西別川へ行く1


初日午後、狙ったポイントには先行者がいた。


羽田空港の出発ロビーの8番時計の下、参加者が集まってきた。くろさん、ハミン
グウェイさん、岡田さん、坪井さん、西園さん、山男魚さん、わたるさんと顔が揃
い、チェックインをする。今回は釣りだけではないOLMなので、いつものようなギ
ラギラした雰囲気はない。西別川さんが来られないので、安全第一にしようという
暗黙の了解がそうさせているのかもしれなかった。              

搭乗ゲート前で藪の高橋さん、西さん、足達さんが合流し、ちょっとギラギラ感が
漂ってきた。定刻より少し遅れて飛行機が中標津に向けて飛び立つ。機内では読書
にふけり、あっという間に北海道の人となった。天気は晴れ、レンタカーに乗って
まずは宿に向かう。中標津保養所温泉旅館は中標津の町はずれにある静かな温泉旅
館。ここに荷物を預けてあるのだ。くろさん、わたるさんと一緒に着替えて早速西
別川に向かう。ハミングウェイさんが先導してくれてどこまでも真っ直ぐな北海道
の道をひたすら走る。西春別のコミュニティセンターでSHINYAさんが待っている
のだ。                                  

コミュニティセンターでSHINYAさんと梅太郎さんが合流し、1年ぶりの挨拶を交
わす。飛行機が遅れた関係もあり、時間はすでに3時近い。これから入るところは
通常6時間かかるコースと言われているので気が急く。ハミングウェイさんに脱渓
点まで同行してもらい、脱渓点に我々の車を置き、ハミングウェイさんの車で入渓
点まで送ってもらった。西春別の市街地コースだが、昨年にはひろしさんと二人で
爆釣したコースなので期待は高い。                     

橋から入渓し、時間がないのでしばらく歩く。足慣らしと川になれる意味も含めて
15分ほど歩いてから竿を出した。下る歩きとはいえ重い流れの中での歩きで体中
に汗をかいてしまった。1年ぶりの西別川でやっと竿を出せたというのに、当たり
は芳しくなかった。来るには来るのだがみんな小さい。20センチくらいのアメマ
スが中心にポツポツ釣れるが、昨年の釣りとは数、型ともに比べるべくもない。 

これは一体どうしたことか・・・こんなはずではなかった。数少ない河原に足跡を
発見し、もしや先行者が?・・という疑念が晴れない状態での釣り。3人とも口数
少なく、黙々と釣り下る。私は脱渓が明るいうちに出来るかどうかばかりを心配し
て、やはり釣りに集中出来ない。それでも20くらいのチビアメ、チビニジ、ヤマ
メが竿先を楽しませてくれた。そして気が付くと車の音が聞こえた。脱渓の橋に近
づいたのだ。まだまだ明るいが時間は6時。ほぼ予定通りの脱渓時間にほっと胸を
なで下ろした。安全な釣りを考えると、どうしてもそちらに神経が行ってしまう。

脱渓して車で着替えているときに上流から一台の車が来た。中には釣りベストを着
た二人連れがいた。「やっぱりなあ・・・先行者だったんだ・・・」「レンタカー
だよね、同じ飛行機に乗ってた人かもしれないね」そんな事を話している横には先
ほど止まっていなかった白いレンタカーが止まっているのだ。中にはロッドケース
があり、これも明らかに釣りの車。平日だというのにこの人の多さ。改めて西別川
の人気の高さを実感した。「明日からはポイントの競争だな・・」       

西春別から宿まではおよそ40分ほどで到着した。早速着替えて温泉に直行する。
風呂の中で仲間と情報交換する。大草原コースに入った藪の高橋さんグループはま
ったくダメだったらしい。SHINYAさんは8時間コースで爆釣だったらしい。女性
陣も釣りに挑戦したが大変だったらしい。そんな話を聞きながら温泉に浸かり、汗
を流す。露天風呂もゆったりしていて気持ちいい。              

夕食には巨大なマグロのカマ焼きが一人に一つずつ出た。ビールで乾杯のあとは黙
々とカマ焼きにかぶりついた。梅太郎さんを中心に話がヒートアップしてゆく。こ
のOLMの真骨頂はこれからの飲み会にある。いつもは藪の高橋さんが中心になるの
だが、今回は様子が変わり、梅太郎さんが中心で山男魚さんがそれに絡む形になっ
ているようだ。釣りの話はSHINYAさんの一人舞台。なにせ昨日、今日の実績が情
報になっているのだから説得力がある。50センチ級を2本バラしたとか、ラパラ
のハリを伸ばされたとかの話が延々と続く。この話がOLMの醍醐味でもあるのだ。

場所を食堂から部屋に移して宴会は続いていた。しかし、明日の朝は2時半起きに
なっているので私は11時前に隣の部屋で寝させてもらった。この年になると寝な
いで釣りに行けるほどの気力はない。                    



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