瀬音の森日記 389


1月度、小菅の間伐教室



2006. 1. 14.15


1月14日(土)15日(日)の二日間、山梨県小菅村の舩木山林にてヒノキの間伐を
行った。参加予定だった人達が所用で来られなくなり、猫ミュウさんとkurooの二人だ
けの間伐教室となってしまった。いつ雨が降ってきてもおかしくない空模様の下、炭や
食材、お酒の荷揚げを済ませ、水場を直してポリタンクに水を詰め、雨樋の杉葉を取り
払った。天気予報では午後から雨ということだったので、何だか気忙しい準備作業だっ
た。デッキにシートも張り、いつ雨が降り出しても大丈夫という状態にしてから間伐作
業に入った。                                 

今日は二人だけでの作業になるので、掛かり木が必然のこの森では太い木には手を出せ
ない。手頃な太さのヒノキを捜しながらの抜き切りとなった。以前に間伐木としてテー
プを巻いた木が残っていたので、その木を中心に切り倒した。午前中に5本倒し、昼の
食事を兼ねた休憩とした。ここは小菅村の昼のサイレンが聞こえるので作業の良い目安
となる。シートを張ったデッキ上で昼食。コンビニのお握りを食べる。いつになく暖か
い日だったので焚き火を囲まなくても大丈夫だった。有り難いことだ。       


午後も間伐をした。もう何時雨が降り出してもおかしくない状態だったので、雨が降り
出したらその時点で終了にしようと思っていた。5〜6本のヒノキを倒し、玉切りした
ヒノキを山小屋の前に運んだ。このヒノキは後日割って薪にする予定だ。午後3時を回
ったころに雨が降り出したので作業を終了して山小屋に戻った。雨は次第に強くなり、
1時間もしないうちに本降りとなった。焚き火の周りから山小屋のデッキに非難して缶
ビールを飲みながらしばしの歓談。こうなれば今日は食べて飲むことしかやることはな
い。さっそく夕食の準備に入る。                        

炭を熾しコンロに入れ、山小屋の中に移動する。料理はコンロの炭火で行う。今日は炒
め物とすいとんを準備した。持参した小麦粉をこねてすいとんの具を作る。時間はたっ
ぷりあるので、飲みながら、あれこれ話しながら準備した。4時頃から飲み始めたこと
になるので、ずいぶん長い時間飲んでいたことになる。途中居眠りしたりしながら夜の
10時過ぎまで飲んで歌って騒いでいた。二人なのににぎやかなことだ。いつの間にか
雨音が消えていたので外に出て見ると、空には星が浮かんでいた。         

翌朝は快晴だった。残ったすいとんを食べて腹ごしらえし、作業の準備をする。今日は
午前中いっぱい作業して終了の予定だ。昨日の続きの間伐をする。夕べのまとまった雨
で山の空気がしっとりと落ち着いている。朝日があたり、暖かくなると冬だという事を
忘れてしまうようなポカポカ陽気だった。ケガをしないようにゆっくりと作業する。チ
ェーンソーのエンジンが暖まるまでに何度も失速するような症状を見せて上手く切れな
い。アクセルを吹かすとエンジンのパワーが無くなり、止まってしまう。原因はエンジ
ンなのかキャブレターなのか、それとも調整ミスなのか・・・ストレスが溜まる。  

チェーンソーの機嫌に手こずりながら、それでも5〜6本のヒノキを倒して午前中の作
業が終わった。大きな掛かり木もなく、無事に作業が終わったのでほっとした。山小屋
の前に運んだ丸太は10数本になっていた。次回はこの丸太を玉切りし、斧で割って薪
を作ることしにしよう。二人という人数の割りには充実した間伐作業が出来た。   

ポカポカ陽気に冬を忘れて・・・あとはまた明日から。