瀬音の森日記 241


豆焼沢渓畔林植樹イベント2日目



2002. 4. 14


2日目の作業はまず宿舎の清掃から始まった。全員で「来たときよりもきれいにしよ
う」を合い言葉に掃除する。その後車に分乗して出会いの丘に向かう。思い思いに身
支度をして勢揃いしたところで下の河原に向かう。心なしか体が重い。ゆうべの酒が
まだ残っているようだ。とにかくよく飲んだものだ。              

今日は、昨日植樹した苗木を一本一本測定する作業と周辺の環境調査を行う。説明を
受けて各班ごとに作業に取りかかる。背の高いカツラは専門のメジャーで測定し記帳
する。この数字が今後の記録のスタートになるから間違いの無いようにきちんと調べ
なければならないのだ。次はバッコヤナギの挿し木。一箇所に10本のヤナギを挿し
木する。挿し木に強いバッコヤナギとはいえ、そのままでは心許ないので発根剤を塗
布してから黒土に刺す。次は播種。フサザクラとフジウツギを決められた場所に播き
、その上を枯れ枝や石でマルチングする。芽生えを保護し、ある程度の大きさに育つ
まで守るためだ。                              

次に環境調査の一環として水生昆虫の調査を行う。川の中に50センチ角のスペース
を定め、その中にいる川虫を捕って種類と数を調べる。川の水が手が切れるくらい冷
たく、長時間の作業が出来ないのだが、バットに川虫を入れるたびに子供達から歓声
が上がる。下流から網を当て、静かに石を持ち上げて流下する川虫をすくい上げる。
川虫は全体的にまだ小さく捕まえるのも同定するのも大変だった。        

子供達に大人気だったのはフサザクラの種を腐葉土の泥に混ぜて作った泥団子。これ
を崖や石の下流側に向かって投げつける。河原での芽生えは例外なく大きな石の下流
側になっている。運が良ければ芽生えてくる、といった程度ではあるが、実験として
は面白い方法だと思った。何より遊び感覚が旺盛なのが楽しい。子供達は両手を泥だ
らけにして泥団子を崖に投げつけていた。                   

ちょうどその頃、カヌ沈隊の尾崎さんが川岸に小さいタラノキを目ざとく見つけ、こ
れを鉢植えにして毎年タラの芽を食べるんだ、などと言いながらタラノキを掘ってい
た。私も手伝ったのだが、面白いことに根が横へ横へと伸びていて、2メートル毎に
小さい芽を出していた。タラノキがこんな風に繁殖していくのは知らなかったので、
とても良い勉強になった。その小さなタラノキの根はなんと6メートルもの長さがあ
り、土も無い河原で必死に生きようとしている姿は感動的ですらあった。     

空いた時間にリョウブの若芽を摘む。これを炊き込みご飯にすると春の味がしておい
しいのだ。渡部さんや尾崎さんも一緒になってリョウブの芽を摘んだ。きゅうりの味
と香りがするイワガラミの若芽も摘んだ。これはサラダにすると美味しい。どちらも
春の味である。                               

午前中で作業は全て終わり、全員が集合して記念写真を撮った。願わくばこの河原が
10年後には緑で覆われていて欲しい。おそらく参加者全員の願いだと思う。充実し
た二日間を締めくくる笑顔が揃った写真が撮れた。               

そのまま現地で解散し、それぞれに現地を後にした。にん2さんやサイトウさんなど
沢登りグループはそのまま沢登りを楽しむとのこと。いやはや元気な事だ。ユーリさ
んとJICKYさんは「瀬音の森の恵み達」用にハンノキの木の実を採取している。それ
ぞれに春の秩父を楽しんでいる。                       

苗木が活着してくれる事を祈りながら・・・あとはまた明日から。