく、休む時間が多くなる。水のペットボトルを持
参しなかったのが失敗で、何度となく休憩して水を飲む。3時、山崎さんが腰を痛めた事
もあり、全員の疲労を考えて作業終了にした。振りかえれば鬱蒼とした藪はきれいになく
なり、素晴らしい里山の風景が広がっている。6人で力を合わせて作り上げた、正しい里
山の景観。全員揃って集合写真を撮って、本日の作業は終了。            

車で宿泊予定の民宿へ向かう。港の真ん前にある民宿「魚一」が今日の宿。JICKYさんと
加藤さんはさっそく釣りに行く。NAKANOさんも後から釣りに行く。山崎さんは実家に戻
り、腰の手当をしている。長南さんと私は宿でゴロゴロしながらお風呂が湧くのを待って
いた。お風呂が湧いたのでさっそく入らせてもらう。体が暖まると生き返るようだ。後は
体を休めるだけ。夕食前にみんな戻ってきて、寒い寒いと震えている。さすがに夜は冷え
込んでいるらしい。JICKYさんはハゼ、NAKANOさんはどんこ、加藤さんは藻が釣れた。

お風呂の後は待ちに待った夕食。民宿とは思えない豪華な料理が並ぶ。ビールが開けられ
宴会が始まった。キンメの刺身とみそ汁が最高に旨い。煮付けも焼き魚も旨い。話が弾ん
で食が進む。さすがに料理民宿というだけのことはある。              

朝、窓のカーテンを開けると目の前の港に堤防が見える。あそこで釣りをしていた訳だ。
朝食はしっかり食べて今日の作業に備える。昨日と同じ作業着に着替えて宿を出る。精算
は宿泊費と飲み代を別に分ける。宿泊費は今回は会の負担で支払う。「魚一」の前で写真
を撮る。車で昨日と同じ時間に同じ場所に到着。すぐに身支度して山に入る。作業は昨日
の続きとテン場の整地だ。長南さん、JICKYさん、加藤さんがテン場の整地を行い、私と
山崎さんとNAKANOさんが間伐作業を続ける。                   

ツルにからまれた太い木は倒すのが大変だった。枯れた太いヤマザクラを倒すのも大変だ
った。でも、大きな木を倒すと景観がガラリと変わるのが面白い。山はどんどんきれいに
なっていく。ヤマザクラは玉切りして椅子にする。テン場の整地が終わったので休憩。3
人ともヘトヘトになっている。休憩中に焚き火を始める。焚き火で差し入れの干し芋を焼
いて食べる。干し芋は焼くと甘くて美味しくなる。焚き火場は山崎さんが石板を運んで作
っておいてくれたもの。周辺を整地したので焚き火が出来たが、大きな火は怖いので細々
とした焚き火しか出来ない。                           

休憩後は山全体の視察に向かう。全員に山を見てもらって、今後の作業の進め方をイメー
ジしてもらうためだ。道を確認しながらエリアを一周し、次回の作業予定を話し合った。
ぐるりと一周してテン場に戻ったところで雨がポツポツ落ちてきたので、本日の作業は終
了となった。後片づけをして車に戻り、実家に帰る山崎さんと別れて蕎麦を食べに行く。
蕎麦の後は温泉に浸かって疲れを取る予定だ。次回の作業も楽しみになってきた。