瀬音の森日記 426


小菅の畑の柵撤去



2007. 1. 13


1月13日(土)小菅の畑に設置してあった柵を撤去した。畑のある一帯を電気柵で囲
ってあるため、以前イノシシの被害予防のために設置した柵が必要なくなった為だ。柵
にツルが絡みつき、見苦しくなってきたことも一つの理由だと思う。あくまで借りてい
る畑なのだから貸し主である舩木さんの迷惑にならないようにしなければならない。作
業の参加者はハミングウェイさん、NAKANOさん、kurooの3人で、日曜日には野村さ
んも加わった。                                

柵に張ってある針金をペンチで切り、杭を抜く。そして、柵の針金をまとめて輪にする
。一緒に設置してあったナイロン製の網もむしり取る。これはどうしようもないので枯
れ草と一緒に最後に燃した。針金が太いので杭から切り離すのが大変だった。持参した
金切りハサミはトタン用だったので、何本か切るうちに歯がボロボロになってしまった
。横に張った針金が太く、縦に編んだ針金は細い。切った針金を抜き取り、揃えて丸め
るまでが大変な作業だった。針金の鋭い切り口で手を切ったりしないように気を使いな
がら丸めた。枯葉を燃すのも慎重にした。雪が積もっていたので類焼の心配は無かった
のだが、炎を大きくしないようにしてゆっくり燃した。              

抜き終わった杭を一箇所にまとめ、針金の束をまとめて作業は一応終わった。こうなる
と周辺の枯れ草や灌木が気になり、枯れ草の撤去と灌木の除伐をした。茫々に伸びた枝
をノコギリで切り落としたらずいぶんスッキリした。借りている畑周辺の整備も借りて
いる人の仕事なので、今回まとめて出来て良かった。灌木処理に大汗をかいてしまった
ので、昼休みにした。車に戻り、シートを拡げてガスコンロで湯を沸かし、ラーメンを
作って食べた。労働の後の食事は美味しい。                   

昼食後、休憩してから久しぶりに山小屋に登った。ハミングウェイさんが猫ミュウさん
のお父さんから皆さんにと預かってきたという大量の焼酎と北海道で猫さんがラベルに
「晴"釣"雨読」と書いた一升瓶を運び上げた。私は夕食用の食材と猫さんのヘルメット
を山小屋のお守りとして一緒に運び上げた。                   

山小屋に到着し、水場を修理してタンクに水を溜める。焚き火場ではすでに焚き火が熾
きていた。焚き火で体を暖めながら話をしていると、誰からともなく「猫さんが横にい
るようだね」という声が出た。やはりこの山小屋は猫さんの気配が詰まっている。周辺
にも猫さんの面影が色濃く残っていて、いつ猫さんが出てきてもおかしくない場所だ。
焚き火を囲んでいると猫さんの声や姿がありありと蘇ってくる。          

寒くなってからは山小屋の中で炭火で暖を取りながら飲んだ。誰からともなく言い出し
て、知り合いに電話を掛けまくった。北海道のひろしさん、西別川さん、新谷さん、山
男魚さん、みな笑って応えてくれたが、さぞ迷惑な事だったろうと思う。でも、本当に
横に猫さんがいて、一緒に飲んでいるような気分だったのだ。そして、誰かにそれを分
かってもらいたかったのだ。お父さんから頂いた焼酎を飲みながら携帯に向かって叫ん
でいた。                                   

私は久しぶりに山小屋に泊まれて大満足だった。秋に植えたヤマザクラも活着した様子
で、花芽が脹らんでいた。春が楽しみだ。