北海道OLM4(永遠なれ知床)


最後にオショロコマに挨拶をしてOLMは終わった。


北海道OLM-4日目(知床よ永遠に)

7:00起床、ゆっくりと温泉につかる。露天風呂に入るが小雨が降っていて、風
が冷たい。朝食を食べて解散という事になった。ホテルで朝食を食べるのはこれが
最初で最後となる。西別川さんの配慮はここまで気を配ってある。おいしい朝食で
した。                                  

ホテルのロビーにあるエゾシカの剥製の前で全員集合して記念写真を撮る。そして
釧路組は阿寒川へ、中標津組は知床へ、ハミングさんは大雪湖へと別れた。ひろし
さんが飛ばすのを野村さんが追いかける。2台の車は知床向かってひた走る。目指
すは崎無異川。                              

途中牧場の横でつまんだ山ウドの香りが口に残って爽やかだ。風が気持ちいい。運
転は大変そうだが野村さんも楽しそうだ。崎無異川には何と先客がたくさんいた。
知床でオショロコマを釣る人がこんなにも多いとは・・・・・天国のような知床も
そう何年も続かないかもしれない。そんな予感がした。            

崎無異川では野村さんはすでに荷物を送ってしまっていたので、借り物のジャージ
とサンダルで釣りをする羽目になった。ところが、これが釣るんだ。高橋さん、鵜
住居さんはテンカラで、私とひろしさん、naruseさんはルアーで釣る。野村さんは
どんどん先行してルアーで釣っている。寒い寒いといいながらあっという間に上流
に消えていった。                             

私はスピナーを渓流で使う練習と思ってこまめにスピナーを投げて引く。オショロ
コマは追っては来るのだがなかなか掛からない。いつぞやのように何にでもかかっ
てくる事はなく、セレクテティブだ。手を変え品を換え、やっと7尾を釣るに止ま
った。                                  

藪の高橋さんは「おかしいなあ??こんなはずじゃないんだけどなあ・・」とぶつ
ぶつ言っている。野村さん一人が大はしゃぎ。まあ、ずっと先行すれば当然とも言
えるが・・・・とこれは釣れない人間の言い訳。下ってきた釣り人にぶつかったの
で、ここで納竿となった。                         

その後鵜住居さんの希望で薫別川の温泉に行った。フキの葉が茂り車の幅しかない
林道をひろしさんのパジェロがカッ飛んで行く。野村さんは車の底をガリガリ言わ
せながら、ひろしさんの後を追う。この林道走りは迫力あった。こんなところにエ
ゾシカでも出てきたら車なんて大破だよね、なんて軽口をたたきながらの運転。 

薫別川の温泉は3年前と同じだった。岩棚の上の温泉を見ながら3年前のOLMを思
い出していた。川から水を汲み上げるバケツは新しくなっていてかなり使い込まれ
ていた。川から水を汲み上げて源泉を薄める。このままでは熱くて入れないのだ。

入るのは鵜住居さんだけ。注目の中入るには入ったのだが「熱い、熱い。」とすぐ
に飛び出してしまった。温泉は変わってなかったが、川の様子はずいぶん変わって
いた。青々としていた淵が砂で埋まってしまい、あの時泳いだ淵の面影はない。 
川というのは生きているんだなあ・・・とつくづく思った。知床の川と言えど、こ
うして淵が埋まってしまう。知床は永遠に変わって欲しくないのだが、それも叶わ
ぬ思いなのか。                              

空は徐々に晴れてきた。雨男の野村さんが帰る頃になるとになると晴れてくるとい
うのは良くあるパターンだが、今回もその通りになった。           

でも、本当に良い釣りが出来た。北海道の自然と仲間達に感謝して、これがまたず
っと続けられるように願う。本当にありがとうございました。