瀬音の森日記 373


第7回 炭焼き窯の完成



2005. 6. 11/12


6月11日(土)12日(日)の二日間、正丸オートキャンプ場で炭焼き窯作りの最終
作業である、火入れを行った。参加者は渡部さん、タンポポ屋台さん、kurooの3人だ
った。朝から小雨の降る中で火入れを行い、ここから延々と火を燃やし続けることにな
る。窯の焚き口で薄い板などを燃やし始め、徐々に火力を強くしていく。煙突から徐々
に煙が出てきて、周辺に漂よってきた。煙が重く、酸っぱいのは多くの酢酸を含んでい
るから。白い煙はまとわりつくように低くたれ込め、その煙を吸うとむせるような酸っ
ぱさだった。本来ならこの煙から木酢酢を採取するのだが、今回は煙突が出来上がって
いないので採取はできなかった。                        

窯の周辺に大量の薪を準備して、渡部さんはやる気満々だった。車も横付けし、キャン
プサイトのようにして長期戦に備えている。私とタンポポ屋台さんは手持ち無沙汰にな
ってしまったので火燃しを渡部さんにお願いし、畑に野菜の収穫に行った。山東菜、キ
ャベツ、新玉ねぎ、大根などを収穫してキャンプ場に帰って来たら、窯は8時間燃して
、口を塞ぎ、中の木を炭化する段階に入っていた。                

窯の煙は朝よりもずっと軽くなり煙突からモクモクと上がっている。窯の温度が上がり
、対流が正常に行われてことを表している。煙突の煙を撫でるように触り、温度を測る
。計ると言っても我々には分からないので、杉田さんの判断をあおぐ。手を3秒かざせ
ないくらいになったら窯の焚き口を塞ぐのだそうだ。煙が透明になったらと教わった事
もあるが、どちらにせよ自分で判断できる事では無い。              

焚き口を粘土で密閉し、小さい口から僅かな酸素が入るだけにして初日の作業は終了と
なった。途中、薪を詰めすぎて火が消えそうになり、団扇であおぐような事もあったが
、なんとか燃え続けそうなのでそのまま放置することにした。その後管理棟に戻り、い
つものように夕食の準備に入った。採りたてのキャベツと玉ねぎをサッと炒めた野菜炒
めが美味かった。玉ねぎの甘さが何とも言えない味だった。いつもながら渡部さんの料
理は鮮やかだ。                                

二日目は煙が順調に出ていることを確認してから、小屋の屋根作りをした。波板を一枚
ずつ張って行き、てっぺんを専用のトタンで止め、炭焼き小屋も完成した。この炭焼き
窯はクロ炭とシロ炭の中間くらいの炭が焼ける「埼玉2号」という窯で、本日めでたく
瀬音の森炭焼き窯「埼玉2号」が完成したことになる。              

炭焼き窯完成に当たり、ここまでご指導頂いた杉田さんに感謝したい。杉田さんの指導
が無ければこの炭焼き窯は出来なかった。里山保全の為に間伐材を「炭」という形で有
効利用するという目的に向かって着実に一歩を踏み出すことが出来たと思う。    

炭焼き窯の完成が嬉しい・・・あとはまた明日から。