瀬音の森日記 171


保存会の総会に出席



2001. 2. 11


2月11日(日)秩父で荒川水系渓流保存会の総会があるので出かけた。途中、生川
の上流にある保存会の池に立ち寄り、秩父ヤマメと秩父イワナの稚魚を見てきた。 

山道は先日の大雪(秩父で67センチ)が残っており、一面真っ白だった。途中の杉
林では何本ものスギが途中からポッキリと折れて道路にころがっていた。中には電柱
にかかり木になっているスギや電線にからまって宙に浮いているスギなどもあった。
道端の細いスギに被害が多く、支え合う木が無いところがやられているようだ。  

池の周囲も雪で埋もれており、支柱はぐにゃりと曲がっていた。成魚池の金網は木製
の枠が折れていた。水槽の稚魚の写真を撮り、守屋さんのお宅に寄る。守屋さんは喜
こんで迎えてくれ、こたつに招き入れてくれた。お茶をごちそうになりながら、雪の
話や蕎麦の石取りの話や山うさぎの話などとりとめのない話をする。       

ちなみに蕎麦の石取りは、まず蕎麦が残る目の「ふるい」で蕎麦を残すように振り、
蕎麦粒大の石は手で取り除くのだそうだ。それしか方法はないとのこと。石混じりの
蕎麦を石臼で挽くと、石臼が壊れてしまうので、きちんと石取りをしないと大変なこ
とになるようだ。小菅の蕎麦作りの参考にしたい。               

総会までに少し時間があったので「姿の池」周辺で鳥見をした。公園の隅の方でアト
リの集団に遭遇。良く見るとカワラヒワのオスメスも一緒にいた。誰かが餌でも巻い
たのだろうか、しきりに地面をつついている。じっくりと綺麗なアトリを観察するこ
とが出来てラッキーだった。コナラの高い枝の上にはヒガラが動き回っていた。  

保存会の総会は1時から市内の福祉婦人会館6号会議室で始まった。参加者は8人。
今日は3連休の中日とあって車が多く、参加をあきらめた人が何人かいた。議題は平
成12年事業報告、平成13年度事業計画、平成12年期会計報告、13年予算計画
、会則、役員改選、他となっている。                     

会長の司会進行で始まり、問題なく議案が可決されていく。事業計画の中で、秩父在
来イワナ調査・保護の活動をどう展開するかという点で話し合いした。いろいろな意
見が出されたが最終的に、保存会の部会として「イワナ調査保護部」を発足させ、活
動の窓口とすることにした。イワナ調査保護部の部長に安谷さん、副部長にkazuya
さんが選出された。                             

今後、漁協大滝支部との話し合いとか、源流部禁漁の申し入れとか、秩父在来イワナ
の調査活動とかを保存会として推進して行くこととなった。「瀬音の森・秩父」はこ
れに協力し、応援する形になる。様々な場面で会員の皆さんに協力をお願いすること
になる。秩父イワナを守るために、出来るだけの活動をするつもりだ。      

会議終了後、kazuyaさんが持ち込んだパソコンを使い、「秩父イワナ図鑑」をスラ
イドで見た。会員の中でもまだこの図鑑を見たことがない人がいるなど、啓蒙の必要
を感じた。今後様々な場面でこのCDROMは活躍することだろう。安谷さんの力作であ
る。豊富な秩父イワナの写真の他、秩父のきのこや野草の写真も収録されている。 

総会の終了後、安谷さん、kazuyaさんと場所を移して打ち合わせをした。今後の活動
の進め方と日程などの確認だ。瀬音の森で計画している植林の準備の話も出た。活動
拠点を作る話も出た。様々な話が次々に出て、気が付いたら夜の7時を回っていた。

さて、山のような課題をかかえて・・・あとはまた明日から。