瀬音の森日記 309


保存会の採卵準備



2003. 10. 18/19


10月18日・19日の二日間秩父でいろいろな作業をした。18日の土曜日は正丸オ
ートキャンプ場で入り口横の急斜面の除伐をした。オーナーの杉田さんが昨年冬にやっ
た場所の横を除伐し、ボサを刈り取り、斜面をスッキリと再生させる作業だった。急斜
面だったので足場が悪く、除伐しながら岩と切り株の上を一歩一歩移動するサーカスの
ような作業だった。落ちないように緊張しながらやっていたら腕も足もプルプルになっ
てしまった。頑張った甲斐あってキャンプ場の入り口はずいぶんスッキリした。   

その後、裏山の雑木林に登り、きのこを探した。残念ながら、見える範囲にきのこは無
く、杉田さんが植菌して栽培している椎茸、ナメコのみの収穫だった。今年はきのこが
不作だという話は聞いていたが、やはりここもきのこの気配は無かった。キャンプ場に
は無数のコガネタケが生えていて、これも収穫した。このキノコ達が今晩の夕食になる
。さっそくコガネタケの茄子炒め、ナメコ汁、シイタケとナメコと玉ねぎの炒め煮を作
った。夕食は杉田さんと囲炉裏を囲んで食べたのだが、きのこ料理はどれもおいしく、
特にコガネタケの茄子炒めは絶品だった。                    

翌朝6時にキャンプ場を出て小鹿野にある私の畑に向った。畑ではキャベツの寒冷紗掛
け、種まきした場所への寒冷紗べた掛け、チンゲンサイの収穫、ほうれん草の収穫、オ
ータムポエムの収穫をした。これが約1時間かかり、そのままとって返し、横瀬の生川
(うぶかわ)上流にある荒川水系渓流保存会の池に向った。今日は来週からの採卵作業
の前に準備作業があるのだ。久しぶりの参加なので状況が分からないが、会長が来れば
何か手伝えることもあるだろうと気軽に考えていた。               

9時半には会員が集まり始めたのだが、知らない人が多く、どうにも会話に参加できな
い。保存会もメンバーがだいぶ変わり、秩父地区の人よりも埼玉県南や東京の会員が増
えてきており、今回の参加者も遠路はるばる参加している人ばかりのようだ。10時に
会長が資材を持ってきたのを合図に作業が始った。下の池から魚をオスメスに分けて上
の池に移動させ、池の底に溜まったヘドロを清掃し、池の水を抜く。イワナを傷つけな
いように慎重に素早く作業が行わなければならない。               

5年も育ったチチブイワナは50センチにもなり、おとなしくしてはくれない。会員が
網ですくう度に派手に水しぶきを上げて大暴れし、会員は水浸しになる。胴長の上に合
羽を着込んで作業しないとやっていられない。チームワークで手際よくオスとメスを分
類し上の池に運ぶ作業が続くなか、私は作業小屋の整理を担当した。不用なゴミを片付
けて焼却し、小屋の中で採卵作業が順調に出来るように片付けた。会長が水槽にセット
する資材を慎重に組み込み、調整していた。来週からの採卵に備えるには、今日中にこ
の作業を終わらせなければならない。                      

昼食を兼ねて懇親会となり(もちろん酒なし)参加者の自己紹介や今後の活動について
の話し合いをした。真剣に活動する新しい人が増え、保存会も今後の活動にも楽しみが
沸いてきた。ただ、こうして話し合う時点でも個々のつきあいがないため、その人の人
となりが分かりにくく、定期的な懇親会などの必要性を感じた。作業時だけのつきあい
では話の接ぎ穂が無く、お互い理解し合うまでには至らない。その辺が今後の課題かと
思う。もっとも、私が活動に参加していないだけの話かもしれないが。       

昼食後は下の池にイワナのメスを戻す作業をした。採卵の主役なので、静かに動かさな
ければいけないのだが、50センチもあるイワナが跳ね回って大変な作業だった。それ
でも全員のチームワークで速やかに作業が終わった。               

いよいよ来週から採卵が始まる・・・あとはまた明日から。