瀬音の森ニュース 268


小菅の山小屋修復作業



2015. 5. 3/4



小菅の山小屋で薪小屋の屋根・ベンチ・デッキの柱を修復した。


 5月3日と4日、新緑の中、小菅の山小屋に行った。             
小菅の村営マス釣り場も大勢の人で賑わっていた。 小菅川の上空にコイ下がりがズラリと吊られている。

 薪小屋の屋根が壊れてしまったのを修復するのと、ベンチの足が腐ったのを取り替
える為だった。時間があればデッキの支柱も腐っているので取り替えたかった。  
 参加者は野村さんとJICKYさんと佳太と私の四人。              
山小屋に登ると、前回仮止めした薪小屋の屋根が落ちていた。 山小屋は見る限り何の問題もなさそうだ。すぐに水場を見る。

 午前中、三人は釣り。私は水場の点検と薪集め。水場は乾燥した日が続いているの
でチョロチョロとしか流れていなかった。集水器を使ってもポリタンク一杯に溜める
のは一時間くらいかかった。水が溜まる間は杉林の落ちた枝を束にして焚き火場に運
び薪作り。割った薪を使わなくても落ちた枝が乾燥しているので焚き火に困らない。
 昼前にJICKYさんと佳太が到着。汗を拭いて御握りを食べて休憩する。そのうちに
野村さんも到着。汗びっしょりでシャツ一枚になっている。           
お昼にはJICKYさんと佳太、野村さんが登ってきた。 周辺を明るくしようとJICKYさんが枝打ちをしている。

 昼から四人で作業開始。まずは細いヒノキを間伐して玉切りする。皮をむいて薪小
屋の屋根を作り直す。自立式の柱ではなく、山側に柱を差し掛けて、その上に屋根を
乗せる形にする。この方が後々の修理もしやすい。重たい屋根を三人で運んで乗せた
のだが、屋根が屋根自体の重さでたわむので、急遽梁を作って補強した。     
間伐して玉切りする佳太。チェーンソーがないので人力だ。 小屋の掃除は丁寧に雑巾掛けから。カメムシがいたが臭いはない。

薪小屋の屋根がついた。三人で頑張った。 横から見るとこんな感じ。単純で合理的な屋根作り。

 次はベンチの足を取り替える。今回はチェーンソーを持っていかなかったので腕力
勝負の力仕事だった。本当にチェーンソーを持っていけば良かったと後悔した。  
 太い丸太をナタで先を削って杭にする。野村さんが大汗をかいて古い杭を抜いてく
れた。その穴に新しい杭を打ち込んで固定する。水準器で水平を計ってベンチの横板
をカスガイで固定した。安心して座れるベンチはいい。             
昨日採ったという大量のアサリを鍋で酒蒸しにした。これが旨い。 山小屋の定番、ウインナーの炭火焼き。これはビールが合う。

 なんとか三時までに作業を終了し、急いで夕飯の準備に入る。JICKYさんが大量の
アサリを酒蒸しにする。野村さんは黒毛和牛のカルビ三パックを炭火で焼く。JICKY
さんが釣ってきたニジマスを塩焼きにする。俺は大岩魚を捌いて刺身を作った。メイ
ンの鍋はイノシシ肉鍋。大量のアクを丁寧に取り除き、酒蒸しした後の出汁を鍋に加
える。これは絶対旨い肉鍋になる。アク取りした肉鍋にゴボウ・ニンジン・大根・油
揚げ・刻みネギを入れて煮込む。                       
野村さんが買って来た黒毛和牛を炭火で焼く。旨そうだ。 炭火で焼いた上カルビ、赤ワインを飲みながら食べる贅沢。

40センチの大岩魚を捌いて刺身にする。刻みネギと醤油で食う。 岩魚とアマゴを塩焼きにする。焚き火台がいい具合に焼き台になる。

山小屋の裏側を見る。今のところ何の問題もないようだ。 上からデッキを見下ろす。こんな感じの宴会場になっている。

飲んで食べた後は焚き火を楽しむ。山小屋の最大の楽しみ。 満腹になってデッキでまったりとしている。

イノシシ肉鍋が出来上がってきた。イノシシ肉の軟らかいこと。 マスの塩焼きを食うJICKYさん。「頭も旨いよ」という。

野村さんも塩焼きにかぶり付く。「旨い旨い」とぱくぱく。 佳太が食うのはアマゴの塩焼き。肉が赤身だという。

 アサリの酒蒸し最高だった。焼き肉と赤ワイン。ウインナーにはビール。岩魚の刺
身には刻みネギと醤油。塩焼きは頭も旨い。イノシシ肉の柔らかいこと。飲んで食べ
て、お腹いっぱいになると焚き火場へ移動した暖まる。他愛のない話、サッカーの話
、釣りの話、山小屋で焚き火を囲んでいるのは最高の時間だ。もうあとは何もしない
で焚き火をするだけ。                            
焚き火タイム。焼酎を飲みながら焚き火を楽しむ。 JICKYさんも焚き火の横でまったりとしている。

ソーラーシステムはまだ生きていた。明るい電気が山小屋に点く。 野村さんJICKYさんが焚き火に照らし出されている。暖かい夜。

焼酎を飲みながら焚き火を楽しむ。これが最高の時間。 お腹が空いたらアサリ出汁のイノシシ鍋を食う。これが旨い。

 小屋のソーラー発電システムはまだ生きている。明るい電気が点る山小屋はなかな
かいい感じ。きれいに掃除したので臭いも何も感じない。床には銀マットを敷き詰め
たのでエアーマットがなくても暖かい。JICKYさんと佳太が先に寝て、私と野村さん
も夜の九時には寝てしまった。                        

 朝は六時に起きて焚き火をする。焚き火にあたりながら山小屋恒例の朝プシュが旨
い。みんなが起きてくるまでたっぷりと焚き火を楽しんだ。           
 みんな起きて来たので朝飯の準備をする。昨夜の肉鍋にJICKYさんがうどんを茹で
て加える。イノシシ肉うどんが旨い。スルスルとお腹に入って行く。       
朝六時に起きて焚き火。山小屋恒例の朝プシュが欠かせない。 焚き火をしながらみんなが寝ている山小屋を見る。晴れた朝。

デッキの柱補強用の杭を焼いているところ。 JICKYさんが茹でたうどんを肉鍋に入れて肉うどんを作った。

うどんをみんなで食べる。鍋が全部からになった。 全ての作業を終えてまったりしている。これで二年は大丈夫だ。

 最後の作業はデッキ支柱の補強。太い杭を二本打ち込んで柱を固定する。古い杭は
腐って柱がフラフラしていたので、これで安心してデッキを利用できる。これで本日
の作業終了。片付けて山を下る。新緑の山が目に染みるようだ。緑がこんなにきれい
なのは山に入って光を透かして見るからなのだろう。この時期ならではの緑色が目の
前に広がる。                                
オオモミジの新緑が鮮やかだ。山を下る足取りも軽い。 川で顔や髪を洗って着替え、スッキリする。青空に山の新緑が美しい。

 小菅は4日が源流祭り。大勢の観光客が出ていた。大混雑の車列から逃げるように
奥多摩に走り下りて来た。新緑のドライブが楽しかった。