瀬音の森日記 453




小菅の間伐教室



2008. 2. 16.17


雪の中、小菅の舩木山林でデッキ製材用の間伐を行った。


2月16日(土)17日(日)の二日間、小菅の舩木山林でヒノキの間伐を行った。今回
の間伐は山小屋の傷んできたデッキを作り直すための間伐だった。参加者はJICKYさん、
野村さん、小島さん、ハミングウェイさん、NAKANOさん、長南さん、イナさん、kuroo
の8人だった。雪の中での作業で大変だったが、無事目的の本数を間伐出来た。    

朝9時半に小菅に到着し、いつものように川に向かって車を走らせた。ところが舩木さん
の家の前から道が雪で真っ白になっている。道脇に車を停めて外に出ると靴がツルツル滑
る。路面がピカピカに凍っているのだ。あわてて長靴に履き替えた。そして、川への降り
口を確認に行くと、そこにはうず高い雪の山があった。これでは車で下りることは出来な
い。深い雪の道を車に戻り、反転して小菅の湯の駐車場を目指す。参加者に連絡を取って
小菅の湯駐車場で待ち合わせる事にする。                     

駐車場に着くと、すでにJICKYさんがいた。JICKYさんも同じように一旦行ったが、戻っ
てきていたのだった。そのうちNAKANOさんも来た。3人で四方山話に花を咲かせていた
。ハミさんから 電話があり、近くまで来ているとのこと。あとは野村さんだけだ。30
分ほどして、ハミさんが到着。野村さんからも連絡がある。あと20分くらいとのことな
ので全員が揃うのを待つことにする。野村さんは初参加の小島さんとやってきた。小島さ
んは会社から直行だと言って、何とスーツ姿だった。全員が残っていて良かった。各自の
車から小島さんに着られる服、靴下、長靴、手袋等々続々と出されて、あっという間にひ
と揃い揃ってしまった。これで安心して山登りが出来る。              

さて、装備が完了し、いよいよ全員で山登りに向かう。いつもなら川を渡ればすぐに山道
なのだが、今回は川までが遠い。白く凍った道を注意しながら歩く。スパイクといえども
滑りそうに凍った道が続く。ワイワイ話しながら川に到着してひと息入れる。ここからが
急な登りになるので上着を脱ぎ、シャツ一枚になる。それぞれ重い荷物を担いでの山登り
が始まった。ここから山小屋まで薬20分の登り。荷物が重い分、体力を消耗する。やっ
と到着した山小屋は雪に埋もれていた。さっそくデッキの上の除雪、水場の確認など、忙
しく動き回る。ずいぶん久しぶりの山小屋だ。デッキが傷んでいるが、山小屋はいつも通
りだったので安心した。                             

ひと休みしてすぐに間伐作業に入った。目標は12本の間伐なので、それほどゆっくりと
はしていられない。雪が積もった中での作業になるので、安全に注意しながら進めなけれ
ばならない。ここのヒノキは混み合っているので、まっすぐ倒れることはまず無い。必ず
掛かり木になるので、そこからどうやって倒すかが難しい。ヒノキは杉と違い、指一本の
太さの枝が掛かっているだけでも倒れない。枝が折れないのだ。掛かり木になると、全員
で根元を動かして倒す。重いヒノキを根元で動かすのは大変だ。慎重に、かつ大胆にみん
なの力を合わせて引きずる。こうして倒したヒノキは4mに玉切る。デッキが3mなので
それより長ければいい。そして山小屋まで運ぶ。これも体力を消耗する作業だ。足元が雪
で滑るが、ロープを掛けて引っ張るのが楽だった。                 

昼になったのでひと休み。切れなくなったチェーンソーを研ぐ。思い思いの昼食が終わる
と午後の作業が始まる。午後は間伐する人と皮むきをする人に分かれた。私はもっぱら皮
むきに専念した。午後には長南さんがやってきた。屋根に脚立をかけて雪下ろしをしても
らった。間伐はJICKYさんが担当している。イナさんもやってきてくれた。ヒノキを倒し
たり運んだりと大活躍だった。皮むきの作業を続ける。午後3時を回って日が落ちたら急
に寒くなったので作業を終わらせた。手がかじかんで事故の元になりそうだったからだ。
山小屋前で集合写真を撮った。                          

寒くなると焚き火が有り難い。みんな焚き火の周りに集まってきた。雪の上に落ちている
枯れ枝を集めて焚き火する。杉や桧の枯れ枝はじつに良く燃える。炭を熾し夕食の準備を
する。今日は小麦粉を買ってきたのですいとんを作る。ウインナーを焼いたり、豚シャブ
で盛り上がったりと宴会が始まった。まだ早い時間だが、他にすることもないしまあいつ
ものことだ。飲み疲れ、食べ疲れた人は外の焚き火でまったりとする。夜になったら風も
止んで、寒さが和らいだ。周りには雪が積もっているが焚き火の周りは暖かい。    

翌朝、焚き火の横で暖まりながら恒例の朝プシュ。小菅の山小屋にいることを実感する瞬
間だ。朝食はキムチ入りのうどん雑炊。大量に作ってしまい食べきれなかった。朝日が射
し込んできた山小屋で、焚き火を囲んでフウフウ言いながら満腹になるまで食べる。  

今日の作業は皮むき。切り倒した丸太の皮をナタで削り取る。5月頃ならクルリとむける
のだが、この時期は水分が無いためむけない。仕方がないのでナタで削る。台の上で、デ
ッキの上で、地面にしゃがんで、それぞれの場所で丸太と格闘する。皮をむいておけば後
はチェーンソーで二つに切り分けるだけになる。今日のところは皮むきが終わったところ
で作業終了となる。玉切りした部分以外を細かく薪用に玉切りする。そしてそれを小島さ
んが割る。もと剣道部だということで覚えるのも早いし、きれいに割る。あっという間に
薪の山が出来上がった。すばらしい。みんな焚き火の周りで小島さんの薪割りを眺めなが
ら、ヤンヤの喝采。若い力がまぶしい。                      

清掃と後片づけをして、皮むきした丸太の前で集合写真を撮った。今日は川まで降りて、
そこから小菅の湯まで歩かなければならない。さあ、温泉がまっている。