瀬音の森日記 420


仙北市ふれあいの森推進協議会



2006. 11. 7


11月7日(火)仙北市として初めての「ふれあいの森推進協議会」が開催された。今
まで「にしきふれあいの森推進協議会」として活動してきたのだが、合併により西木村
が仙北市となったことを受け、仙北市として事業を継続することが決定し、ここに第1
回目の「仙北市ふれあいの森推進協議会」が開催されることになったのだ。     

朝8時50分東京発の「こまち」に乗って秋田に向かう。車窓の景色を眺めるでもなく
本を読んでいたら、あっという間に秋田に着いてしまった。車で東北道を走って秋田に
行くよりもずっと速い。こっちの方が断然楽だなあと実感した。いつもは荷物の運搬が
あるので車で行くしかないのだから仕方ないのだが、こういう時はその違いを実感する
。途中の紅葉がきれいだった。盛岡から角館までは車窓の紅葉がきれいで見入ってしま
った。小雨が降っていて、駅から出たときにちょっと寒かった。駅には阿部さんが迎え
に来てくれて、たまたま一緒の新幹線だった小田原育林隊の岡安さんと一緒にクリオン
に向かった。                                 

会議は石黒仙北市長も列席して西木町のクリオンの会議室で開かれた。角館町、田沢湖
町の委員も加え、12人の委員が石黒市長から委嘱を受け、今までの事業を継続・発展
させていくことになった。新会長は角館地区出身の太田さんが就任し、副会長には前会
長の沢山さんが就任した。首都圏委員としてにしきふるさと会会長、神奈川育林隊代表
と並び、瀬音の森代表として黒沢が委嘱を受けた。今までと変わらず、仙北市と首都圏
をつなぐ森林育成作業に取り組んで行きたいと思う。               

小雨だったが予定通り、記念植樹を決行することになり、全員がバスに乗り込んで田沢
湖畔にある、かたまえ山森林公園に向かった。森林公園内にある「森の学校」前に3町
村を表す苗木3本が準備されて植樹を待っていた。田沢湖町のブナ、角館町のサクラ、
西木町のエンジュ、3町を表す3本の苗を植えることで新しい「ふれあいの森推進協議
会」の誕生を祝うとのこと。西木町の木が「エンジュ」だというのは初めて知ったので
驚きだった。目の前には以前植樹した「21世紀の森」が広がっている。紅葉がきれい
だった。                                   

植樹作業が始まった途端、激しい雨が降ってきた。あわてて植樹を終わらせ、森の学校
のひさし下に逃げ込んだのだが、記念写真を撮っている間にびしょ濡れになってしまっ
た。この日は、東北地方から北海道にかけて発達した低気圧が駆け抜けた日だった。北
海道では竜巻で被害が出たが、東北もひどかった。バスに乗ってクリオンに帰る時には
バラバラと雹が降ってきたりした。突風と土砂降りの雨、さながら台風のようだった。

クリオンで早めの懇親会が始まった。この時は新しく参加する事になった田沢湖町と角
館町の委員に今までの事業の内容について話し理解を求めた。瀬音の森会報の西木村で
の作業報告だけを集めて持参していたので、その写真を見ながらいろいろな話をした。
新しい委員にすれば、委員に委嘱されたのはいいが、今後何をどうしたらいいのか雲を
掴むような話なのだから仕方ない。いろいろな話をして理解してもらい、何とか出来そ
うだ、という声を聞き、今回の懇親会での役目を果たした気がした。        

初めての人とはまず熊の被害話で盛り上がった。これは今年日本中で起きていることな
ので分かりやすい。そこはそれ、お酒を飲めば秋田の人、すぐ陽気な懇親会となった。