瀬音の森日記 131


樹木マップ作り 1日目



2000. 5. 27


5月27日(土)いよいよ今日は瀬音の森5月のイベント「樹木マップ」作りの日だ。
集合は9時に水の館駐車場。関本さんを乗せた車で着いたときには、すでにほとんどの
人が集まっていた。早速舩木邸に移動して、身支度を始める。           

今回初日の参加者は以下の通り。関本さん、kazuyaさん、ハミングウェイさん、野村
さん、加藤さん、稲垣さん、澤田さん、BAJAさん、猫ミュウさん、しゃあさん、テー
ルウオークさん、初参加の中川さん、そしてわたるさんとkurooの14人だった。テー
ルウオークさんの家族が午後から合流することになっている。           

昼食や作業道具で重くなったリュックを背負い、小菅の森を目指して登る。蒸し暑いの
ですぐに額から汗が噴き出してくる。参加者の足取りは軽い。澤田さん、加藤さん、関
本さんは後からマイペースで登ってくる。先頭はわたるさんから野村さんに変わった。
40分程で森に到着し、ターフを張って休憩所を作る。天気予報は夕方から雨になると
言っているので、万全の準備をしておく。私はトイレテントを設営する。      

時間が惜しいのですぐに作業を開始する。全員に画板(バインダー)とボールペン、直
径メジャー、調査票を渡し、記入方法を説明する。そして、その場所で実際にやってみ
せる。区画の南側に立ち、左手前から立木の位置を確認し、番号を升目に書く。その番
号の欄に樹木名を記入し、胸高直径を測って記入する。胸高直径は10センチ以下の木
は目測で記入する。こうして1区画ずつ調べ、合計96区画の調査をする予定なのだ。

あらかじめ調査票には区画ナンバーが振ってあるので、各自その場所に散る。区画の位
置はテープを張ってあり、杭に書いてあるのだが、結構間違いやすい。勘違いして隣り
の区画をやっていたりして修正する人も何人か出た。私もその一人で、そそっかしさが
ばれてしまった。                               

時々遠くで呼ばれて、木の名前を聞かれる。その度に走って行く。まるでオリエンテー
リングをしているみたいだ。名前の確認で走り回りながらも、天気予報の事が頭から離
れない。いつごろ雨が降ってくるのか・・・空模様は相変わらずどんよりしているので
、何だか気ぜわしい。                             

12時、作業を一時中断して昼食。わたるさんが買ったナイフを自慢する。皆目の色が
変わる。困った事に私もナイフには興味があるので、じっくり見させてもらった。不思
議な模様が浮き出ているナイフだった。初めての参加となった中川さんが話題の中心に
入ってくる。                                 

午後は急ピッチで作業を進める。時折パラパラと雨が降ってきて、いつ本降りになって
もおかしくない状態だった。そんな中、全員の意志が妙に高まって、96区画もあった
のが、驚いた事に全部終わってしまったのだ。駆け回るように集中して作業をしたので
時間が過ぎるのもあっという間だった。気が付いたら5時になっていた。林冠の閉じら
れている小菅の森では夕方5時になると、だいぶ暗く感じる。作業が終わった喜びを実
感することもなく大急ぎで身支度をして下山する。うっかり集合写真を撮り忘れてしま
った。足取りも軽く充実した気分で山を降り、そのまま玉川キャンプ場に向かう。  

玉川キャンプ場のバンガローではテールウォークさん夫妻がすでに食事の準備を終えて
我々の帰りを待っていた。もうカレーもトン汁もご飯もでき上がっていて、焼き肉バー
ベキューの準備をしていた。我々はそのまま飲み会モードに入る人とお風呂にいく人に
分かれた。飲み班はすぐにビールを持ち出して宴会の始まり。ハミングウェイさんが、
釣りのビデオや野鳥のビデオを持ち出して話の中心になる。宴会は7時まで続いた。 

7時、わたるさんが舩木さんを通してお願いしていた夜学の講師、木下さんがやってき
た。木下さんは小菅の林業家で森林組合に席を置き、小菅村の村会議員でもある。我々
素人集団にはもったいない講師で、今後に期待していただく事でしかお答え出来ないの
が心苦しい。                                 

夜学が始まった。木下さんの持参した枝打ち用のナタに一同ビックリする。その形、そ
の大きさ、手入れ具合、今までに見たことのないナタで、プロの使うナタはさすがに風
格が違う。そのナタに巻いてある紐にまたビックリ。なんとパンストを三つ編みにした
ものだった。パンストは水切れが良く、伸縮性があって具合がいいのだそうだ。   

木下さんの話は林業の話、山の話、板の話、はては林家の税金対策などと幅広く楽しい
ものだった。まだまだ聞き足りない2時間で、今後実技勉強の際にはぜひ指導をお願い
したいものだと感じた。我々素人に教えるのでは物足りないだろうが、その技の一部で
もいいから引き継ぎたいものだと思った。                    

夜学は9時に終わった。雨の中に木下さんを見送ったあと、また宴会となって夜の部に
突入した。飲む人、寝る人、雨の中を帰る人とそれぞれの夜が始まった。      

カレーとトン汁がおいしかった・・・・あとはまた明日から。