瀬音の森日記 280


3月の間伐教室



2003. 3. 8.9


3月8日(土)と9日(日)の2日間、小菅で3月の間伐教室を開催した。参加者はハ
ミングウェイさん、あきおさん、すみ放のさいとうさん、kurooの4人で、夕方から猫
ミュウさん、kazuyaさん、JICKYさん、鵜住居さん、長南さんの5人が合流した。先
日の雪で山荘に降りる道に除雪途中の雪の山が残されており、車が通れるところまで雪
山を手で崩すのがひと苦労だった。                       

駐車スペースの雪を踏み固めていたらすぐにハミングウェイさんとあきおさんが到着。
さらにすみ放のさいとうさんが到着した。さいとうさんは夏タイヤだったのでその場で
チェーンを巻いた。明日、登る時にチェーンがないと夏タイヤでは滑りそうだったので
賢明な判断だったと思う。その後全員で身支度をして山小屋に登り、山小屋周辺の除雪
などをした。日差しが暖かく、汗をかくような状態だったが雪はたっぷりと残っており
、思い雪を除雪するのは大変だった。そうこうしているうちに昼のチャイムが鳴り、そ
のまま昼食タイムになだれ込んでしまった。                   

午後、さいとうさんとあきおさんが初めての間伐だったので、私が基本動作を実演して
レクチャーをした。モンキーラダーのかけ方、ノコギリの使い方、安全帯の使い方など
を解説してから二人に枝打ちをやってもらった。さいとうさんは沢登りをやっているく
らいなのでバランスが良く、何も問題ない。4メートルの梯子を登り、安全帯をしっか
り付け、きれいに枝打ちをしていた。あきおさんも「高所恐怖症だから・・・」などと
言っていたのが嘘のように完璧な枝打ちを披露してくれた。            

足元が雪で滑りやすく、あまり良い状態ではなかったのだが、3時過ぎまで間伐と枝打
ちを行い初日の作業は終了した。雪の上を渡る風が3時を過ぎると急に冷たくなる。片
付けて足早に山小屋に戻り、焚き火を熾し夕食の準備に入る。夕食はイノシシ肉の鍋と
鹿肉の焼き肉、ステーキ。野菜を刻む指が寒くて感覚が無くなってくる。さいとうさん
がキュウリともやしのサラダをサッと作ってくれた。あっさり味の絶品サラダだった。

寒くなったので山小屋に入り、後続の人達を待ちながらビールを飲んでいた。さいとう
さんの楽しい話が時間を忘れさせてくれた。沢登りや山登りをする人の話は楽しい逸話
が多い。外が暗くなる前に別の場所で岩のぼりのトレーニングをしていた長南さん、猫
ミュウさん、kazuyaさん、JICKYさん、鵜住居さんが到着し、山小屋は一気ににぎやか
になった。                                  

宴会が始まり、ウインナーが焼かれ、鹿肉が焼かれ、クラッカーとチーズ、山ほどのつ
まみが広げられ・・・いつものように話に花が咲いた。赤ワインが2升と1本、三重の
銘酒1升、ウイスキー、焼酎、ビール多数(以下略)私はいつものように途中で沈没し
てしまった。                                 

翌朝は快晴だった。7時に起き、朝食の準備をする。さいとうさんが焚き火のおこし方
をあきおさんに教えていた。その焚き火でゆうべのイノシシ鍋の残りに野菜をたっぷり
加えて煮込み、勝沼で買ってきたほうとうを加える。ぞろぞろと起きてきた男達は恒例
になった朝プシュをしてほうとうを食べる。かぼちゃが溶けるくらいに煮込まれたほう
とうは、暖かく、柔らかで、飲み過ぎた朝の食事に最適だ。            

今日の作業はトイレ用資材の荷揚げ。私とあきおさんは柱の製材と加工をする。荷揚げ
はコンパネ4枚、波板、砂利20kg×2、鉄筋、ポリペール、漬け物樽などを全員で手
分けして運んだ。昨夜の酒が残る体にはきつい荷揚げだったが、体力自慢の参加者には
何の問題も無かったようだ。中でもコンパネ2枚と波板を荷揚げしたkazuyaさんと、重
いコンパネ2枚を荷揚げした長南さんの体力には本当に頭が下がった。皆さん本当にお
疲れさまでした。                               

荷揚げのあとは午前中いっぱい間伐と枝打ちを行い、壁ログ用の丸太の皮むきをした。
まだ凍結のおそれがあるので、トイレの基礎工事は次回に持ち越しとなった。昼に食べ
た沖縄風味のうどんはさいとうさんが作ってくれた。何とも深い味わいのある出汁のう
どんだった。                                 

春の雪は重たい・・・あとはまた明日から。