瀬音の森日記 20


個展「瀬音の森の魚達」開催



1998.11. 26

11月26日より私の初めての個展「瀬音の森の魚達」が開催された。いままで
ホームページ上で発表されていた作品と未発表の作品を含めた合計24点の原画
を銀座アートプラザ2階の画廊に展示するのだ。              

そして、同時に瀬音の森の紹介と案内を会場で行い、作品を印刷したポストカー
ドの販売をするのだ。その販売代金を瀬音の森基金にしようというのだが、いっ
たいどのくらいの人が来てくれるのか?はたして瀬音の森は理解してもらえるの
か?緊張と不安の朝だった。                       

朝9時半に会場に入る。手伝いの友人も来てくれた。会場はきれいに清掃されて
いる。細々とした準備をしていたらドアが開いて人が入ってきた。いったい誰だ
ろうと思って見たら、瀬音の森発起人の高橋さんだった。          

私が「まだ開場前だよ〜」と言ったら「いいから、いいから。」と、どんどん中
に入ってくる。仕方ないからオープンしてしまおう、とドアを開けた。さあ、個
展初日のスタートだ。                          

いろいろな人からお花が届き、会場が急に華やかになる。カミさんと友人の女性
はその対応で忙しい。高橋さんは絵の前で腕を組んで「う〜〜む・・・」と唸っ
ている。そのうち突然「この絵をくれ!」と叫ぶように言う。何と売買契約第一
号は高橋さんだった。幸先良し。                     

次から次に人が入って来る。全ての人と絵の話、瀬音の森の話をする。お客様が
一人入ってくる度に全身の神経がそちらを向く。仕事関係の人、友人、知人、兄
弟、親戚、釣り仲間、そしてフラリと入ってくる知らない人・・・・全ての人に
話しかける。全身がハイテンションになっているのが自分でも良く分かる。  

午後になると声が枯れてきた。缶紅茶を飲みながら話し続ける。人が途切れない
ので食事もままならない。初めて会う人、20年ぶりに会う人、絵を描いていた
のはごく親しい人しか知らなかったから、こんな形で画廊で会うとずいぶん大袈
裟に話が弾んでしまう。                         

瀬音の森の話を一人一人にする。向こうから聞いてくる人もいる。こういう風に
集まってくれる場所で一人一人と話が出来る。個展という場を作れた事は大きな
意味を持っていたのかも知れない。きっとこのやり方で良かったんだ。    

ほとんどの人がポストカードを購入してくれる。その一人一人に瀬音の森の領収
書を切る作業があるので受け付けのカミさんと友人はずいぶんと忙しい。中には
一人で10セットずつだとか5セットずつと言って購入してくれる人がいる。と
ても嬉しい。                              

全てのポストカードには高橋さんと中野さんが連名で書いてくれた瀬音の森説明
文が入っている。願わくばポストカードを買ってくれた全ての人にその意図する
ところが伝わって欲しいと思う。                     

夕方6時半、嵐のような初日が終わった。後かたづけをしながら、カミさんと私
は口をきく事も出来ない程疲れ切っていた。もうグッタリという感じ・・・・ 
夕食を食べるために近くのレストランに入ったのだが、疲れていたはずなのに、
席についた途端ハイテンションが復活してしまい、酒が入ると更に拍車がかかっ
てしまった。次から次に今日会った人の話が出てきて止まらない。      

一日中大勢の人と話をするなんて経験は初めての事で、ものすごく疲れた。これ
があと5日も続くのだ。果たして頭と体と声が持つか???         

さあ、あと5日・・・あとはまた明日から。