瀬音の森日記 164


森林インストラクター東京会 新年会



2001. 1. 8


1月8日(成人の日)、昨夜来の雪で別世界となった感のある景色が広がっていた。
昨日の間伐作業で少々筋肉痛が残る体を暖かいジャケットに包み、東京の新宿御苑に
向かっていた。今日は森林インストラクター東京会の新年会があるのだ。本当は1時
から新宿御苑の観察会があって、その後3時半から新年会になるだが、所用があって
私は新年会だけの参加にして頂いた。                     

会場は新宿御苑のすぐ近くにあるレストランだった。場所がよく分からずに、探し歩
いているうちに開始10分前になってしまった。何とか遅刻せずに会場に入ると、ま
だ1人しか来ていない。聞くと、観察会が遅れているのだろうとのこと。待つこと約
10分。どやどやと参加者が流れ込んできた。雪の公園は寒かったようで、皆さん寒
い寒いと言っている。                            

司会は石井さん。会長の林さんの挨拶。事務局長の米澤さんの乾杯で新年会が始まっ
た。私は新人で初参加、まして観察会無しの飲み会だけの参加だったので、隅の方で
小さくなっていた。幸い、所沢で一緒に活動していた田島さんや、高尾山講習の時に
インストラクトしてくれた大石さん、事務局の高尾さんなど、わずかに知っている人
たちと同じテーブルだったので助かった。                   

新年会は自己紹介の場だった。参加41人が名簿順に自己紹介してゆく。新人が14
人参加しているので、全員が平等に自己紹介することになっていた。一人一人の自己
紹介が進むごとに、その内容の濃さに驚かされた。森林ボランティア団体の主催者や
昆虫研究者、ソムリエがいたり、造園技師がいたり、家具職人がいたりと多士済々。

登山家やカヌーイスト、カメラマン、学校の先生・・・・いや、もう何というか、人
の濃さに圧倒されてしまった。皆さんそれぞれ、自分の専門分野を持っていて「この
分野なら任せて下さい。」などと言う。すごいことだ。とても私には同じ事を言う自
信はない。えらいところに紛れ込んでしまったものだ。とほほ          

私の番が来た。何を話すか迷っていたのだが、渓畔林の話をした。川と森をつなぐ場
所を守り、保存して行きたいという話をし、あえて「瀬音の森」の話はしなかった。
正直なところ、この集まりが自分にどういう意味をもたらしてくれるのかが分からな
かったから、安易に話せなかったというところだ。               

41人の自己紹介という時間的に限られた中では「瀬音の森」の話は無理がある。そ
のうちに話す機会もあるだろうし、縁があれば一緒に活動する事もあるだろう。自慢
するように話す事でもないし、吹聴する事でもない。東京会の主な活動は高尾山での
観察会にあるようだから「瀬音の森」の活動とリンクする部分は少ない。今のところ
「瀬音の森」の活動で手一杯な私は、これ以上活動領域を増やすことが出来ない。 

皆さんの話を聞きながら、様子をうかがっていたような部分もある。どんな人がいて
どんな活動をしていて、これから何をやろうとしているのか。それは自分にとってど
んな意味があり、どう利用し、どう利用されるのか。白紙の状態であれば、全面的な
協力を惜しむものではないが「瀬音の森」を優先しなければならない状態では、なか
なか難しい。                                

高尾山での観察会や下見の活動にも残念ながら参加できない。インストラクターとし
ての勉強よりも「瀬音の森」の間伐作業を優先するということだ。今のところ、私に
とっての森林インストラクター活動とは「瀬音の森」の活動そのものなのだから。 

人あたりして疲れてしまった・・・あとはまた明日から。