瀬音の森日記 355


2月の秩父間伐教室



2005. 2. 12


2月12日(土)秩父の正丸オートキャンプ場上の杉田山林にて間伐教室を開催しまし
た。参加者はJICKYさん、しゃあさん、関根さん、たんぽぽ屋台さんとkurooの5人だ
った。いつものように焚き火で体を温め、雑談をしていた。タンポポ屋台さんは芦ヶ久
保駅から1時間かけて歩いて来て、濡れたシャツを焚き火で乾かしていた。今日は久し
ぶりの間伐なので、入念に体操で体をほぐしてから作業に入ることにした。キャンプ場
の雪は30センチくらい積もっていたのだが、杉林の中はほとんど気にならない程度だ
った。                                    

間伐はラダーを使ってロープを掛けて横に倒す。急斜面なので横に倒したスギを足場代
わりにして歩道にしながら作業を続けて行く。身の軽い関根さんがラダーに登ってロー
プを掛けて私が切る。なるべく細いスギを切るのだが、次から次に切るべきスギがあっ
て忙しい。午前中に20本伐採する予定だったが、途中大変な掛かり木処理があったり
して15本で終わった。急斜面の上下動で足に疲労が残る間伐だった。でも、久しぶり
の間伐は気持ちいい。                             

昼食は管理棟前で焚き火を囲みながら、寒い日には温かいラーメンをとそれぞれに作っ
て食べた。コッヘルの湯を沸かすガスコンロの音が何とも心地よく暖かさを演出してく
れる。杉田さんが近所で捕ったという熊の肉を出して、これで今夜は熊鍋にしようと言
っている。前回食べられなかった熊鍋が食べられると思うと午後の楽しみが増えた。さ
っそく午後の作業に向けてチェーンソーの手入れをする。相手がスギとはいえ、目立て
を怠るとすぐに切れが悪くなってしまうのだ。                  

午後も目標は20本の間伐だった。タンポポ屋台さんにチェーンソーでの間伐に挑戦し
てもらった。ちょっと腰が引けて危ないかなと思ったけど、しっかり指示通りに受け口
を切って間伐をしてくれた。掛かり木になった事もあったが、良い経験になったと思う
。途中からJICKYさんにチェーンソーを代わってもらい、私は間伐木の処理を行った。
しゃあさんと関根さんがロープ掛けと処理回収をうまく分担してやってくれている。予
定していた20本までは無理だったが、それでも15本の間伐をすることが出来た。 

午後の作業を終えて管理棟に帰るとストーブに大きな鍋が置かれ、真っ白な湯気が出て
いて、熊鍋の準備が整っていた。作業の後に缶ビールを開けて飲む。これが旨い。今日
は久しぶりに充実した間伐が出来たのが嬉しい。焚き火で冷えた体を暖めながら会話が
弾む。さっそく野菜を刻んだりと夕飯の準備に入った。私も台所に行って何品かの野菜
料理を下ごしらえし、関根さんのゴボウを使ってキンピラを作った。タンポポ屋台さん
はお稲荷さんを作ってくれた。                         

夕方、安谷さんが陣中見舞いに来てくれた。秩父イワナの本を編集する作業が忙しく、
イベントには参加できなかったが、私が持参した表紙のデザインを確認に来てくれたの
だ。デザインに満足していただいたようで何よりだった。安谷さんを見送っていよいよ
夕食の始まり。熊鍋が盛り分けられ、みんなで食べる。柔らかくて美味しい。味噌味が
体を温めくれる。寒くなったので管理棟に宴会の場を移し宴会が続けられた。飲みなが
ら関根さんが作った組木パズルに挑戦する。これがなかなか難しくて、みんなで大騒ぎ
しながら挑戦した。解くのは何とか出来たのだが、組み立てるのはまったく出来ない。

杉田さんが目の前の川で捕ったというカジカを持ってきて、唐揚げを作ってくれた。じ
つにあっさりした味で美味しかった。珍味をつまみに「越の寒梅」が進む進む。そんな
ところに会員の吉田さん夫妻が一升瓶を片手にやってきた。夜になっての訪問にご本人
も恐縮していたが、こういう訪問は大歓迎だ。久しぶりに会ったので話も弾んだ。持参
していただいた「亀の口」はさっそくしゃあさんとJICKYさんに開けられてみんなに振
る舞われた。昼間の疲れからお酒が心地よく体に染みこんで行き、私は一番先にダウン
してしまった。まあ、いつもの事なのだが・・・                 

久しぶりの間伐は気持ちよかった・・・あとはまた明日から。