瀬音の森・源流部会


秩父入川本流 清掃山行



2009. 11. 21



●日時:2009年11月21日(土)              
●参加者:安谷さん、長南さん、みきちゃん、JICKY(報告者)
●場所:入川本流(矢竹沢出合〜赤沢取水口)        

毎年恒例の清掃山行を実施した。今回は入川下流部の最も釣り人が多く入る区間なの
で多くのゴミが落ちていると予想される。kazuyaさんが体調不良で不参加となった
ためメンバーは4人、それぞれ大きなザックを背負って遡行を開始した。     

この川は渓流釣りを覚えたばかりの頃に足繁く通った所で、当時は国道も開通してい
なかったので釣り人も今ほど多くはいなかったがゴミはかなり多かった記憶がある。
そんな訳でゴミの山を覚悟して歩き始めたのだが、予想に反して思ったよりは落ちて
いない。                                  

沢は初冬の寒さ。 陽が陰ると寒々しい。

昔の小屋跡と思われる台地で一升瓶や割れた陶器やガラスのかけらなどが散乱してい
た、手を切らないよう注意しながら古いゴミを拾う。割れやすい物や重たいものを持
って遡行するのは大変なので、所々で森林軌道跡に上がり収穫をデポしながら上流を
目指した。                                 

谷を覆う木々の葉が落ちて明るくなった渓を歩くのはなかなか気持が良い。陽が差し
て風もない絶好のゴミ拾い日和。ただ、気温も水温も低いので、さすがに深い渡渉は
ためらわれる。水に浸かるのは足首くらいまでで抑えようとするので、通常よりも巻
きが多くなり遡行に時間が掛かってしまう。一ヶ所、膝くらいの水深を渡る場所があ
り、長南さんは迷わず道に上がったのだが、私は逡巡しているうちに幸運にも対岸に
カップラーメンの残骸がまとまって落ちているのを発見してしまい、やむなく渡渉す
る羽目になってしまった。                          
意を決して水に入ると、キーン!と脳天まで突き抜けるような冷たさ。もはや冷たい
と言うより痛い。下手に沈でもしたら命にかかわりそうだ。           

予想より少ないとはいえ、やはりそれなりにゴミはある。新しいゴミの中で多く目に
付いたのはペットボトル、どうも最近のゴミのトレンドは500mペットのようだ。
私などは飲み終えたあとに沢水を汲んで、水筒代わりに重宝しているのだけどなあ。

暖かい陽気のせいか、瀬尻から山女魚や岩魚が結構走る。これだけ瀬に出ているのな
ら毛鉤にも反応するのでは?と考えると、ちょっとストレスを感じてしまう。   

小赤沢を過ぎて、日当たりの良い河原で早めの昼食。              
このペースでは最後まで行けないかも?                    
休憩もそこそこに歩き始める。                        

途中にちょっとした巨岩帯で落差をかせぐ区間があり、以前は苦もなく通過していた
はずなのに結構息が切れてしまい、年齢を痛感した。              

取水堰で終了。 ペットボトルが目立つ。

ほどなく取水堰が見えてきた、堰の下流はほとんど伏流して流れが消えていた記憶が
あったので、まだまだ水量が多い中で着いてしまったのはちょっと意表をつかれた感
じ。本当は赤沢出合まで行きたかったが、良い時間になったし体力的にも余裕をみて
ここで終了とした。帰りの森林軌道でもいくつかゴミを見つけ、それなりに大漁と言
える量を拾うことができた。                         

新しいゴミが意外と少なかったのはマナーが向上したと喜びたいが、落ち葉に隠れて
いたり見落としたりした物もかなりあると思われるので、この区間の清掃はまたいつ
か実施したいと思う。                            

ゴミを前に記念写真。 今年最後の焚き火で宴をはる。