瀬音の森日記 347


第1回 樹木勉強会



2004. 11. 13


11月13日(土)樹木勉強会を正丸オートキャンプ場で開催しました。参加者は関根
さん、kazuyaさん、長南さん、藪澤賢治さん、ハミングウェイさん、白瀧さん、渡部
さん、オブザーバーの3名、そしてkurooの11名だった。寒い朝だった。正丸オート
キャンプ場の管理棟に集合した参加者は、まず管理棟の前に積んであった薪の積み替え
をした。杉田さんが少しでも使いやすいように管理棟周辺の片づけを行った。管理棟の
中には前日までに関根さんと杉田さんによって勉強会の準備が行われていて、作品がき
ちんと作られたテーブルの上に並べられていた。                 

この勉強会は山野に育っている樹木ではなくて、人間が利用する形での樹木(製材した
もの)についての勉強会になっている。今までの瀬音の森勉強会は主に山野に生えてい
る樹木について行ってきたが、製材した後の樹木は勉強していなかった。今回、関根さ
んが提案してくれたのは、製材した後の樹木についての勉強会だった。書家でもある関
根さんが、自身の筆による刻字作品を36種類の材で製作し、その作品発表会を兼ねて
36種類の樹木(板)について解説してくれた。                 

樹木名の由来、樹木の特徴、製材された後の特徴、何に使われているかについてなどの
詳細な冊子が出来上がっており、その冊子をテキストに解説が行われた。途中、木工家
でもある杉田さんの加工などの実践についての解説が入り、充実した勉強会になった。
36種類の材がズラリと並べられ、それを何の木か当てるというスリリングなゲーム要
素もあり、会場は笑い声に包まれた。木目だけで何の木か当てるのはなかなか難しくて
、多少あった自信がもろくも崩れて行った。                   

関根さんの解説は淡々として聞きやすかった。中国の例など、興味深い解説も多く、メ
モを取る内容が次第に多くなっていった。本当に知らなかった事が多かった。杉田さん
が時折合いの手のように話してくれる実践を通した解説も興味深かった。秩父では実際
はこうしているとか、こういう方法で加工するとか、こんな道具に使われているとか、
こう呼ばれているなどなど。少人数で先生が知っている人ということもあり、質問も多
くて相互発信のような勉強会になった。疑問を感じたらすぐに聞き、それに答えが返っ
てくる。とても良い勉強になった。                       

森林インストラクターの立場で考えてみると、このような勉強会はぜったいに必要だと
思う。人間の暮らしとどう樹木が密接に関わっているか、昔の暮らしに樹木はどう活か
されていたのかなど森林インストラクターとして知らなければいけない事ばかりだ。樹
木解説が辞書の暗記のようになっているのは、そこに生活との関わりが無いことによる
と思う。すでに樹木と我々の生活は切り離されてしまっている。しかし、それは只単に
知ろうとしないだけとも言える。一部専門家の間だけに語られる言葉と化しているので
はないだろうか。我々はもっと樹木を知るべきだ。鑑賞ではなくて実用の対象として。

関根さんの解説を夢中になって聞いていたら、夕方になってしまった。解説はまだ半分
残っている。相談して、次回の間伐教室を樹木勉強会の第2回目に替えようという事に
なった。そんな訳で第2回目を12月に行うことになった。私は用事があってその晩は
キャンプ場に泊まれなかったので、楽しい会話と宴会に後ろ髪を引かれながらキャンプ
場を後にした。                                

お楽しみは次回に持ち越し・・・あとはまた明日から。