きのこの少ないきのこ鍋

安谷さん、JICKYさんときのこ狩りをしたのだが・・




きのこの少ないきのこ鍋

10月18日、荒川水系渓流保存会の採卵作業に行った。採卵作業は無事終わり
参加した安谷さんとJICKYさんと三人できのこ狩りに行こうという事になった。

きのこ博士の安谷さんが案内してくれるというので話がすぐに決まった。安谷さ
んは「今年はあまりきのこの出が良くないんですよね」と言いながらも、芦ケ久
保の方に行ってみましょう。と決めてくれた。               

3台の車で芦ケ久保へ向かう。芦ケ久保の果樹公園村方面に登り、村を抜け山の
方に入っていく。車を日和田山の入り口近くに停めて、山に入る身支度をする。
さっそく3人で山に入ったのだが、何せ安谷さんとJICKYさんだから相手が悪い
。平地を歩くような感じで山を登っていく。                

足元の両側に目を配りながら登っていく。けっこうきのはあるのだが、一つづつ
安谷さんに見せるのだが、安谷さんはチラッと見て首を横に振る。どうやら食べ
られるきのこを探すのは難しいようだ。                  

「今日はずいぶん人が入っているようですね・・」と安谷さんが歩きながらつぶ
やく。JICKYさんが身軽な動きで次々にきのこを探してくる。これは!というの
もあるのだが安谷さんは首を横に振るばかり。きのこ狩りの基本は知らないきの
こには絶対に手を出さない事だ、だからこの3人の中で安谷さんが首を縦に振る
きのこだけが食べられる収穫となる。                   

頂上付近で三方に別れてそれぞれ別方向できのこを探した。私も白くて大きいの
や黄色いの、シメジのような茶色のきのこなどを見つけたのだが、集合して見て
もらったらすべて対象外だった。まったくきのこを見る目がないという、とほほ
な結果となった。                            

そんな中で唯一これは大丈夫と太鼓判を押されたのがJICKYさんが採ってきたキ
クラゲだった。2時間探してそれだけだったというのはさみしい限りだが、ゼロ
でなかっただけマシだ。魚を釣るのも難しいが食べられるきのこを探すのも難し
いものだ。現実は厳しい。                        

さあ、山から下りてきのこ鍋をやろう・・という事になり、急いで山を下る。山
から下りて芦が久保川の上流に向かう。河原に降りて鍋の準備を始める。安谷さ
んの準備の良いこと、鍋やコンロやまな板、そして鍋材料が車から出てくる。 

川の水で芋を洗い、魚を洗う。芋の皮をむいて魚をブツ切りにする。3人が手分
けして鍋の材料を仕込んで鍋に入れる。煮込んでいる間に缶ビール(これも安谷
さんの差し入れ)を開けて飲む。これが旨い!               

今日の採卵の事、きのこ狩りの事などの話がはずむ。瀬音が心地良く、川の上を
渡る風も気持ちよい。しばらくすると鍋が煮えてきて、よい香りが河原に漂って
きた。河原の芋煮会は久しぶりだ。                    

芋が旨い、煮えた魚も野菜も旨い。ちょっぴり入った今日の唯一の収穫だったき
のこ、JICKYさんのキクラゲも旨い。箸で探すようなきのこの少ないきのこ鍋だ
ったが、それでもきのこ鍋には間違いない。                

最後はうどんを入れて芋煮会の仕上げだ。秩父は鍋の最後はうどんに決まってい
る。これで満腹になってしまった。安谷さんJICKYさんありがとうございました。
おかげでおいしい芋煮会が出来ました。またやりましょう。