瀬音の森日記 106


「瀬音の森・秩父」発足へ



2000. 1. 30


1月30日(日)保存会の総会後、西武秩父駅前のすかいらーくで安谷さん、JICKYさ
ん、大村さんの4人で話し合っていた。主に秩父岩魚の事、瀬音の森の事、秩父の渓流
の事。三人と比べるとどうも私は分が悪い。なにせ、入川の奥にも行ったことがないの
だから、秩父の渓流を語ろうとしても話についていけるはずがない。        

体力の点でもこの3人の相手をするのはとんでもない事で、安谷さんとJICKYさんは、
人間離れした健脚ぶりに「妖怪1号・2号」とまでいわれている。大村さんは、あの険
しい演習林を大股ですーいすーいと仙人のように歩き回っている人なのだ。この3人と
互角に山歩きなど出来ようはずもなく、未だに秩父岩魚を釣った事もない私はどんどん
話からも落ちこぼれていくのだった。                      

ただ、渓畔林の話や森作りの話になれば別だ。奥山の荒れは相変わらず続いているそう
で、人の手が入らなくなった人工林の多さも群を抜いて多い地域とはいえ、このままで
は荒れるに任せた状態になりかねない。秩父の渓流をこれ以上細くさせないためにも出
来ることから始めなければならない。ゴミは少なくなってきたよ、という安谷さんの言
葉が嬉しかった。                               

大村さんの秩父在来岩魚の保護活動を瀬音の森として応援・協力していこうじゃないか
という事になった。正式には2月の定例会と3月の総会にかけて、会員の皆さんの了解
を得たいと思っている。こうした地域に密着した活動は支部を立ち上げる方が活動の主
旨が明確になるのでこの際「瀬音の森・秩父」を立ち上げようじゃないかという話にな
った。とりあえずのメンバーはこの3人で、大村さんはオブザーバーとして参加しても
らうことになる。                               

東大秩父演習林内で渓畔林再生の研究をすることになり、瀬音の森も協力させてもらえ
る事になった。これはまさに瀬音の森の最もやりたかった事で、本当に願ったり叶った
りという状態になってきたのだ。「瀬音の森・秩父」はこの2つの柱(1:秩父岩魚の
保護・研究 2:渓畔林再生の研究・実践)を当面の活動指針として会員の皆さんの支
援・協力を受けていきたい。                          

地域に根ざした活動を続けている荒川水系渓流保存会など他団体との連携や、森林組合
、森林管理署などとも関係を深めたいし、漁協とも接触していきたい。渓流に接してい
る人工林を一定の幅で間伐・枝打ちが出来ないものかと考えているので、その可能性も
探りたい。単に渓畔林の再生といっても様々な方法が考えられるはずなので、場所に応
じた再生プランと実践が出来れば嬉しい。時間がかかると思うが少しずつ渓畔林の再生
に向けて秩父から情報を発信したいと思う。                   

今後、拠点となる森の開発や、河川清掃イベント、勉強会イベント、体験イベントなど
を企画提案していくのも、この2つの視点を常に意識しながらやりたいと考えている。
そして地域に密着した、地域を活性化させる活動を行っていきたい。        

秩父という地域の自然と暮らしを見つめて、どうすればこれを守れるのか、どうすれば
これを育てられるのか、どうすればこれを伝えられるのか・・・をじっくり考えていき
たい。そして秩父という地域から、瀬音の森としての生きた情報を発信していきたいと
考えている。その情報発信と広報の場として、近いうちに私の個人ホームページ【季刊
・kuroo】は閉鎖して、新しいホームページ【瀬音の森・秩父】に作り替えようと思っ
ている。                                   

これも瀬音の森の小さい1歩・・・・あとはまた明日から。