瀬音の森ニュース 38


第2回 東大演習林勉強会開催



2000. 10. 28.29



 10月28日(土)・29日(日)秩父の東大演習林で森林勉強会を開催しまし
た。昨年に引き続き2回目の開催となります。当日は日本財団のテレビ番組の取材
もあり、にぎやかな勉強会になりました。大勢の参加者の中には小さな子供たちも
多く、険しい山道を登るコースを心配していたのですが、杞憂だったようです。 

 東大演習林の大村技官(kazuyaさん)が丁寧に樹木の解説をしてくれます。子供
たちも目を輝かせて、その話に聞き入っています。山道に入っても相変わらず元気
で、心配していた程の事はありませんでした。ちょうど紅葉の真っ盛りで、カエデ
の赤や黄色、ブナの黄金色、コシアブラやタカノツメの黄白色と色とりどりの樹木
を見ることが出来ました。                         

 雷大神(かみなりだいじん)で昼食の予定だったのですが、その先のミズナラ林
まで登る事になりました。子供たちは相変わらず元気です。ミズナラの巨木の下で
昼食です。皆さん思い思いの場所でお弁当を広げます。ここまでくれば頂上は近い
し、紅葉は一層見事になってきて、期待に胸が膨らみます。テレビクルーはここで
最後の取材をしています。さすがに頂上までは同行出来ないようで、ここで別れて
下るとの事でした。慣れない山歩き、お疲れさまでした。           

 そして最後の一踏ん張り。頂上の突出峠(つんだしとうげ)まで全員登ります。
 子供たちを先頭に全員が頂上に到着。なんと最年少は3歳の女の子!!いやあ、
素晴らしい!!!そして、突出峠の先に展開する巨木の森の素晴らしさ。これは言
葉には出来ない光景でした。いったい何年かけてここまで生長する事ができたので
しょうか・・・                              

 見ているだけで満足してしまう光景がそこにありました。今回の勉強会はまさに
この景色を見るために開催されたのです。じっくりと巨木の森を鑑賞しました。天
然カラマツやウダイカンバの巨木が並びまるで別世界のようでした。      

 下りの道が滑りやすくて神経を使いましたが、全員無事に下山して宿舎へ戻りま
した。下山途中にアカモミタケを採り、下の駐車場では大量のムキタケとナラタケ
を採りました。これは今夜の夕食になります。宿舎では食事の準備をする人、布団
を敷く人、お風呂に入る人と、それぞれに分担して行動します。        

 5時から夜学が始まりました。吉瀬さんのキノコ教室です。キノコの生態やキノ
コの見分け方、食べ方などを1時間に渡って講義してもらいました。今年はキノコ
の実物があまり取れなかったので残念でした。来年に期待したいと思います。  

 その後、夕食兼宴会が始まり、楽しい時間を過ごしました。翌日は残念ながら雨
で、予定していたケヤキ林を見ることは出来ませんでした。その代わり、わさび沢
の資料館を見学しました。                         






突出峠(つんだしとうげ)まで全員が登りました。燃えるような紅葉の中で集合写真です。周辺は巨木の森が広がっていて何とも言えない場所でした。


参加者(●印瀬音の森会員、○印オブザーバー)( )はハンドルネームです。敬称略   
●吉瀬 総(安谷 修)○半田和子○続麻歩美(ちょっちぃ)●新井 稔(はっかん)   
●西澤 輝(しゃあ)●黒沢和義(kuroo)●渡辺 渡(わたる)●渡辺幸世○渡辺謙太郎 
○渡辺裕次郎○渡辺英理香●大村和也(kazuya)●加藤茂雄●稲垣政義●藤木秀明(JICKY)
●高橋一政(猫ミュウ)●高橋土筆●中川良次○田家めぐみ○坂井理恵子●村崎雅文(式部)
○濱島 篤●小早川幸江○小早川さんご一家