瀬音の森日記 446




妙高高原きのこ勉強会



2007. 10. 13


10月13日(土)妙高高原笹ヶ峰グリーンセンターにて、きのこ勉強会が開催された
。参加者はNAKANOさん、関根さん、長南さん、戸ヶ崎さん(沢胡桃)、JICKYさん、
みきちゃん、藪沢賢治さん、kurooの8名だった。集合場所で待っている時間に、近く
のシロでキシメジを採集し、散策の道でハナイグチとスギヒラタケを採集した。珍しい
スッポンタケの幼菌(丸くてブヨブヨしたきのこ)はナイフで切って中を見たりした。
参加者が集まったので、集合場所から上流のダム周辺に足を伸ばし、秋のブナ林を散策
しながらきのこの収穫と勉強をした。                      

今年はきのこが遅れていて、例年ならナメコやナラタケ、ムキタケがメインになるのだ
が、今年はハナイグチがメインの収穫となった。カラマツ林の藪を漕ぎながら、宝石の
ような赤い傘を発見した時のドキドキ感は病みつきになりそうだった。大量のハナイグ
チ、それも傘の小さい幼菌という上物をたくさん収穫した。他にもクリタケやムキタケ
、ナラタケ、ブナハリタケ、エノキタケなどが収穫できた。            

川の横で昼ご飯を食べ、紅葉が始まったばかりの山を散策した。大きなミズナラが何本
もあるので、もしやマイタケが無いかと探したが、さすがにこの周辺には出ていなかっ
た。帰りに寄り道したカラマツ林でも相当量のハナイグチとヤマブドウを確保し、大満
足の山歩きとなった。真っ青な空に刷毛で掃いたような白い雲が浮かんでいて、とても
気分の良い山歩きだった。妙高の山の恵み、ヤマブドウを口に入れると甘酸っぱく懐か
しい味が口いっぱいに広がった。                        

買い出しをして山荘に到着。すぐにきのこの分類と下ごしらえをした。スギヒラタケは
美味しいきのこなのだが、残念ながら毒キノコに認定されてしまったので破棄すること
になった。ホテイシメジはお酒を飲まないNAKANOさんしか食べられないのでNAKANO
さんが独占することになった。分類していて関根さんが首を傾げるものは全て破棄。大
量のハナイグチは小さい物だけ選って、大きく傘の開いたものは破棄した。ハナイグチ
は傘にぬめりがあるので処理が大変で全員が手分けして下ごしらえした。      

料理は一人一品、別々のきのこで作ろうということになった。関根さんがハナイグチを
使った鍋料理。長南さんはブナハリタケと豚肉の炒め煮。戸ヶ崎さんはナラタケの卵と
じ。私はクリタケ、キシメジの野菜炒め。NAKANOさんはホテイシメジの炒め物。  
JICKYさんはハナイグチを使ったうどん。藪沢さんとみきちゃんは後片づけ。全員が順
番に厨房に立ち、料理が出来ると食べる。長南さんが作ってくれたハナイグチの炒め物
にさっと醤油をかけて食べたものも美味しかった。きのこ料理にはやはり日本酒が合う
ようで、買ってきた一升瓶はどんどん減っていった。外では焚き火が始まり、中ではウ
イスキーが廻っている。話も弾み、中と外で楽しい宴会となっていった。      

朝はJICKYさんが作ってくれた「きのこ鍋うどん」を食べてから山荘裏の除伐をした。
一年間で伸びた雑木のうち、高木となるコナラ、クリ、ミズナラ、ホウノキ、ミズキな
どのほか、タラノキやクロモジを残し、他の雑木を伐採した。1時間ほどで全域の伐採
を終え、午前の作業を終了した。間伐をして日が入るとあっという間に藪になるが、こ
うして除伐することで高木層の形成を助けることになる。今回は時間がなく、間伐は出
来なかった。山荘の裏は間伐当時の面影はなく、すっかり林になってきた。日が当たる
ということはこんなにも木々を成長させるのだと実感させられた。