瀬音の森日記 343


西木村森林作業体験交流会



2004. 9. 18


9月18日(土)西木村上檜木内字浦子内地内(通称:縄文の森)にて森林作業体験交
流会が開催された。瀬音の森からの参加者は前川さん、澤田さん、琥珀さん、田辺さん
、ハミングウェイさん、渡部さん、加藤さん、稲垣さん、ひらり〜さん、PONTAさん、
猫ミュウさん、old-beanさん、藪澤賢治さん、吉田桂治さん、八木哲夫さん、kurooの
16人だった。                                

会場には三々五々会員が集まってきた。全員に名札とヘルメットと腰ナタを配り、受付
で参加費と懇親会費の2500円を払い、それぞれが準備体操をする。そのうちに全体
の参加者が集まってきて開会式となった。村長の元気な挨拶に続いて、7班の指導員紹
介が行われた。瀬音の森は6班と7班に分けられ、間伐を行う事になっていた。地元の
方からも指導監督のお父さんが参加してくれた。                 

開会式が終わり、すぐに間伐場所に向かう。約30年生くらいの暗い杉林で、藪状にツ
ルが密生している。私は6班に編制されており、班長さんとみんなで作業の進め方と安
全対策について話し合ってから、PONTAさんとペアを組んで作業に入った。指導員の方
が選木した木に赤いテープを巻いてマーキングする。我々はそのマーキングされた木を
自分の判断で切り倒す。近接作業にならないように注意しながら次々と杉を切り倒して
いった。マーキングが間に合わない状態で、自分の判断で選木しながら伐採する程だっ
た。藪のようだった杉林は見る見るうちに明るく歩きやすい杉林になっていった。  

10時半の休憩時には冷たい麦茶が出され、とても美味しかった。晴れて暑かったので
日陰に座り、作業の話やキセル(地元のお父さんが吸っていたキセル)の話で盛り上が
った。大汗を流していたので、休憩時間で息を整えた。休憩後も間伐を続けた。チェー
ンソーを使いっぱなしなので両腕が痛くなってきた。捨て間伐なので、どんどん作業が
進むのは良いのだが休憩する時間が無いので困る。額から流れる汗をタオルでぬぐうの
が唯一の休憩タイムだった。やっと午前中の作業が終わった時は、かなりバテバテにな
っていた。                                  

昼食はグランドに戻って、敷いてあるブルーシートの上でくつろぎながら食べた。村の
お母さん達が作ってくれたおにぎり、ナメコ汁、漬け物、ほうれん草のお浸し、ふろふ
き大根などがトレーに盛られた。各自がそれを手にして思い思いの場所で舌鼓を打った
。今回は村の好意で缶ビールが1本支給され、大汗を流した男達に好評だった。まあ、
お酒が良くないのは分かるが、これだけ暑いと欲しくなる気持ちも分かる。大目に見て
もいいかな・・と、私も一本頂いた。旨かった(^^;)                

昼食後はまったりと休み、疲れを取った。グランドの金網前に全員で集合して記念写真
を撮った。これだけ大勢の人間が集まると参加者の顔を判別するのも難しい写真になり
そうだ。この上檜内地区は2月に「紙風船上げ」というお祭りの手伝いで訪れたところ
であり、地区の皆さんに顔なじみが多い。昼休みの間、懐かしい顔をあちこちに発見し
て嬉しかった。夜の懇親会も楽しみだ。                     

午後の作業が始まった。午前中と同じ間伐作業だ。慣れてきたせいだろうか、作業の進
みが早い。猫ミュウさんはマイチェーンソーで次々に散り倒している。前川さんは初め
てのチェーンソーなのに、もうすっかり慣れてスギを伐採している。稲垣さんも元気い
っぱいに動き回っている。私は一通り間伐が進んだところで、別の班の作業風景を写真
に納めようと巡回しにいった。渡部さんも、old-beanさんも、ハミングウェイさんも
汗びっしょりになって動き回っている。みんなどんどん明るくなっていく杉林にやりが
いを感じているようだった。一緒にやっていた地元の人達も、我々がこれだけやるとは
思っていなかったようで、徐々に何も言わずに任せてくれるようになっていた。   

作業現場は急斜面が無く、ゆるやかな丘陵地だった事も作業がやりやすかった原因だっ
た。見る見る見通しが良くなって、暗い藪だった杉林は50メートル先に川があること
が分かるくらいに見通しが良くなっていった。これだけ達成感のある間伐はなかなか出
来ないと思う。両腕は痛いが本当に充実した作業だった。最後に、もう倒す木が無いこ
とを確認して作業終了の合図をしたときは全員が笑顔だった。           

近くの水道で顔と手を洗い、上がってくるメンバーと声を交わす。みんな笑顔で充実し
た顔をしていた。閉会式の会場では整列したあと、全員が座って閉会式をした。短い挨
拶のあと、この後の行動予定が報告され全員がクリオンに行くこととなった。私は瀬音
の森の参加者からヘルメットと腰ナタを受け取り、車に乗って渡部さんとクリオンに向
かった。バスで行く人、釣りに行く人、それぞれに懇親会までの時間を過ごした。  

午後5時、上檜内地区の「紙風船会館」で懇親会が始まった。来年の統合を前に、西木
村として最後の交流会だ。前会長の布谷さんも来られて話の輪が広がった。会長の沢山
さんや桁沢集落の皆さんに囲まれてお酒責めに合ってしまった。アケビの皮の味噌炒め
やイワナの漬け煮、ミズの油炒め、熊汁、だまこ汁、各種漬け物・・・山の幸がこれで
もかと並び、ビール瓶と日本酒の一升瓶が目の前に運ばれて・・・いつもの宴会の風景
が広がっていった。                              

9時まで宴会が続き、ヘロヘロになった私は布谷課長に拉致されて、渡部さん、吉田さ
ん、猫ミュウさんと課長自慢の手打ち蕎麦をごちそうになった。いやはや酔いが醒める
ような美味しさで、これだけの味を野に埋もれさせないように、公務員は辞めて蕎麦屋
をやるべきだ〜・・などと口走っていたようだ。こちらでも料理自慢の奥様の手料理を
ごちそうになり、ビール、日本酒、焼酎のそば湯割りなどを頂いた。猫ミュウさんが壊
れ、私も記憶が曖昧になり、山鳩館に戻った時はそのまま布団に倒れ込んでしまった。

来年もまた楽しい交流会を・・・あとはまた明日から。