北の大地にて 4


阿寒の森を見に行くはずが、雨で予定変更。行く先は西別川。



北の大地にて 4                             


北海道OLM最終日の朝はぐっすりと寝てゆっくり起きた。7時半から朝食。豪華な
朝食に舌鼓を打ち、部屋に帰って荷物を片づける。私とひろしさんはもう1泊する
ので荷物を新しい部屋に移動する。今日帰る人は荷物を片づけて車に積む。全員揃
ったところで、ホテルの玄関で記念写真を撮る。今回は7人と少ない参加者だった
が、過去最高の釣りが出来たのではないだろうか。横一列に満足そうな顔が並ぶ。

お土産を買うという鵜住居さんに続いて、全員で尾岱沼漁港のお土産やさんに向か
う。お土産を探したり、漁港の様子を見たりしながら時間を過ごし、用事が終わっ
たところで解散となった。来年の再会を約し握手してそれぞれの車で帰路につく。

残ったのは西別川さんとひろしさんと私の3人。今日は阿寒に森の写真を撮りに行
くことになっている。ところが昨日私が沈してしまいカメラが無い。そこで中標津
までカメラを買いに行くことになった。車で走り出したころから雨が降ってきた。
雨はどんどん激しくなってゆく。                      

中標津の長崎屋、ホームセンター、東武と回ったがカメラを売っている所がなかっ
た。仕方ないので使い捨てカメラを買う。雨は相変わらず降り続いており、阿寒の
森を見学するのも難しくなった。東武のファミレスでコーヒーを飲みながらボーっ
としているうちに、誰言うと無く「西別川にでも行こうか・・」ということになり
急に顔がいきいきしてきた。釣りなら雨は関係ない、むしろ大歓迎だ。     

西別川さんの車に乗り「かつら」を目指す。「かつら」でカツカレーを食べている
うちに雨も小降りになってきた。これなら釣りになるとワクワクしながらどこに入
るか相談する。結局初日に入って爆釣した場所に入ろうということになった。  

脱渓点に西別川さんの車を置き、入渓点までひろしさんの車で移動する。着替える
ころには雨も上がり、絶好の釣り日和になってきた。気温が低いのが気がかりと言
えば気がかりだが、それほど影響はないだろう。入渓してどんどんと先を急ぐ。当
たりの無い区間はどんどん先へ行く。ところが、釣れるはずの区間に来てもなかな
か当たりがない。どうやら寒すぎて活性が下がってしまったらしい。      

あの西別川さんやひろしさんが苦戦しているのだから、私など釣れるはずもない。
そう考えると気楽なもので、ポツポツと釣れる魚があるだけで嬉しい。結局3人と
も思うような釣りが出来ずに西別川最後の釣りが終わった。脱渓して着替える3人
の吐く息が白い。これだけ寒いとやはり活性が悪い。そういえば爆釣した日はやけ
に暖かい日だったような気がする。                     

ここで西別川さんとはお別れ。再会を期して力強い握手で締めくくった。    

ひろしさんと宿に戻り、ウエアや道具を乾燥させるために部屋で広げる。4日間の
釣りで濡れたものが多い。ルアーボックスも全部広げて乾かす。チェストハイウエ
ーダーはハンガーでぶら下げる。きちんと乾かしておかないとカビが生えてしまう
から大変だ。年に一回しか使わないものばかりなので、メンテナンスをきちんとし
なくてはならないのだ。                          

温泉につかり4日間の釣りを想い出しながらゆっくり温まる。オホーツクの見える
露天風呂は首まで浸からないと寒くて鳥肌がたつ。雲が次々と形を変えながら頭上
を通り過ぎていく。時折カモメが飛んでいく。今年は本当に良い釣りが出来た。こ
れも何もかも同行してくれたひろしさんのお陰だ。              

食堂で夕食。実業団陸上部の合宿が入っていてにぎやかだ。若い人はよく食べる。
ひろしさんと生ビールで乾杯し、おいしい食事を堪能した。          


 
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