秩父で兄と釣りをした


初めて兄と一緒に渓流釣りをした。


5つ上の兄と渓流釣りの趣味が同じで、いつも釣りの話をしていたのだが、今回初
めて二人での釣行が実現した。場所は秩父の渓流で、奥には行かず、のんびり釣ろ
うという事になり、実家にほど近い渓流に行った。兄は餌釣り、私はテンカラとス
タイルは違うのだが、のんびり釣るには何でも一緒だ。            

急斜面の入渓点を下り、河原に着く。はやる気持ちを抑えてテンカラの準備をする
。入渓点のチャラ瀬がテンカラ向きなのですぐに竿を出したのだが、小さいヤマメ
が何度かライズしただけで終わってしまった。テンカラの私が先行し、兄はじっく
りと淵を攻める。釣り方が違うと言うことは、釣る場所も違うということで、こう
いう場合すこぶる調子がいい。                       

大きなゴーロの開けた河原から荒瀬にフライを打ち込むときれいなヤマメが釣れた
。秩父の源流水に磨かれた精悍なヤマメだ。その身に溢れるような新緑を映したこ
の時期のヤマメは青葉ヤマメと呼ばれ、釣り師に珍重されている。豊富な水から浮
かび上がる羽虫を追って水面にライズする姿は釣り師の心をときめかせる。   


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