【瀬音】秋田OLM

たまくらさんの人柄にひかれて

5月2日(金)仕事を早々に切り上げ、家に帰る。秋田に行く支度をしなくてはなら
ないのだ。高速道路の渋滞情報が気になる、急いで支度を終えて家を出たのが9時。
                                     
東北道はさすがにゴールデンウイークで車が多い。スピードダウンはするものの渋
滞はなく、車は順調に北へ走る。途中国見SAで夕食の国見そばを食べ、気持ちをリ
フレッシュさせて更に一路秋田を目指す。                  

午前3時古川インターを降り、鳴子方面へと向かう。深夜でも今は24時間営業のコ
ンビニがあるので食料調達に事欠かない。十年くらい前、最上白川に通っていたこ
ろは深夜営業の店など一軒もなく、自分でオニギリを作っていたことを思うと便利
になったものだと思う。                          

鳴子からR108号に右折、鬼首(おにこうべ)峠へと登っていく。同じルートを走る
前の車のテールランプを追って無心にハンドルを右へ左へと切っていく。なんだか
眠くなってきたようだ。鬼首(おにこうべ)トンネルの中央付近に看板が出ていた
「これより秋田県!」瞬間パッと頭が明るくなった。「やったあ!秋田県だあ!」
遠かったがやっと秋田に着いたのだ。                    

OLMの会場になる役内川がこの道の左を流れていると思うと眼が冴えてきた。幾つ
かの温泉を過ぎ、本流を渡る「川井橋」に着いた。車を道路脇に広場に止め、ホ〜
っと長い息をつく。「やっと着いた・・・」残った缶紅茶を飲み干し、車の後部座
席で仮眠する。川の音が聞こえる・・心地良い音だ。             

眼が覚めて時計を見ると6時、空はすでに明るく晴れていた。川の状況を見るため
に外に出ると5月とは思えない程寒い。トレーナーを着込んで河畔に立つ、目の前
に役内川本流と薄久内川の流れがあり、遠く三角石山が雪を抱いて堂々とした山容
を誇っている。秋田の名川役内川の景色だ、見事な雄大な風景にしばし見とれる。

薄久内川では車が二台止まっていて、釣人がせわしなく準備をしている。この川は
両岸が護岸してあり芦の枯れ葉が密生している為釣趣に欠ける。しかも増水してい
るのでフライで釣るのは難しい。                      

予定していた大役内川に行く。橋の上から本流との出合いを見るとなかなか良さそ
うな具合いだ。広場に車を止め、急いで着替えて橋下から川に降りる、久しぶりの
秋田の川だ。大役内川は右側に踏み跡があるので歩きやすい。ブッシュが切れてフ
ライが振れる場所では必ず振ってみるのだが、アタリはない。瀬が続いているとこ
ろでは岸よりの緩流帯を狙うがまったく反応はない。             

新しいロッドの初挑戦だし、調子も良いし、魚が反応しさえすれば釣れると思うの
だが・・・まだドライでは時期が早いのか。エルクヘアカディス16番とCDCダン
16番を交互に結んでロッドを振るが反応はない。このフライで出なければ仕方がな
い。風もなく絶好の釣り日和、水色は最高だが水量が多い。ところどころにあるタ
ラの芽を摘みとりながら上流へと遡行する。魚はいるはずだが、深場に隠れている
のだろうか?                               

10時、まったく反応がないので上がることにする。エサ釣りなら釣れる自信はある
のだがドライでは早かったということだ。途中休耕田に「田ゼリ」があるのを摘む
これをお浸しにするとバクハツ的にうまいのだ。どんな山菜よりも珍味である、良
いおみやげが出来た。                           

車に戻るとすぐ後ろに群馬ナンバーのルシーダが止まっている。もしかしたらOLM
メンバーの車かななんて思いながら着替えて会場へと向かう。どこかで昼食をとら
なくてはならない。役内川の流れに沿って下り、桜並木をゆっくり鑑賞しながら15
分ほどで横堀の町に着く。桜と鯉のぼりの組み合わせが何とも新鮮だ。  商店で
日釣り券を買い、目の前のそば屋さんで昼食に鴨なんばんを食べる。さあ、いざ東
山公園のOLM会場へ・・・                         

会場はすぐ分かった。それらしき車がズラリと並び、上の方に見える広場に何人も
の人影が見える。予定より30分も早いのに皆集まっていていつもながら感心する。
たまくらさんの顔が見えてホッとする、野村さんや山男魚さんもいる懐かしい顔触
れだ。おおっあるぽさんがいる動いているあるぽさんは写真と同じ顔をしていた。
ワイワイと挨拶、ゴリさん、Akiyさん、らるすけさんとは初対面だ。      

続々と車が到着する。岩手のひらり〜さん、どんこさん、白瀧さん、モロさん、鵜
住居さん、朝霧さん・・・・群馬のモロさんはやはりさっきのルシーダの持ち主だ
った、釣り場で見かけていたかも知れない。みんな名詞を配ったり挨拶がにぎやか
に続くところで開催予定時間になり、たまくらさんの開会宣言!その後釣りに行く
人、キャスティング練習する人、飲んでる人、夕食の準備する人などに分かれる。

私と白瀧さん、どんこさんは、夕食の準備隊に編入されてしまったようだ。鍋を火
にかけ、丸の鶏を入れダシを取る。これをキチンとやらないとおいしいキリタンポ
鍋は出来ない。                              

三人で焼鳥を作ったり、ギンナンを焼いたりしながらどんこさんのお酒を飲む。誰
のだか分からないウォッカを飲んだり、らるすけさんが長野から持ってきたザザ虫
や蜂の子をいただく。おいしかった。この時間がOLMの醍醐味だ。       

洛紫亭さん登場 … そうこうしているうちに洛紫亭さんが到着。奥さんと一緒に、
ニコニコ笑いながら坂道を登ってくる。秩父イワナの養殖・放流についての話をし
会員に登録したいとのことで、年会費\3、000を預かる。           

夕食は全員で鍋を囲む。酒もガンガン回ってくる。風が出てきて寒くなってきたが
楽しい宴会だ。落ち着いたところで自己紹介が行われた。人数が多いので覚えるの
も大変だ。ボードの名前にこうして顔がついていくこれもOLMの楽しみのひとつ。
寒くなってきたのでコテージに移ることにした。全員が移動する。コテージはまだ
新しく、広くてきれいだ。瀬音参加者のほぼ全員が集合して、ワイワイガヤガヤと
楽しい会話が続いていく。私はまたしても一番早くダウンしてしまったようで、気
がついたときはフトンの中だった。皆さん迷惑をかけました。         


4日                                   
雨の音と風の音で目が覚めた。外はまだ暗い。テント組は眠れなかったんじゃなか
ろうかと思いつつ、また寝入ってしまう。鳥の声で目が覚めた。腕時計を見ると6
時になっていてすっかり明るい。おまけに晴れている。あわてて起きて外に出る。
コテージから下のガーデンに下りると、いるいる、6〜7人がたき火をしながら何
か話している。                              

早速、準備してきた焼ソバ作りにとりかかる。鵜住居さんのガソリンバーナーのお
かげで順調に作れる。このバーナーの威力は偉大だ。ガスコンロでは油すら暖まら
なかった。教訓、炒め物はガソリンバーナーを使うべし。           

焼ソバと赤飯チャーハンを食べてもらい、やれやれと一服。そこへ、たまくらさん
の奥さんが暖かいおにぎりを持って登場。みんなそれに群がる。キャンプ場の朝っ
て腹ペコなんだよね。                           

雨がパラパラ降ってきて風も強くなったので、タイイング教室をやることになりコ
テージに引き上げる。炊事場の後片付けをして、私もそれに続く。コテージでは、
たまくらさんのタイイング教室が朝霧さん相手に進められている。パラシュート、
エルクヘアカディスと進んで、いきなり私にCDCダンを教えてくれという。セット
は持っていたのでCDCダン16番を作ってみた。うまく分かってくれれば良いが …
こうして人のタイイングを見ていると勉強になる。出来上がりは同じように見えて
もプロセスがまったく違うのに驚く、勉強になった。             

まだ時計は9時。再度晴れてきたので釣りに行こうということになり、朝霧さん
鵜住居さん達と出かける。行先は昨日気になっていた役内川左岸の小沢川、出会
い付近の護岸地帯を狙ってみる。                     
やや風が強くフライが流される。護岸の上からフライを流すが、まったく反応は
ない … 読みがはずれたか …                       
かと言って今さら場所を変更する時間もなく、そのまま納竿する。      


昼は稲庭うどん大会。会場に戻るとすでにほとんどの人が集合していて、Kazoo
さんが大車輪で動いている。その手ぎわの良さに感心しながらうどんを食べる。
「これはうまい。」これだけの人数相手にうどんを作るのも大変だったと思うが
たぬぎさんはじめ友人の大活躍で超ボリュームの昼ご飯だった。       

そして全員で記念撮影。都築さんのテンカラ教室、あるぽさん、たまくらさん、
鵜住居さん、とんこうさん、そして私のキャスティング実演すごく恥ずかしかっ
た … あるぽさんの良い手本と私の悪い手本とが同時に見られた訳だから、皆さん
楽しかったでしょう。                          

そして、たまくらさんの終了宣言。一番大変だったのは、たまくらさんの奥さん
だったと思う。本当にお疲れ様でした。再開を約束して、三々五々家路につく。
10人程は残ってもう一泊するそうだ。らるすけさんは飯田まで、あるぽさんは鳥
取まで。長旅どうぞ気をつけて。                     

最後に参加された皆さんに一言。                     

・白瀧さん:ビール2本ごちそうさまでした。お礼は次の機会に。      
・どんこさん:お酒おいしかったです。特に最初のやつが。         
・とんこうさん:ダブルホールお互いマスターしましょうね。        
・洛紫亭さん:秩父イワナの件がんばります。               
・モロさん:今度もう少し近いところで会いましょう。           
・岩手のヒラリーさん:気仙川を楽しみにしています。           
・らるすけさん:蜂の子1缶いただきました。ザザ虫もイケますね。     
・鵜住居さん:ガソリンバーナーに助けられました。あれはGoodです。   
・あるぽさん:キャスティングを教えていただき感謝です。         
・都築さん:久しぶりにクロに会えました。元気そうで良かった。      
・ゆめさん:瀬音の表紙の件、メールに入れます。             
・PLAさん:月布の山女魚は残しておいてね〜。              
・「秀」さん:一緒に飲めなかったのが残念でした。            
・ゴリさん:ボルサリーノとサングラス、カッコ良かった。         
・Akiyさん:まるでスキーヤーのようなサングラス、カッコ良かったですよ。 
・山男魚さん:竿は残念でしたね。でも釣れたのは何より。         
・朝霧さん:声変わりするほどの風邪なのにすごい行動力でした。      
・野村さん:ブドー派宣言、了解しました。何でもありですね。       
・たぬぎさん:うどんを茹でる手並が鮮やかでした。ごちそうさまでした。  
・Kazooさん:ボードと同じノリでしたね。安心しました。         
・ザッコさん:毛針見せてもらうのを忘れました。             
・たまくらさん:お疲れさまでした。成功はすべて、たまくらさんのおかげ。 
・奥さんへ:全ての賞賛は奥さんに。今回の金メダルです。