瀬音の森日記 435




小菅でわさび漬け作り



2007. 6. 16


6月16日(土)小菅のイベントは「わさび漬け作り」だった。参加者は野村さん、佐
々木さん、逗子から初参加の加藤さん、鵜住居さん、kurooの5人だった。当日の朝は
まず畑の様子を見に行った。畑にはジャガイモが植えてあるのだが、何だか育ちが良く
ない。草取りをしようかとも思ったのだが、とても取り切れる量ではないので草取りは
諦めて、わさび漬けを教えてくれる舩木さんの家に向かった。           

舩木さんのおばあちゃんにわさび漬けの作り方を教わりながら作業を手伝う。ワサビを
刻み、酒粕を練り、刻んだワサビを洗って絞り、練った酒粕と丁寧に混ぜてパックに詰
める。こう書くと簡単に感じるが、実際はかなりの重労働だった。ワサビ1キロという
のは凄い量で、これを微塵に刻む時間も手間も大変な作業だった。また、板の酒粕を包
丁で刻み、日本酒を加えながらすり鉢でダマが無くなるまでするのも重労働だった。日
本酒を入れすぎるとワサビと混ぜた時に水っぽくなってしまうので、極力日本酒を入れ
ないようにして擦る。擦るというより練るような感じで、とにかく力が必要だった。最
後は腕が疲れて棒のようになってしまった。                   

作業は10時から始めて2時半までかかった。出来上がった小パック12個をお土産に
頂き、舩木さん宅を辞した。その後をどうするかと相談したのだが、時間が遅くなって
しまったので、この日に予定していた間伐は取りやめにした。野村さん、佐々木さん、
加藤さん、鵜住居さんは小菅に新しくできたポンド(池の釣り堀)へ釣りに行った。私
は一足先に山小屋に登り、水の確保や掃除をしてみんなを待つことにした。私はその日
河原からスゲを採っていた。このスゲを鍋で煮て、水でさらし、乾かすと縄の材料にな
るのだ。誰もいない山だからこそ、そんな作業をすることが出来る。時間があればその
スゲで縄をなうところまでやりたいと思っていた。                

久しぶりの山小屋は健在だった。ヤマザクラはすっかり元気に根づいており、水場も壊
れておらず、電気も点く。さっそく水を汲み、焚き火で湯を沸かし、スゲの束を煮る。
アクが出て真っ黒な煮汁になるが、そのまま煮続ける。柔らかく煮上がったら鍋から取
り出して、バケツの水にさらす。しばらく置いて落ち着いたら取り出して乾かす。これ
を3束分繰り返す。そんな作業をしている間にすっかり暗くなってしまった。乾いたス
ゲを使って縄をなう練習をする。3ミリから4ミリくらいの太さの縄をなう。最終的に
は100メートルの縄をなって「スカリ」作りの材料にする予定だ。        

縄ないに没頭していたら、やっと下から4人が登ってきた。釣りが大層面白かったらし
い。鵜住居さんはさっそく串を作って塩焼きの準備をしている。加藤さんと佐々木さん
はヘッドライトも無いなかで、よく登ってきたものだ。湧き水で冷やしておいたビール
で乾杯した。夜になると焚き火の側が良いくらいに冷え込んできた。昼間の暑さがウソ
のようだ。しばらくの間、焚き火で暖まった。夕食は佐々木さんがうどんを作ってくれ
た。出汁が効いて揚げや玉子の入った本格的なうどんで、美味しかった。      

山小屋の中で宴会が始まった。と言っても今回は大いに飲む人はいないので静かなもの
だった。私は隅で縄ないをしていた。ずいぶん上手になり、5メートルくらいの長さに
なった。加藤さんが教えてくれというので、少し縄のない方を教えたが、何だか上手く
いかないようだった。こういうものは慣れが必要で、私も先日までは全然出来なかった
のだが、今はなかなか上手になえるようになってきた。きっと100メートルなう頃に
はずいぶん上手になっていることだろう。                    

焚き火でニジマスを焼いていた加藤さんが、我々の注文がうるさいので驚いている。釣
り師の塩焼きに対する情熱は異常で、誰もが一家言を持っている。そんな事とは知らず
に焼いているものだから、周囲から「ああしろ、こうしろ」とうるさく言われて困惑し
ている。まあ、焚き火の周りではよくある事で、入門編のようなものだ。      

翌朝は鳥の鳴き声で目が覚めた。焚き火の前でまったりと時間を過ごし、肉汁うどんで
腹ごしらえをする。10時近くなったので山小屋を片付けて掃除し、全員で集合写真を
撮って下山した。